イルミ電源（イルミネーション電源）とは？

イルミ電源（イルミネーション電源）は、車の電源の種類として有名だが、他の有名電源（常時電源・ACC電源・IG電源）とは、明確な違いがある。イルミ電源とは、どんな電源か。イルミ電源を取ると何ができるのかを、改めて知っておこう。

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  車の電源の種類シリーズ、その5。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  車の電源の仕組みという意味では、前回までの常時電源、ACC電源、IG電源の3つなのですが。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  でも、電装品取り付けでは、イルミ電源（イルミネーション電源）というのも、よく登場しますよ？



✔ 社外ナビの場合は、一般的にオレンジ色の線がイルミ電源。純正の場合は色は決まっていない。

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  これは「車の電源の種類」とは、ちょっと違う話なんですけどね。

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  ん？
  イルミ電源も「電源」でしょう？

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  「電装品の電源として取れる線」ではあります。でもこれまでに説明してきた車そのものの電源というよりは、車がライト（スモールランプ）を光らせる電源をもらっている、というイメージですね。

スモールランプのオン


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  ヘッドライト（スモール）の線に電気が流れるときに、室内のイルミ電源線と呼ばれる配線にも、同時に電気が流れます。


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  確かに。
  ランプの電気をもらっているようなイメージ。

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  そうです。言い方としては、同じように「○○電源」と呼ばれますが、車自体の電源の仕組み、ではないんです。

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  では、ライトの電気（スモールランプに連動）をもらってるのはナゼか？

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  夕暮れ時、ライト（スモール）を点灯した時点で、内装にもその電気を分けてもらって、スイッチ類なども光らせています。

スモール連動で光る＝イルミ電源が来ている



✔ 取り方は、「イルミ電源をスイッチ裏から取り出す方法」参照。

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  スイッチがACC電源やIG電源で光るとすれば、昼間から光りっぱなしになりますが、イルミ電源（スモール電源）なら、夜だけ光らせることができます。

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  ナルホド。

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  ナビでいうと、画面の明るさや色使いを、昼と夜で分けています。その切り替えのための信号として、イルミ電源を車両から取っているのです。



ナビ裏にはイルミ電源線が必ず通っている。

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  この場合のイルミ電源は、「夜になったよ〜」の合図なんだ。

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  そうです。で、そこから電源を取ってLEDフットライトを付けたとすれば、スモール連動で夜だけ光るフットライトになる、ということです。


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  昼間は光らせくない、という時に便利なのがイルミ電源ですね。

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  イルミ電源はようするにスモールランプに連動する電源ですが、この発想は、他ランプでも同じことです。

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  と言いますと？

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  よくある例としては、例えばバックカメラを取り付けるときの電源。これはバックランプから取りますよね。




✔ バックカメラは、バック時にだけ電源を入れればよいので、基本的にバックランプの電源を取る。 詳しくは、「バックカメラ取り付け方法╱配線の引き込みと、電源取り出し」参照。

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✔ なお、常時電源やACC電源を取ってしまうと、バックカメラの寿命を縮める可能性がある。 これについては、「バックカメラに常時電源やACC電源を取ると、何が問題なのか？」参照。

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  つまりバックランプの電源を取ると、バックランプ連動になるわけです。

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  それはわかりやすい。

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  ブレーキには常時電源が来ていますが、間にブレーキペダルというスイッチがついていて、踏まれたらブレーキランプまで電気が流れます。


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  このときブレーキペダル以降、ブレーキランプにつながる電源線は、言うなればブレーキ連動の電源です。

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  フムフム。

このブレーキ電源を取って、後付けリフレクターをブレーキ連動で光らせたりするのは、よくあるパターンですね




✔ 「LEDリフレクター取り付け方法」参照。

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  ではブレーキ電源を取って、フットライトを付けたら……

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  ……ブレーキ連動でフットライトが点灯するってことですね。

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  ちょっとうっとおしいですね。

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  まあ、とにかく、ランプの電源は、各ランプの点灯タイミングに連動する電源として使える、ということです。

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  イルミ電源は、その代表格のようなものですね。