スモールランプ線からの電源取り出しはスプライス端子が便利
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スモールランプ(ポジションランプ)からの電源取り出しは、外装に取り付けたLEDなどを「スモール連動で光らせたい」ときに必要になるテクニック。ライト加工して、イカリングなどを追加した場合も同様だ。純正配線の途中から分岐させるにはどうすればいいのか? 今回はスプライス端子を使った手法を紹介。
スプライス端子をプロが薦める理由とは?
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今日のテーマはスモール(ポジション)ランプからの電源取り出し方法です。
●レポーター:イルミちゃん
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外装に付けたLED・イカリングなどを光らせるときはスモール連動(イルミ連動)が定番ですが、ここで必要になるのがスモールランプからの電源取り出しですね。
●アドバイザー:イルミスタ 野本研究員
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どうやって取り出すのがいいか、電装のプロのやり方をぜひ聞きたいところですね。
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以前に「スプライス端子を使って配線をつなぐ方法」を紹介しましたが、今回はその応用編とも言えるネタです。
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ほほう。
ということは今回もスプライス端子を使うんだ。 -
スプライス端子は「配線をつなぐ」だけではなく「配線の分岐」にも使えるんです。
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配線の分岐方法もいろいろありますが、野本研究員がスプライス推しな理由は?
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本来は「ハンダで直結する」のが、接触不良を起こさない一番確実な方法なのですが、ハンダを使わない人には敷居が高いですよね?
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確かに。
あと、外だと電源の準備などが面倒ですし。 -
そうなんです。
で、ハンダ以外の方法ならば、イチオシはスプライス端子を使う方法なのです。 -
それはなぜですか?
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エレクトロタップは注意して使わないとモノによって接触不良を起こしますが、スプライス端子は接触不良を起こしにくい。それと分岐部分が小さくまとまるのでジャマにならない。そして結線コストも安いです。
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なるほど。
それで野本研究員のようなプロも使う方法なのか。 -
僕はハンダかスプライス端子。2つを使い分けています。
スプライス端子
スプライス端子で配線を分岐させる方法
純正配線の被覆を剥く
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まずは純正配線の途中の部分で被覆を剥きます。
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端っこではなく途中を剥くのって、難しそうですね。
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まずワイヤーストリッパーを使って、配線コードに切れ込みを入れます。ちなみにベッセルのワイヤーストリッパーはオススメ工具です。
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オススメの理由はなんですか?
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配線の被覆が剥きやすいからです。それと芯線に傷をつけずに剥けますよ。
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なるほど。
それではその手順を紹介しましょう。 -
配線コードの太さに合った穴を使って、2カ所に切れ込みを入れます。使っている線の太さに合わせて、ワイヤーストリッパーの穴を選びます。
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そして切れ込みを入れた間を、カッターを使って被覆を剥きます。
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いきなりカッターで被覆を剥けば芯線を数本切ってしまいますが、この方法だとまったく芯線を傷つけることなく、配線の途中で被覆を剥くことができます。
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おお〜!
確かにキレイに剥けてます。
純正のスモールランプ線
まず一カ所を切り込む
少し離してもう一カ所切り込む
分岐線の準備
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次に分岐用の配線コードの末端の処理。ハンダがついている場合はいったん切り落としてキレイな状態にします。
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そのうえで改めて配線コード端の被覆を剥きます。
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芯線を露出させたら、指でよじって1本にまとめておきます。
配線コードの端を少しカット
再びワイヤストリッパー登場
イルミ電源は配線から取り出すのが定番だが、中にはヒューズから取り出せる車もある。そのあたりの事情はDIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しているので、ぜひ見てね。
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