60ハリアー後期に見る、シーケンシャルウインカー最新事情
60ハリアー後期にもシーケンシャルウインカーが採用されたが、全車搭載ではないので、グレード選びに注意が必要。また非搭載の廉価グレードを買って、後からシーケンシャルウインカー移植をする現実性についても、併せて考察してみた。
C-HRに続き、ハリアーもシーケンシャルウインカー採用
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C-HRが登場したときには、トヨタ車初のシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)採用が話題になりましたが……
●レポーター:イルミちゃん
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60ハリアー後期でも、フロントのみシーケンシャルウインカーが採用されましたね〜。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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シーケンシャルオタ……いや、マニアの森田研究員(球屋)にとっても、ハリアーは目が離せない存在ですね。
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ただし! C-HRと同じく、60ハリアー後期の全グレードがシーケンシャルウインカーを搭載しているわけではありませんので、これからハリアーを買う人は注意しましょう。
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そうなんだ。
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以前、「C-HRはグレード選びに注意。LEDヘッドライトとハロゲンの違いは大きい」で注意喚起したのと同じような事情です。
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やはりグレードによるんですね〜。
シーケンシャルウインカーのグレードはどれ?
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60ハリアー後期のグレードは、大きく分けると「プログレス」「プレミアム」「エレガンス」の3つに分かれています。
※それぞれにターボ車、ハブリッド車、ガソリン車がある。
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一番高いのがプログレスで、一番価格が安いのがエレガンスですね。
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「シーケンシャルウインカー付きのLEDヘッドライト」が装備されているのは、上位グレードの「プログレス」と「プレミアム」……および「エレガンスのターボ車のみ」です。
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つまり「エレガンス」のハイブリッド車とガソリン車は、シーケンシャルウインカー非搭載なんですねぇ〜。
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ですね。その場合は、前期と似た印象のヘッドライトで、ハイビームはハロゲン、ウインカーは普通の電球です。
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ふむ。
そうなんだ。 -
ちなみに、「オプションで付ける」という選択肢もありません。
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シーケンシャルウインカーの有無は、グレード選びで決定なんですね。
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そして60ハリアー後期のシーケンシャルウインカー付きヘッドライトは、「三眼ヘッドライト」になっていて、前期とは見た目の差も大きいんですよ。
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非シーケンシャルのヘッドライトはプロジェクターも1個になり、代わりにおわんのハロゲンハイビームが付いています。
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おわん、っていうのはマルチリフレクターのことですね。
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つまり全体的にデザインが全然違う。
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ヘッドライトによる差別化が、ますます加速している感じがありますね。
球屋デモカーのベース車は、エレガンスのターボ。モデリスタのエアロパーツを装着。
3連プロジェクターがカッコいい
純正ヘッドライトの移植は非現実的な話になりつつある
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60ハリアー後期のシーケンシャルウインカー仕様のヘッドライトは、コンピューター制御されています。C-HRなどと同じですね。
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前期は違ったんですか?
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前期の場合は、普通にヘッドライト裏まで12Vの電気が来ている従来方式でした。
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ということは、非シーケンシャルウインカーのグレードを買った人が、後からシーケンシャルのヘッドライトを移植するのは無理なのかな?
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そこはまだ検証していないので、分からないんですが……、それ以前に別の大きな問題がありますね。
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問題というと?
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60ハリアー後期のシーケンシャルウインカー付きヘッドライトって、単体で買うと左右で約40万円するんですよね。
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ひええ〜! C-HRのヘッドライトより、さらに10万円もアップしたのか(※C-HRは30万円弱)
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そうなんですよ。しかもコンピューター等は別。ヘッドライトユニットのみの値段です。
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純正ヘッドライトの高額化が続いているようですね。
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だからもし、後付け(移植)が可能だったとしても、それをやるなら上位グレードが買えていた、という話にしかならないので。
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確かに。作業工賃を含めたら、グレード間の価格差は余裕で超えそうですね。
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それにグレード間の違いは、ヘッドライトだけではありません。ホイールも「エレガンス」はターボのみ18インチで、他は17インチだし。
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まあ、ホイールは社外品を付けるかも、ですが。
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さらに、ガソリン車だと、バンパーのデイライト(↓)も付きません。
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というわけで、車両価格を抑えつつ、後期ハリアーらしさを求める人には、「エレガンス」のターボ車はオススメですね。
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以上、「LED加工屋目線」の60ハリアー後期グレード選び、でした。
片側で20万円のヘッドライトを、切って開けたところ。「ヘッドライトの殻割りができなくなる日が来る!?」参照。
ターボならデイライトも付く!
エレガンスのガソリン車などは、フタがしてある。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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