リア（トーションビーム式）の車高調整はフロントとは違う

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  アジャスターの掃除は、まずワイヤーブラシで泥や砂を落とします。

  ●アドバイザー：スパイス 佐藤研究員

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  ロックシートを回す前にやる手順ですね。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そうです。先に掃除をしないと、シートを回すことでネジに砂が噛んでしまいます。

ワイヤーブラシでこする


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  ある程度、砂が取れたら潤滑油を吹き付けます。

プシュー！



シャカシャカシャカ


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  潤滑油を浸透させながらワイヤーブラシでこすると、どんどんキレイになります。

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  これでシートを動かしても、砂が噛む心配はなくなりました。

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  今回の車高調は、アジャスターがバネの下側についています。

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  スプリングシートの上にバネが載っかっている状態ですね。

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  そうですね。つまりスプリングシートが下に移動すればバネの座る位置が下がって、車高が下がります。

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  なるほど。

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  そこで、まずロックシートをゆるめます。

ロックシートをゆるめる


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  …この2本の車高調レンチをかませてゆるめるやり方が、よく分からないんですよね〜。

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  ゆるめるときは、上側（スプリングシート）は反時計回り、下側（ロックシート）は時計回りになるように力をかけると、ロック解除の方向に回ります。

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  逆に回さないように注意しましょう。

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  ロックシートをゆるめたら、少し上下に動かして潤滑油を馴染ませます。本格的に下げるのはそのあと。

クルクル〜、クルクル〜と上下に動かす

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  次はスプリングシートを動かす。ここで車高が決まりますよ。

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  車高を1センチ落としたい場合は、約1センチシートを動かす？

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  正確に言えばレバ比の問題があるので、動かしたシートの量＝車高の動く量ではありませんが、まあ約1センチと考えてOKです。

車高を動かす量をメジャーで測る


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  で、スプリングシートを動かす。

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  ……くっ。

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  あれ、どうかしましたか？

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  スプリングシートが固着して動かない……。

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  ええ〜!! 車高調がすぐ固着するって話は本当なんですね。これはヤラセではありませんので。

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  こういうときは……

潤滑剤をタップリ吹き付ける


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  しばらく放置して潤滑油を浸透させます。

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  それでも動かなければ？

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  レンチをかけてハンマーで叩く。

コンコン！


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  あ、動いた！

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  ここまでやるとだいたい動きます。まれに、どうにもならないケースはありますが。

今回は1センチ車高を下げた


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  そうしたら、再びロックシートを締めてロックするのですが……

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  もう車高を決めたんだから、スプリングシートは動かさないようにしないと。

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  またレンチを2つ使って、今度は下側（ロックシート）は反時計回り、上側（スプリングシート）は時計回りに回します。お互いで締め合ってロックされます。

回す方向を間違えないようにしてロック


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  これでようやく車高調整できました〜！

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  掃除もできたので、しばらく固着は心配しなくて大丈夫。

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  これ以上ひどくなる前にやっておいて良かったですね。

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  そうですね。そういう意味ではたまに車高を動かしたほうがいいですよ！