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塗装に失敗したときの塗料の剥がし方（FRPパーツの場合）╱後編

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塗装の失敗をやり直す方法。ここでは失敗に失敗を重ね、かなりぶ厚くなった塗料を、実際に剥がしながら解説。サンドペーパーでは削れない失敗塗装が剥離する様子は、ちょっと感動を覚えるレベル。

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  「塗装に失敗したときの塗料の剥がし方」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、ペーパー（紙ヤスリ）で削って落とす方法について触れましたが、これではキリがないという場合。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

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  塗膜が厚い場合ですね。

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  塗膜が厚かったら、通常は剥離剤を使うという手があるんですが……

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  ほう。
  塗料を剥離するクスリがあるんだ。

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  あるんですけど、剥離剤って基本的には鉄板の塗装に対して使うんですね。

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  では車の塗装を剥がせますね。

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  でも、今剥がしたいのは、社外品のサイドステップです。つまりはFRPパーツ。

今回の剥離ターゲット


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  FRPに対して、剥離剤を使ったらダメなの？

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  FRPの上にかけるとゲルごと剥がれる可能性がありますね。

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  溶剤が強すぎるんだ。

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  だからFRPパーツには基本的には使いたくないです。

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  ……じゃあ、どうするの？

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  そこで今回、いろいろ試して行き着いた方法がひとつあります。それがガンウォッシャーです。

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  なにそれ？

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  塗装に使うガンの洗浄液ですね。ガンのノズルの塗料を洗うやつだから、シンナーよりだんぜん塗料を落とす効果が強い。

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  シンナーの強力版みたいなイメージか。

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  これで実際に塗料を剥がせるかどうか、試してみました。

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  ガンの洗浄液（ガンウォッシャー）をウエスに染み込ませて、サイドステップの塗装面に付けておきました。このように（↓）


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  この要領で、ウエスを何枚も使ってサイドステップを包んでおきます。


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  そして、このまま1日放置しておきます。

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  わくわく。

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  翌日。
  ウエスを取ると、こんな状態になっていました。


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  うわあぁぁ！
  なんか恐い状態だけど大丈夫？？？

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  いやいやいや、これは上手くいったということです。この状態だとヘラなどでベロベロ塗料が剥がれますよ。

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  本当に？


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  白い面が出てきました。
  これが下地です。

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  あ！
  ようやく下地が見えてきた。

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  そのまま塗料を剥がす作業を続けます。そして水で洗い流すと、白いサイドステップが出てくる。


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  ここからさらにペーパーを当てて、最初にFRPパーツを買ったときの状態に戻します。

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  ここまで来れば、あとはペーパーでも何とかなりそうですね。

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  塗料が完全に取れたら、そこから改めて320番のペーパーを当てて足付け。サフェーサーを吹いたら、この通り。


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  うん。
  完璧だ！

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  塗装が分厚い場合でも、このような方法で塗料を剥がすことは可能です。

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  とはいえ、大変な道のりでしたね……。

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  ちなみに今回のような完全に剥離をする作業だと、サイドステップ片側で1万円位～（※状況による）の費用がかかります。

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  サイドステップだからまだヨカッタ、とか言ってましたが……もしバンパーだったら？

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  う～ん。バンパーだったら、数倍かかるかも。買い直したほうがいいかも知れませんね。

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  あるいは今回教わったような手法で、DIYでコツコツと剥がすしかなさそうです。