EMCフェア2019・ルポ
レーダー探知機の最新機能ってなに? セルスターの最新型はどう進化したのか?
レーダー探知機の最新型は、かなり進化していることに気付いているだろうか。レーダー探知機は「捕まらないために付ける」イメージが強かったが、セルスターの最新モデルを見れば、その認識は過去のものになるかも。
最新機能の一番のトピックは「レーザー式」への対応
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セルスターといえば、ドライブレコーダー。
●DIYラボ別館 ユキマちゃん
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なんだけど、今回のEMCフェアで一番注目したいのは、レーダー探知機の最新モデルなのだ。
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まだ参考出品ってなってるね。
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そうです。これは、この秋に発売予定のバリバリ最新型レーダー探知機。
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レーダー探知機って昔からあるけど、機能的に進化しているのかな?
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当たり前じゃないのよ。進化しているのは、ドライブレコーダーだけじゃないんだから。
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じゃあ、レーダー探知機の「最新機能」ってなあに?
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いろいろあるけど、まあ、2019年モデルのトピックは新型の「レーザー式オービス」に対応したことね。
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レーザー式?
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レーザー式取締機は、コンパクトな簡易型で、いろいろなところに設置しやすい。日本各地で「レーザー式移動オービス」がどんどん設置されているらしい。
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うひゃー。
そっちの進化は手強いね。 -
名目としては、ゾーン30(スクールゾーン等)でもしっかりした取締をするために出てきた新型とも言える。
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それはまあ、いいことね。そういう場所でバンバンやってもらいたい。
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でも、レーザー方式なので今までのような電波を出しているわけではなく、従来型のレーダー探知機では探知できません。
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それは困る。
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2019年春頃からレーダー探知機の対応モデルが出始めていて、セルスターも、この「AR-W86LA」で対応するのです。
「EMCフェア」ルポ、今日はセルスターのブースからお届けします
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
セルスターの「AR-W86LA」
セルスターのレーダー探知機は、「安全運転支援」という側面が強い
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ここで、せっかくだから、セルスターの最新レーダー探知機が、昔のレーダー探知機とどう違うかを知っておきましょう。
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どう違うの?
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単にスピード違反の取締対策アイテムではなくなっている、という点に注目ね。
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どういうこと?
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「そもそも危険運転なんてしないよ」という人間だって、知らず知らずのうちに、違反走行状態になるケースはあるでしょ。
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え~っと、例えば?
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例えば高速道路で100キロ区間から、80キロとか70キロ制限区間に移行したときとか。
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あー。いつの間にやらスピード違反のパターンね。私は悪くないのに。
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標識を見落とすのが悪いんだけど……そんなタイミングで、ここから80キロ制限に変わるから注意してくださいね、とレーダー探知機が教えてくれるわけよ。
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ホホウ。
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今のレーダー探知機は、昔と違って画面も付いていて地図まで表示されているので、走行中の道路の制限速度も分かります。
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「事故多発地点」や「踏切警告」など、いろいろな情報を収集して、流し続けてくれるのね。次のサービスエリアまでの距離とか、ガソリン価格まで出たり……。
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ガス欠防止の役にも立ちそう。
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ナビは道案内が目的だけど、レーダー探知機は安全運転に関わる情報に特化して、情報を流し続けます。
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そのために画面が付いたのか、ナルホド。
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情報という意味での、「安全運転支援」ってわけね。
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レーダー探知機って、「捕まらないために付ける」イメージが強かったけど……
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最新型は「違反運転・危険運転をしないために付けるモノ」というふうにとらえたほうが正解に近いかな。
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なるほど。
考えさせられるものがあるな。 -
少なくともセルスターのレーダー探知機の考え方は、そういうものらしいよ。
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こりゃ、優しい旦那様が、奥様のためにレーダー探知機を付けてあげるようになる日も近いかもね。どこかのCMみたいに……。
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「あ、そう」。
「うん、よかった」。 -
アンタ誰のマネしてんのよ。まさか……
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次の最新機能、行きます!
レーダー探知機が「みちびき」に対応したメリットは?
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最新型レーダー探知機を選ぶメリットは、「みちびき」対応なども挙げられます。これは、少し前のモデルから対応しているけどね。
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「みちびき対応」ってなんのこと?
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ナビやドラレコやレーダー探知機が使っているGPSは、言うなればアメリカのシステムの力を借りて、自車位置測定をしていました。
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スマホもGPSだよね。
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でも、どうしても、地球上における日本の位置に対しては、衛星軌道のマッチングが悪いシーンが出てくるとか。
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日本の位置が悪いの? んなこと言われてもねぇ……。
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てゆーか、もともとGPSはアメリカの位置に合わせて打ち上げた衛星だからね。
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そっか。
日本用の衛星軌道ではないから、か。 -
そこで、GPSを補完するために日本が打ち上げた衛星が「みちびき」です。
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なーるほど。
いつの間に……。 -
ユキマちゃんが昼寝している間に、我が国はもう4つほど「みちびき」を飛ばしています。
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4度ばかり、昼寝の間隙(かんげき)を突かれたか!!
(←1つも知らなかった) -
その結果、24時間、GPSを補足できる体勢が整ったということね。
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そうすると、今までと何が違うのよ?
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例えばナビの精度。GPSだけだとその測位精度は10メーター単位ぐらいのイメージだったのが、みちびきに対応したことで、数メーター単位の精度に上がりました。
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あ~、自車位置の精度に関わるのか~。
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その精度の測位が、最新型のレーダー探知機に生かされている、ということね。
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そしてその目的は、リアルタイムな情報による安全運転支援なんだ。
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昔ながらのレーダー探知機とは、その意味合いも変わりつつあるのです。
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