電装DIYの知識
AmazonプライムビデオやHuluを「車」で見る方法
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今どきはAmazonプライムビデオやHuluなどが、車のナビ画面で視聴できる。まだやっている人は少数だが、それだけに先進感&インパクトありで、「えー、コレどうやったの?」と羨ましがられる技。そのやり方をガイドする。
ミラーリング用ユニットを、スマホ以外に応用する発想
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AmazonプライムビデオやHulu(フールー)などの動画配信サービスを、車のナビで見る方法について解説したいと思います。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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それって、ミラーリングのことですか?
●レポーター:イルミちゃん
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いや、ミラーリングとは、ちょっと違った手法なんですよ。通常のミラーリングだと、iPhoneでは出力制限などもあるし。
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ほほう。
気になりますね。 -
以前にDIYラボで、IF16というユニットを使った有線ミラーリング方法をやりましたよね。
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最新の無線ミラーリングではなくて、従来方式の「有線」のほうですね。
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このときに使ったのが、IF16というユニットでした。
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このユニットは何をしているかと言うと、iPhoneやAndroidスマホから取り出した「HDMI」のデジタル信号(映像&音声)を、車のナビやモニターに映すために「RCA」というアナログの信号に変換していました。
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つまりIF16は、変換器ですね。
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そうです。
それが、IF16やIF16STAです。 -
フム。
ここまではミラーリングのおさらいですね。 -
ハイ。しかし、IF16が受け取る信号は、HDMI信号ならば何でもいいわけですよ。
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ん?
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ミラーリングの場合は、ソース(データ出力元)になっているのがスマホです。しかし、べつにスマホから出た映像データでなくても、いいんです。
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と言うと、例えば?
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例えばブルーレイ・プレーヤーからHDMI出力された信号を、IF30が受け取って、RCAに変換できるんですよ。
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つまり家庭用ブルーレイ・プレーヤーをナビにつなげるの?
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そうですね。そして今回のテーマで登場するのが、例えばAmazonの「ファイヤーTVスティック」です。
有線ミラーリング│関連記事
Amazonの「ファイヤーTVスティック」があれば、「Amazonプライムビデオ」をHDMI信号で受け取れる
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ファイヤーTVスティックって、なんでしたっけ?
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Amazonプライム会員であれば、ネットで映画やドラマが見放題になる「Amazonプライムビデオ」というサービスがありますが……
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このファイヤーTVスティックを家庭用テレビに付けると、「Amazonプライムビデオが家のテレビで観られる」ようになります。
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Amazonの家電&カメラカテゴリで、コレがベストセラー1位でしたよ(2018年1月2日時点)。売れてるんだ。
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Amazonビデオの他に、HuluやNETFLIXなど、今話題の動画配信サービスがいろいろ観られますからね〜。YouTubeも観られるし。
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ホホウ。
スティック1本でスゴイな。 -
このスティックの先端がHDMIになっているので、これをテレビに差します。
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ファイヤーTVスティックもHDMIなんですね。
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そうです。最初の話に戻りますが、IF16にも差せる、ということです。
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なるほど!
そういうことね。 -
AmazonのファイヤーTVスティックを例にしましたが、Googleならクロームキャスト、AppleならAppleTVなどもある。いろいろな会社からテレビ画面で映像配信サービスを観られるようにするものが出ています。
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そういうモノを、IF16経由で車のナビやモニターに映せるんですね〜。
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そうなんですよ〜。同じパターンでだいたいいけます。
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車内でAmazonプライムビデオ・見放題の日が来るとは……!!
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しかし、車内でそれを実現するには、もうひとつ必要なモノがあります。
写真は旧モデル。※現行モデルの最新情報は、AmazonのFire TV Stick 4K Max参照。
残る課題はデータ通信量。定額制MVNOサービスと組み合わせれば最強
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前提条件として、ファイヤーTVスティックのような機器は、インターネット環境にないと何もできません。
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あ。
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「動画を見る」というのは、インターネット経由でストリーミング再生しているということ。インターネット環境が必須です。
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車にインターネット環境なんて、ありませんが?
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でも今どきは、スマホがその役割を果たせますよね。例えばスマホのテザリングを使えばいい(※iPhoneならインターネット共有)
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その手があった〜。
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テザリングを使うことで、スマホをWi-Fiルーターとして使えます。4GとかLTE通信ができる環境であれば、問題なく動画視聴できると思います。
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しかし、データ通信量が心配ですね……。
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確かに、スマホのデータ通信量はかさみます。一般的に7GBあたりのプランが多いと思いますが、映画視聴となるとそれではツライですね。
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どの位のデータ通信サービスが必要になるんだろう?
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映画1本見見ると、だいたい目安として1GB程度は消費するかな〜という感じですね。映画にもよりますが。
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なるほど、なるほど。
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今は月額1980円で通信容量が無制限になるような定額制MVNOサービスなどもあるので、そういうのに加入するという手もありますね。
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そうすれば、車内で動画見放題環境が作れるんですね。
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000
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