EMCフェア2019・ルポ
セルスターのドライブレコーダー最新事情(2019年下半期編)
セルスターの最新ドライブレコーダー、2019年モデル・2機種にみるドラレコ最前線。どちらも日本製で3年保証が付くのは同じだが、それぞれに個性がある。セルスターのCS-81WQHとCS-31Fを、わかりやすく解説する。
事故だけでなく想い出も鮮明に録画できる370万画素
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今回のECMフェアでは、レーダー探知機(※)の参考出品モデルが注目だったセルスターブースですが……
※「レーダー探知機の最新機能╱最新型はどこが進化した?」参照。
●DIYラボレポーター イルミちゃん
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ドライブレコーダーの新作も並んでいるよ。
●DIYラボ別館 ユキマちゃん
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一番の注目は、今年の7月に登場したばかりの「CS-81WQH」ね。
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どのへんが新しいのかな?
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この機種は、とにかく「超高画質録画」がポイント。画素数が370万画素に上がっているのだ。
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これまでのフラッグシップモデルは、何万画素だったの?
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だいたい200万画素前後なのでした。
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極端にパワーアップしたのねぇ。ナンバーを鮮明に録画できそう。
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それもあるけど、事故の映像だけではなくて、「ドライブの映像をキレイに録画する」ニーズにも応えられる。
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あ~、これ付けて北海道走って、キタキツネとすれ違ったり、鹿の大群に遭遇したい!
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……とまあ、人それぞれの想い出作りに役立つ、超高画質ドライブレコーダーとなっております。
セルスターのCS-81WQH
大画面に出力してもキレイ!
市販バックカメラと連携できるドライブレコーダー「CS-31F」
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セルスターのドライブレコーダーで、もうひとつ最新の注目機種を挙げると、「CS-31F」
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これは2019年春に発売されているんだけど、DIYラボ的には注目モデルなので、ここで改めて紹介しておきます。
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なぜ注目なの?
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画期的なんです。
コレ、とても。 -
どのへんが?
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市販のバックカメラと連携できる、ドライブレコーダーなのよ。
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ん?
どういうこと? -
最近のドライブレコーダーは、あおり運転対策で、リアカメラも付ける2カメラ方式が主流になっているでしょう?
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そうね。
各社ともに、2カメラが出揃った印象。 -
もちろんセルスターにも、2018年に登場した2カメラモデルはあります。
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ただ、「CSD-790FHG」はあくまでも、ドライブレコーダー専用のリアカメラを付ける必要があります。
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そんなの当たり前じゃない。カメラを付けないで、どうやって後方を録画するのよ。
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後方録画は「すでに付いているバックカメラを使おう!」という発想。それが2019年に出た「CS-31F」ね。
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ホホウ。
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市販のバックカメラを付けているなら、そのバックカメラを走行中の後方録画にも使ってしまおうっていうわけ。
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改めてカメラを後ろに付ける必要がないんだ。
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そう。バックカメラも十分な視野角があるモデルが多いから、あおり運転などもバッチリ録画できるし、追突されたときのナンバーの読み取りもできるはず。
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考えたわね。
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ただし、この機種に関しては、まだいろいろ課題も多い。
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と言うと?
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コネクターが合うカメラと、合わないカメラがあるし。
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むー。
バックカメラとの適合の問題か。 -
セルスターとして、他社カメラとの適合表まで公開しているわけではないので、「ある程度の知識のある人向けモデル」にはなってしまうのよね。
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でもさ、バックカメラをDIYで取り付ける位の人なら、できるんじゃないの? DIYラボでもやってるしさ。
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それは確かにそう。だからDIYラボ的には、マニアックな「CS-31F」が注目なのです。
セルスターのCS-31F
セルスターのCSD-790FHG
CS-31Fを市販バックカメラと連携させるための知識
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ここで「CS-31F」を市販バックカメラと接続するにあたっての、基礎知識を紹介しておきます。
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フムフム。
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まず、市販のバックカメラがRCAケーブルで接続できることが条件。
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純正ナビ(ディーラーオプションナビ)の場合は、RCAの端子のままナビ裏の外部入力にささっているわけではありません。
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それをRCAに変換できない限り、ダメってことね。
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そして社外ナビのバックカメラ入力も、専用のコネクター形状になっていてRCAではないケースも多い。
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とりあえず、ごく普通のRCA(黄色の端子)接続のバックカメラってのが条件なのね。
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そうね。それだけならまあ、条件的には満たせる社外品が多いと思われるけど……
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まだ何か問題が?
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バックカメラって、普通はギアをリバースに入れた状態でしか写らないでしょう?
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そりゃそうよ。
バック用のカメラなんだから。 -
市販のバックカメラを取り付けるときも、そうなるようにバックランプから電源を取ったりするのですが……
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常時録画するためにはバックカメラの電源を入れっぱなしにしないといけない、という問題がある。
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そっか。電源の取り方を変える必要があるんだ。ACC電源とかIG電源に。
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その作業も必要だし、それをやった場合に、バックカメラが耐久性的に持つのか!? という課題もある。
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ムムム。
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そもそもは「バックの時しか使わない想定」のバックカメラだけに、このあたりは何とも言えない。
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耐久性がそれほどでもないバックカメラを、常時使いっぱなしにしたら……壊れてしまうかも!?
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それ。
可能性はある。 -
う~ん、「このバックカメラなら組み合わせてOK」っていう適合を教えてくれればいいのになァ。
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そうだけど、セルスターの技術力を持ってしても、それはカンタンなことではないわけよ。
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セルスターじゃなくて、「相手」の問題だもんね。
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……というわけで、現時点では「知識と冒険心のある人向き」なドライブレコーダーではありますが……
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でも確かに、DIYユーザーにとっては面白いドライブレコーダーだね、「CS-31F」は。
ドライブレコーダーと市販バックカメラの接続はRCA
✔ このあたりの話は、「バックカメラ後付け入門ガイド」でも解説している。
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