ワンオフパーツの作り方実習

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発泡ウレタンを「車の上」や「車の横」に接地させて発泡させる方法

発泡ウレタンを「車の上」で発泡させているのは、車の屋根に付けるパーツを製作中だから。今回はシャークアンテナを例にしているが、オーバーフェンダーなら「車の横」になる、というように場所は変われどやり方は同じ。ワンオフパーツ製作のプロの、実践知識だ。

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  「プロに教わる、FRPの貼り方講習」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回貼ったFRPを1日放置して、完全に硬化させました。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員


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  カチンカチンに固まりました。

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  夏場なら数時間でも固まりますが、ねんのため1日放置してから次のステップに進みます。

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  このFRPはあくまでもシャークアンテナの土台に過ぎませんので、次のステップとしては……

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  例の発泡ウレタンの出番ですね。

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  発泡ウレタンの基本的なことは、すでに勉強済みです。



✔「発泡ウレタン講習スタート╱DIYにもおすすめの造形術をプロに学ぶ」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  今回のポイントは、車の屋根の上で発泡ウレタンを発泡させるということです。

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  2液性の発泡ウレタンを使うので、最初は液体なんですけど……どうするの？

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  この場合は、車の屋根の上で「コップ」を作ります。

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  発泡ウレタン講習では、コップ作りには段ボールを使いましたよね。

発泡ウレタンの発泡には「箱」が必要



✔ 基本的なことは、「発泡ウレタンの使い方╱発泡させる前のコップ作りが重要」参照。

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  その点は今回も同じで段ボールを使いますが、ここで重要なのは段ボールの厚みです。

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  へ？
  段ボールの厚み？

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  これから作るのは、講習でやったような四角い箱ではありません。

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  作ろうとしているのは、シャークアンテナです。

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  それならばある程度、作るものに近い形のコップにしておきたい。

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  フムフム。

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  そのとき、段ボールが分厚くて頑丈過ぎると、うまくアール（曲面）が作れません。

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  そっか。
  なるほど。

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  曲げたときにアールが作れるくらいの、絶妙な厚みの段ボールが理想的です。

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  はて？
  そんな都合のいい段ボールがいったいどこに……？

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  ほんだ塗装が、よく利用する段ボールがコレ（↓）


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  今どき、どのご家庭にもありそうな、メジャーな段ボールが出てきました。

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  まあ、サイズによって厚みも変わるでしょうが……小物を買ったときの、薄めの段ボールが絶妙ですね。

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  段ボールが用意できたら、コップの内側になる面に対しては、布のガムテープ（※紙のガムテープはNG）を全面貼りします。



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  これをやっておけば、発泡ウレタンが固まったあとにスムーズに段ボールが剥がせます。

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  発泡ウレタン講習のときに学んだ手法ですね。

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  屋根の上には、FRPの下のマスキングテープの層に、シャークアンテナの形の目安を描いてあるので、それをガイドにしつつ……


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  段ボールを曲げながら、発泡ウレタン用のコップ（箱）を組み立てます。



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  先が尖ってて、アールがかってる。なんとなくシャークアンテナ風です。

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  融通の利かない、厚みのある段ボールだと、こういうふうにはできません。


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  そして、隙間から発泡ウレタンが漏れないように、段ボールの繋ぎ目とかFRPとの接地面は、しっかり布ガムテープで塞ぎます。


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  車の屋根の上で、発泡ウレタン用のコップができたところです（↓）


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  ……。車から離れて冷静に見ると、「いったい何してるの？」感がハンパではありませんけどね。

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  ここからは、以前に発泡ウレタン講習でやったのと同じ流れですね。

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  発泡ウレタンの主剤と硬化剤をそれぞれペイントポットに移します。



✔ 材料については、「発泡ウレタンの使い方╱発泡させる前に用意するアイテム」参照。

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  そして、ハカリを使って両者を厳密な配分で混ぜます。

発泡ウレタンの主剤を入れて……



硬化剤を入れて……




混ぜる



投入！

✔ このあたりの作業は「発泡ウレタンの使い方╱キレイに発泡させるコツ」で詳しく解説。



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  車の屋根の上で、発泡ウレタンが発泡しました。

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  オーバーフェンダーを作るときは、「車体の横に箱を作る」というだけであって、やっていることはまったく同じです。

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  これが固まったら、いよいよ削ってデザインを作る工程ですね～。楽しみぃ〜♪