ミラーリング最新事情
iPhone・スマホとカーナビを「有線」でつないでミラーリングするメリット
iPhone(スマホ)の画面をカーナビに映すミラーリングの最新鋭は、スマホにケーブルをつなぐ必要のない「無線」だが、実は有線ミラーリングにも捨てがたいメリットがある。
無線ミラーリングができる時代に、わざわざ「有線」でつなぐメリットは?
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これまで無線ミラーリング方法をいろいろ解説しましたが、今日はあえて「有線」でミラーリングするメリットにも触れておきます。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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ええッ!?
なぜ、今さら有線???●レポーター:イルミちゃん
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有線には有線のメリットが(今でも)あるからですよ。僕も、個人的には有線ミラーリングのほうが好きですし。
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ホー。
では聞きましょう、その理由を。 -
まず、充電しながらミラーリングできる、という点です。
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あ。
それは分かりやすい。 -
あとは、通信の安定性ですね。無線だと、どうしてもときどき映像や音声が途切れるケースが出てきます。
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あー。
それありますね。 -
IF30を使ったミラーリングに限らず、Wi-Fi(無線LAN)にしても、Bluetooth通信にしても、世の中の多くの機器はみんな同じ周波数帯(2.4GHz)を使っているんです。
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世の中的に、電波通信がけっこう混んでいる!?
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そうなんです。会社の中でも、数十人がノートPCを無線でつなげていたら、インターネットが遅くなったりするのと同じリクツですね。
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ナルホド。
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例えば車で移動中。公共の無線LANスポットに入ったところで、電波が混み合っていて映像が途切れたり……そういう可能性があるのが、無線ミラーリングなんです。
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ウーム。まあ、「たまに途切れる位は気にしないよ」っていう人も多いでしょうけど。
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それなら無線ミラーリングのほうが、スマホをつながない分だけ手元が煩雑にならないからメリットが多いですね。
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逆に「多少配線がゴチャっとしても、通信が安定しているほうがいい」ならば、有線ミラーリングのほうがオススメなんですよ。
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どっちを取るか、という話なんですね。
✔ ひとくちメモ
無線ミラーリングはその名の通り、スマホに線を差さないが、有線ミラーリングは、Lightning-USBケーブル(iPhone)やMicroUSBケーブル(Android)で直結する必要がある。無線の場合は、当然だがどんどんスマホの電池が減る
✔ ひとくちメモ
5.4GHz帯を使う新しい規格も登場しているが、これは屋内専用の規格。モバイル通信には、今のところ無関係。無線は配線がいらないからスッキリする
IF30は、実は有線ミラーリングも可能な作りだった
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有線ミラーリング方法は、以前に解説済みです。
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ちなみに無線ミラーリングの新製品「IF30」を使っても、有線ミラーリングもできるんですよ。
※ただしiPhone限定。Androidは非対応。
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え?
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本体に、USBポートも付いているんです(↓)
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ここに、Lightning-USBケーブル(iPhone付属品でも市販品でもOK)を使って、iPhoneを直接つないでもミラーリングできるんです。
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ほほう。
無線でも有線でも、どっちでも可能なんですね。 -
両方搭載しているメリットがあります。例えば無線ミラーリングの場合、毎回iPhone側で、Airplayの設定をしなくてはいけないですよね。
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有線ミラーリングの場合は、差すだけでいい。毎回、設定しなくていいのです。
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今日は出発を急ぐから直結でいこう、とか。
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それもあるし、例えば、同乗者のスマホをぱっとつないでナビで再生したいという時に、「エアプレイってなに? どうやるの?」という状況なったとしたら……
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うーん。
面倒ですねぇ。 -
IF30なら、「そこのLightningケーブルにつないでよ」で済む。すると、iPhone側にポップアップが出て、許可するボタンを押すとすぐにつながる。非常に簡単です。
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有線なら、設定方法をアレコレ説明する必要もない。
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そうなんです。普段は無線ミラーリング派でも、有線ミラーリング機能はあったらあったで便利なんです。
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な〜るほど。そうすると、無線ミラーリング派も有線ミラーリング派も、どっちもIF30を使えばいいという話?
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いいえ。無線はまったく使わないよ、という人は、従来通りIF16STA(iPhoneの場合)を使って有線ミラーリングを組むほうが安く済むので、そちらが正解です。
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ミラーリングの無線VS有線問題。考え出すとなかなか深いので、皆さん、どうぞ悩んでください。
最新型のミラーリングユニット、ビートソニックのIF30
このつなぎ方のほうがコストは安い!
※具体的なやり方は「iPhoneの画面を車のナビに映す有線ミラーリング方法」参照。
Androidスマホでの有線ミラーリングならコレ
※Androidの場合は、「スマホ・タブレットの画面を車のナビに映すミラーリング方法」参照。
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000
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