イルミ電源をナビ/オーディオ裏から取り出す方法
イルミ電源の取り出し方。ここでは車種を問わずにイルミ電源が確実に取れる、ナビやオーディオデッキの裏からの取り出し。ナビを外す上での注意点〜イルミ電源線の探し方〜イルミ電源線を分岐して電源を取り出すまでを、写真付きでわかりやすく解説。
ナビ/オーディオ裏なら確実にイルミ電源が取れる
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ナビやオーディオデッキの裏からイルミ電源を取り出す方法について解説します。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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あれ? でも中塚研究員、「イルミ電源の取り出しはスイッチ裏が近道」という話がありましたが?
●レポーター:イルミちゃん
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そうですね。と言うのも、最近の車ってパネルをいろいろバラさないと、ナビが外せないケースが多いので。
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なのに、なぜ今日はナビ裏から取り出すの?
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スイッチ裏からイルミ電源を取る方法は、できる車種とできない車種がありますが、ナビ裏なら確実にイルミ電源が取れるんです。
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そういうことか。
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ちなみに、ACC電源やIG電源ならヒューズから取るのがカンタン。でもヒューズからイルミ電源が取れる車種は、非常に限られています。ないわけではないんですが。
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ふむ。結局は、ナビ裏から取るしかない車種も多いんですね。
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そういうことなんですね。
✔ イルミ電源とは?
●スモールランプのオンに連動して、電気が流れる線。スモール連動でナビやスイッチの間接照明を光らせるため、車内を通っている。●イルミ電源を取るのは、車外でスモールランプのプラス線から電源を取るのと同じ。車内の後付けLEDを、スモール(ポジション)連動で光らせることができる。
純正ナビ裏からイルミ電源を取り出す方法
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純正ナビ裏からイルミ電源を取り出します。そのために、ナビを外します。
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今回のモデル車はセレナです。
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セレナの場合は、まず純正ナビ上の、「エアコン送風口とハザードスイッチが付いているパネル」を外します。
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パネルを外すときに、内張りはがしを使う場合は、事前にマスキングテープで保護しておきます。
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次にナビとパネルの境目をねらって、内張りはがしをかけます。
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下側から両サイドをこじって浮かせると、全体が外れるんですね〜。
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裏側にはハザードスイッチの配線カプラーなどがつながっているので、抜きます。
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次はその下。ナビが収まっているパネルを外します。これは、先にエアコン吹き出し口を外したことで、奥の隠しネジが見えます。
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パネルが外れるときにシフトノブに接触しないよう、シフトロック解除ボタンを押しながら、シフト位置を下げておきます。
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パネル下側を持って、浮かせるように力を加えて外しましょう。
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ここでパネル裏につながっている、純正配線のカプラーを抜きます。
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ナビ本体を固定しているステーのネジは、四隅に4本あります。
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ネジを4本とも外したら、そ〜っとナビ本体を手前に引き出します。
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これで、ナビは外せましたね。
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次は、検電テスターでどれがイルミ電源線なのかを調べていきます。
純正ナビの外し方
✔ ひとくちメモ
電源取り出しが目的なので、ナビ裏の配線を抜く必要はないが、ナビが手前に落ちないように誰かに手伝ってもらうか、なにかで支える必要がある。傷付き防止のタオルなどもナビ下に挟んでおくとよい。イルミ電源線の探し方・見つけ方
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もしも、付けているのが社外ナビ(市販ナビ)だった場合は、イルミ電源線を探すのはカンタンです。
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配線はいっぱいありますけど……。
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オレンジ色の線を探しましょう。電源の種類と色分けには規格上意味があって、イルミネーション電源はオレンジ色なのです。
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もしくは、「ILL」とか「ILLUMINATION」などと表記があったりします。
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これだったら、検電テスターを使うまでもありませんね。
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しかし、今回のように純正ナビの場合は、オレンジとは限りません(オレンジの場合もありますが)。
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……。
この中から、1本を探すのか。 -
そうなんです。まあ、難しい作業ではありませんが、この場合は、検電テスターで探すしかありませんね。
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どうやって探すんでしょうか?
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検電テスターの先端を配線に刺すか、配線が刺さっているカプラーの端子部にあてて、通電するタイミングをチェックします。
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イルミ電源線は、スモールランプのオンオフに連動して電気が流れる線ですので、スモールランプオフなら反応しません。
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あらかじめエンジンをオフにしておけばACC電源やIG電源には反応しませんので、エンジンオフでスモールランプをオンオフしながら探しましょう。
純正配線は色分けがバラバラ
検電テスターの定番モデル
ここで使っているのは【Amazon.co.jp 限定】エーモン 検電テスター(A49)
※ここで指を刺さないように要注意。初心者の人は、「検電テスターの正しい使い方」から読むのがオススメ。
スモールランプをオンにした時に……
カチッ
連動してテスターが反応する線を探す
ピカ☆
✔ ひとくちメモ
エンジンオフ、スモールランプオフの状態で反応するのは「常時電源」であり、「イルミ電源」ではないので、そこだけ注意する。イルミ電源線を分岐して電源取り出し
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イルミ電源がどれか分かったら、あとはその線を分岐させて、電源を取り出すだけですね。
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ここで定番的に使うのがエレクトロタップ、ですね。
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ナビ裏からは、イルミ電源のほかにも、ACC電源、IG電源、常時電源と、ひと通り取り出せますよ。
※基本的なやり方は「エレクトロタップの正しい使い方」参照。
イルミ電源は配線から取り出すのが定番だが、中にはヒューズから取り出せる車もある。そのあたりの事情はDIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しているので、ぜひ見てね。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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