スマホと車のナビをつなぐ方法（第5回）

スマホ・タブレットの画面を車のナビに映すミラーリング方法

スマホの映像や音声を車のナビ画面に映す、ミラーリング方法。ここで解説するのは、Androidスマートフォン・タブレットでのやり方だ。「無線」と「有線」の2つのやり方があるので、それぞれのやり方を詳しく紹介している。（※iPhoneの場合は「iPhoneの画面を車のナビに映す無線ミラーリング方法」参照）

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  スマホの画面を車のナビに映して、映像コンテンツを楽しめるミラーリングのやり方を解説していきます。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回はAndroidスマートフォン・タブレットの画面を、車のナビに映す方法です。Androidは機種によって仕様が違うので、必要なアイテムも変わってきます。

  ●アドバイザー：ビートソニック 堀内研究員

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  iPhoneとは、事情が違うんですね。

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  そうなんですよ。Androidの場合は、OSは同じでも端末メーカーごとに仕様が異なっていますから。

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  Androidスマホは、いろいろなデバイスメーカーが参入してますもんねぇ。

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  例えばXperiaとGalaxyでは、ミラーリングに必要なものが違います。Xperia同士でも機種によって違ったり……。

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  なんか……。
  ややこしそう。

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  ミラーリングには有線か無線の2つの方法がありますが、Androidスマホの場合「無線には対応していない機種」と「有線には対応していない機種」があり、そもそもどっちの方法でも「映像出力できない機種」もある。

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  えー！ 自分の機種が「できる」か「できない」か、そこから調べないといけないんですね。

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  機種ごとの情報は、ビートソニックのWebサイト「スマホの画面を全部ナビに映すガイド」（↓）に載せているので参考にしてください。

このサイトなら端末ごとに適合を調べられる！



ビートソニックの「スマホの画面を全部ナビに映すガイド」。自分の機種の適合がわかる。

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  自分の機種が、どういう方法でミラーリングできるのか調べてみましょう。

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  まずは無線でミラーリングする方法です。こっちのほうが、配線作業はシンプルでラク。

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  Androidは無線出力ができる機種とできない機種がありますが、できる場合は、このアイテムを使います。

インターフェースアダプター「IF27」



スマホの画面を無線で純正ナビにミラーリングする、「インターフェースアダプターIF27」

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  「IF27」は、スマホ側が無線で出力したデジタル映像信号を受け取り、アナログに変換して、純正ナビに渡すユニットです。

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  フムフム。
  つまりナビにつなぐんですね。

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  そうですね。作業としてはナビをいったん外して、ナビ裏にある外部入力（ビデオ入力）経由でつなげます。

そこで必要なのが、映像入力アダプター



外部機器から純正システムへの入力に使う、ビートソニックの「映像入力アダプター」

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  注意点は、「ナビの種類によって外部入力コネクターの形状が異なる」こと。なので映像入力アダプターというこのケーブルは、何十という種類があります。

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  トヨタ車なら全部同じ、というわけにはいかない。

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  ハイ。同じトヨタのディーラーオプションナビでも、世代によって変わったりしていますので。

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  ……つまり、自分の車のナビに適合しているタイプを選ばないとダメ。

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  ですね。ビートソニックはどんな車でも対応できるように種類を揃えているので、適合さえ分かれば問題解決ですけどね。

ビートソニックならあらゆる車種に対応



自分の車の適合は、ビートソニックWebサイトの「映像入出力アダプター適合表」で調べられる。

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  もう1つ注意点。今回使うのは「映像入力アダプター」です。「映像出力アダプター」ではないので、間違えないようにしましょう。

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  IF27と映像入力アダプターが用意できたら、下のようにつなぐだけ（↓）。取り付け自体はカンタンです。

リアル配線図


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  純正ナビの外部入力ポートに、「映像入力アダプター」を差して、赤・白・黄色のRCAケーブルを、「IF27」につなぎます。あとは電源を取るだけ。

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  ここで取り出す電源は……

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  ユニットに必要なのは、「ACC電源」と「アース」ですね。ナビ裏の作業なので、ナビ裏のACC電源線から取り出すのが一番早いです。

