C-HRの「リア」シーケンシャルウインカー化に成功。前後流れるウインカーへ。
シーケンシャル(流れる)ウインカー搭載が話題のC-HRだが、純正で流れるのはフロントのみ。しかしヘッドライトウインカーが流れるなら、リアのテールウインカーも流したい! いち早くリアシーケンシャル化を成功させた〈球屋〉からのレポートだ。
前後シーケンシャルウインカーの時代がくる!!
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球屋がC-HRのリアシーケンシャルウインカー化に成功したもよう。詳細レポートです。
●レポーター:イルミちゃん
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C-HRはシーケンシャルウインカーが話題ですけど、純正で流れるのはフロントだけ。レクサスRX、レクサスLXのように、前後シーケンシャルではありません。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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リアは流れないLEDウインカーなんですね。C-HR。
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「なんでリアはシーケンシャルじゃないの!?」という声をよく聞きますが、そもそも、現時点ではリアウインカーがLEDなだけで、十分先進的な話なんですけどね。
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そうなんですか?
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だって、レクサスNXやレクサスRCだって、フロントウインカーは流れないLEDで、リアウインカーは普通の電球ですよ?
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あ、そっか。
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同じトヨタのSUVで比較すると、ハリアーでさえまだ(60系前期)は前後電球なんですから。
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レクサス・トヨタ系のSUVを見ても、LED化とシーケンシャル化が今まさに過渡期であることが分かります。
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そう考えると、C-HRはリアが(流れないけれど)LEDなだけで十分進んでいるんですよ。
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なるほど。……なぜか今回は、純正の擁護にまわる森田研究員なんですね。
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しかし! フロントがシーケンシャルなだけに、「リアウインカーも流したい」と考える人が増えるのは、当然といえば当然です。
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そりゃそーだ。
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そこで、球屋としても、ヘッドライト加工より優先順位を上げて、リアウインカーのシーケンシャル化に取り組みました。
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前後シーケンシャルC-HRの誕生です♪
話題の流れるウインカーはフロントのみ
シーケンシャルウインカーは、純正オプションLEDヘッドライトの装備。
█ 純正ウインカー事情(2017年3月)
車名 | フロント | リア |
---|---|---|
レクサスLX | シーケンシャルLED | シーケンシャルLED |
レクサスRX | シーケンシャルLED | シーケンシャルLED |
レクサスNX | 流れないLED | 電球 |
ハリアー | 電球 | 電球 |
C-HR | シーケンシャルLED | 流れないLED |
純正LEDウインカーだけでは、横に短すぎるC-HR
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で、どうやったのか、という話ですが……、
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C-HRの純正のLEDテールランプは、このような配置になっています。※黄色で囲んだ部分がウインカー
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ウインカーがLEDなのはいいんですが、横に短い。5個のLEDが「くの字」に並んでいます。
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5個あるけれど、横の長さで見ると3個分しかない?
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そうなんです。「くの字」に流したら、合法のシーケンシャルパターンではなくなってしまう。あくまでも「内側から外側に向かって流す」のが前提。となると、純正LEDの回路を組み直すだけでは、3連の流れるウインカーにしかならない。
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じゃあ、ココを3連で、2個→2個→1個……で流す?
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まず、3段階では流れてる感が出にくいです。そこを妥協したとしても、あまりに横幅がなさすぎる。
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そういえば、流れるウインカーにするには横に長いスペースがほしい、という話でしたね。
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横幅がないウインカーで無理にシーケンシャル化しても、ほぼ普通の点滅ウインカーに見えてしまうので。
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本来は、何個(何ブロック)ぐらいほしいんですか?
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どうしても流したい人は、3連でも流しますが、バランスで言うと、最低5連ぐらいは欲しいなぁ、というところですね。
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なるほどねぇ。
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しかし、C-HRはウインカーの横に注目してみると、なんと都合のいいことに、ここにも3発の純正LEDが並んでいます。
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ココはバックランプ用のLEDなんですが、リフレクターとレンズの作りは似ていて、ここをウインカー用のLEDに換えても、昼間見たらまったくの純正風に見えます。
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おお〜! そうすると、合計で6連の横並び、ということになる!
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横配列で6連のLEDがあれば、流れるウインカーとして無理のない見せ方ができますね。
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このバックランプ部には、純正ウインカーが使っているのと同じLEDを入れました。だから色も揃っています。
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最近の純正採用されているウインカー用LEDは、若干アンバー色が薄めの傾向があります。オレンジ寄りではなく、電球色寄りの薄いアンバー。
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へぇー。
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その色は普通の市販LEDだと出せない色なので、純正採用されているのと同じLEDを入手した上で、投入しているんですよ。
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もともとの外側の純正ウインカーと、増設したウインカーの色合わせも完璧なんですね。
極小サイズながら、強烈に明るいチップ型のパワーLED。C-HRのフロントウインカーも同じチップLEDを使っているという。
バックランプの移設先は?
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ところで!
そうなると、バックランプがなくなりますが? -
元のウインカーが「くの字」だったので、折り返した下側の2個を入れ替えて、ココをバックランプ化したのです。
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あー!
なるほど、考えましたね〜。 -
バックランプのLEDは1個減りますが、視認性の面でより重要なウインカーは純正より大幅に存在感を増します。
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これは、カッコだけじゃなくて理にかなった加工だなぁ。
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バックランプに使ったLEDは、純正バックランプLEDとは違うものなんですが、日亜化学製の同じタイプのチップ型パワーLEDを使っていて、十分明るくできました。
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なるほど。
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定格の半分程度の電流に抑えても、明るすぎて目くらまし光線になってしまう。むしろパワーを抑えて点灯させるつもりです。
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今回のは、切ったり貼ったりなしの、スマート移設ですね。
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C-HRのLEDテールランプは、純正の状態から加工ライトのように作り込まれています。これを切ったり貼ったりの加工で、純正よりカッコ良く見せるのは難しい。
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確かに。
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今回のカスタムでは、外から見た純正の構造は何も変えずにシーケンシャル化する、というのがポイント。昼間見ても、何が変わったのか分かりません。
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純正の見た目のまま、リアシーケンシャルウインカー化! というのも、オーナーのココロをくすぐりそう。
加工の費用はどの位かかるの?
最後に、今回のリアシーケンシャル加工の概要をまとめておきます
●C-HR|リアシーケンシャルウインカー
予約をしておけば、一泊二日での加工が可能。(1日目の午前中に車を預ければ、2日目の午後16時以降に引き渡し。※要予約制)価格:リアシーケンシャルウインカー加工代:10万6000円(税別)
球屋で車体に取り付けする場合の工賃:1万8000円(税別)
※詳しくは、球屋の「C-HRリアシーケンシャルウインカー」メニュー参照。
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ちなみに、自分でテールランプを外して、梱包して、球屋に送って加工してもらうことは可能でしょうか?
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もちろん、他のヘッドライト加工と同じくそれも可能です。ただ、その間はテールランプが外れているわけだから、車に乗れませんが。
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ウーム。
それってどの位の期間なのでしょうか? -
予約を入れておいてもらえば、加工は2日間で対応しますので、あとは前後の輸送にかかる日数を見てもらえれば、というところです。
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なるほど! その期間を作れる人なら、遠方からでも加工依頼ができますね。
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あとは車体への取り付け作業。もともとウインカー線が来ていないハッチ側にウインカー線を取り回す作業と、もともとバックランプ線が来ていない外側にバックランプ線を取り回す作業が必要ですね。
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そのあたりが出来る人なら、DIY脱着も可能なメニュー、と言えそうです。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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