常時電源をヒューズから取り出す方法
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常時電源とは、車のエンジンがオフの状態でも電気が流れつづける電源のこと。取り方は、ヒューズ電源を使ってヒューズボックスから取り出す方法が一番難易度が低い。ヒューズボックスなら内張りをほとんどバラさずにアクセスできるし、配線も隠しやすい。
なお常時電源ってナニ? …という人は、「常時電源とは? 車の電源の種類を、初心者向きに解説」から読むのがオススメ。
取り方
ここではヒューズから
取る方法を解説します
アドバイザー:エーモン・ジュニア研究員
室内のヒューズボックスを見つける
ヒューズボックスの位置は車種によりますが、運転席や助手席の足元奥(Aピラー根元付近)、助手席グローブボックス裏などが定番です。説明書にも記載があるはずです。
検電テスターを用意する
電気の通電状態を調べるために「検電テスター」が必要です。ちなみにエーモン製の検電テスターには種類がありますが、プラス電源の通電を調べるだけなら安価な「検電テスター(A49)」で十分です。
ここで使っているのは【Amazon.co.jp 限定】エーモン 検電テスター(A49)
検電テスターをアース接続する
検電テスターのクリップを車体金属部につなげて、アース接続します。ヒューズボックスが足元にあるとしたら、近い場所でドアのヒンジ部などがいいでしょう。
検電テスターがきちんと動作しているのかが怪しい! そんな時はアースポイントを変えてみます
エンジンオフで反応するヒューズを探す
常時電源はクルマのエンジンがオフでも電気が流れているヒューズなので、エンジンオフでテスターをあてていくと見つけられます。ヒューズの金属が露出している部分にテスター先端をあてます。
エンジンオフなのにテスターが光って反応したら、それが常時電源ね
✔ ただし作業中のショートなどでヒューズを飛ばしても大事にいたらないよう、ECU(コンピューター)やエンジン関連のヒューズは避ける。
※詳しくは、「電源を取ってはいけないヒューズと、取ってもいいヒューズの違い」参照。
純正ヒューズを抜く
常時電源ヒューズが分かったら、ラジオペンチなどを使って純正ヒューズを引っこ抜きます。ヒューズに書いてある数字がアンペア数ですね。
常時電源を探すときは、検電テスターだけで判断するのではなく「よりリスクの低いヒューズから取り出す」視点も重要。そのあたりはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しています。
DIY Laboアドバイザー:ジュニア
カーDIY用品・エーモン広報担当。自身もクルマいじりが好きなので、アドバイスもユーザー目線で実践的。単なる製品紹介的な枠に収まらず、メーカー広報と言うより「DIYの広報マン」と言ったほうがいいかも知れない。エーモンのアウトロー的存在。
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