✔ ところで『ACC電源って何？』という人は「ACC電源（アクセサリー電源）とは？」の記事が参考になります。

ナビ裏からACC電源を取る



電源取り出しの詳細は、「ACC電源をナビ裏から取る方法」参照。

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  「IF27」から出ている黒い線はアース線。ナビのステーのネジなどに共締めして、ボディアースします。

ステーのネジ等にアース接続


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  これで配線作業は完了です！

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  IF27本体は、ナビの奥か、スペースがなければグローブボックス裏などに隠してしまいます。

IF27本体は奥に隠す


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  そしてナビを付け直します。IF27が認識されていれば、下のような画面（↓）が出ます。


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  あとはスマホ側での操作。端末メーカーごとに呼び名が違ったりしますが「設定」内に「ミラーキャスト」や「スクリーンミラーリング」といった項目があるはずです。

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  たいていのAndroidには、ミラーキャスト機能は実装されています。

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  次は、無線ではなく有線でミラーリングする方法。新しい車なら、純正ナビがHDMI端子を備えていたりもします。

トヨタのディーラーオプションナビ例



裏にHDMI入力が備わっている


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  こういう場合は、付属のケーブルで、HDMIとUSBを手元に増設することができたりします。

スペアスイッチホール取り付け用の純正HDMI+USBケーブル


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  純正ナビ自体が、スマホやタブレットをつなぐという想定に立っているわけですね。

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  ただ、その場合でも、メーカー側でMHLの変換アダプターまでは用意していなかったりするので……

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  MHL（エムエイチエル）ってなんでしたっけ？

✔ MHLとは？

MHLに対応したスマホなら、「MicroUSBコネクタ」経由で映像＆音声信号を出力できる。スマホ側が映像＆音声の信号を有線で出力するためには、HDMIの端子自体を持つか、もしくはMHL規格に対応している必要がある。

MHL対応の機種は、MicroUSBがHDMIの代わりになる


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  MHL対応スマホの場合、スマホ側はHDMIじゃなくてMHL（つまりMicroUSB形状）だから、純正でHDMIがあるといっても、そのままスマホを差せませんね。

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  そうなんです。そういうパターンで使うのが、例えば「IF15A」や「IF15AST」といったアダプターです。

インターフェースアダプターIF15A



MHLに対応したスマートフォンのMicroUSB端子から、HDMI出力を取り出すアダプターが「IF15A」。

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  下はXperiaZ5の接続パターン例。「IF15A」があれば、純正のHDMI入力とUSBにつなぐだけで、ナビと接続できます。

XperiaZ5の有線ミラーリング配線図



XperiaZ5を、純正HDMI端子につないた配線例。機種によっては接続方法が異なるが、メジャーな機種はこのパターンが多い。

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  ちなみに同じAndroidスマホでもGalaxyは、通常のMHL端子とは形状が違ったりする。その場合は、別のケーブルも併用する必要が出てきます。

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  そのあたりの情報は、例のビートソニックのWebサイト「スマホの画面を全部ナビに映すガイド」でチェック。

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  最新ナビ以外は「HDMI入力なし」がほとんど。この場合、スマホ出力のデジタル信号をアナログ信号に変換して、ナビにつなぐパターンになります。

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  ここは、ビートソニックのアダプターが必須になってくるケースですね。

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  スマホ側のHDMI入力をRCA出力（アナログ）に変換するアダプターは、「IF16」や「IF16STA」をはじめ、種類がいくつかありますので……

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  これはもうスマホ側の機種ごとに、組み合わせがいろいろになりますね〜。

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  例えばXperiaZ5でのつなぎ方例を紹介すると、まず「IF16STA」というアダプターが必要になります。

インターフェースアダプターIF16STA



Androidスマホの有線ミラーリングでは、「IF16STA」を使うことが多い。

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  それにさっきも登場した「IF15A」を組み合わせて、以下のように接続します。

Androidスマホを有線ミラーリングで外部入力につなぐ例



※XperiaZ5の接続例。

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  Androidスマホの有線ミラーリングは、基本形はこのパターンが多いですが……

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  機種によって、必要なアイテムが変わってくる……というのがポイントですね。

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