シーケンシャルウインカー自作教室（第11回）

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シーケンシャルウインカーの回路作り（後編）

シーケンシャルウインカーの「流れる」回路の作り方・後編。なお抵抗は「別基板」に載せる、まさに離れ業。こんな方法もあるのだ。

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  「シーケンシャルウインカーの回路作り」の続きです。

  ※連載のもくじは、「シーケンシャルウインカー自作教室╱記事一覧」

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、シーケンシャル点灯の第一ブロックのマイナス側を合流させました。

  ●アドバイザー：イルミスタ・野本研究員

現在の状況


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  マイナス側はスズメッキ線で合流させましたので、今日はプラス側も合流させます。

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  ここで、シーケンシャルウインカー回路の基本をおさらい（↓）


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  マイナス側はブロック毎に合流させ、プラス側は全ての列をまとめて合流させるんでしたね。

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  プラス側は「抵抗」を付けながら、その足を使って回路を合流させようと思います。

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  そういえば、野本研究員はこの段階まで抵抗を付けていませんね？

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  実は抵抗は「別の基板」に載せようと思っているんです。

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  べ……別の基板？

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  そうです。なぜかというと、実際にLEDを敷き詰めて配列してウインカーを作る場面では、抵抗を付けるようなスペースがないことも多いし……

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  フムフム。

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  それと抵抗は熱を持つので、別の場所に分離するとLEDに熱が伝わる心配がなくなり、長寿命にもつながります。

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  なるほど！ しかし、どうやってつなぐのかイメージできませんが……

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  実際に見てみれば分かりますヨ。

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  分かりやすくするために、ここではシーケンシャル点灯の第一ブロック用の抵抗だけで説明しますね。

✔ ひとくちメモ

通常ならば全LEDをハンダ付けしてから、最後にまとめて抵抗を付けていくほうが効率よい。

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  第一ブロックだけでいうと、4個直列のLEDが、4列あります。

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  ということは抵抗は4個使いますので、まずこんなふうに4個の抵抗を別の基板に付けます（↓）


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  この4個の抵抗は、プラス側の合流回路を兼ねているので、片側は合流させておきます。


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  そして配線コードを1本用意して、基板上のLED直列の先頭のプラスにハンダ付け。


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  この配線を伸ばして、少し離れた場所にある抵抗基板へ。


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  そして、抵抗の足にハンダ付けします。


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  LEDの直列回路は4つありますから、それぞれの直列の先頭のプラスと、抵抗をそれぞれ橋渡しでつなぎます。


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  4本の配線コードを使って、4つの抵抗につなげたところ（↓）


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  これ、離れた場所に抵抗がありますが、LEDの直列つなぎの先頭に抵抗を付けたのと同じ状態です。

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  こんな風に、離れた場所に付けるのもアリなんですね〜。

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  シーケンシャルウインカーに限らず、抵抗を載せにくい場合は使える手法です。

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  なるほど、なるほど。

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  そして、抵抗基板側は、電気の入り口側（電源側）となりますので、抵抗の足をまとめた合流回路に、整流ダイオードを付けておきます。



※整流ダイオードは極性（向き）があるので注意。

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  整流ダイオードの足に、シーケンシャルウインカーユニットから来たプラス線（今回は白）をつなぎます。


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  整流ダイオードの向きは下写真のようになります。プラスの電源が流れてくる白線とは、反対方向にカソードマーク（オビ）を向けます。


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  これで、プラス側はシーケンシャルユニットとつながったことになります。

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  マイナス側は先にスズメッキ線で合流回路を作ってあるので、合流回路上のどこかに、シーケンシャルユニットの茶色線をつなぎます。


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  ここで茶色以外をつなぐと、大変なことになります。

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  今回使っているエルパラのシーケンシャルウインカーユニットは、茶色から順番に点灯させていく仕様です。

マイナス配線をつなぐ順番に注意


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  今つくっているのは第一ブロックですので茶色、ですね。

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  ここまでの工程で、シーケンシャルウインカーの第一ブロックが完成したことになります。



基板の拡大写真


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  あとはこれを、第2〜第8ブロックまで繰り返していけば、8段階で流れるシーケンシャルウインカーになるんですね〜。