フォグランプの気になる話
色切り替え式LEDフォグランプにおける光軸調整の注意点
フォグランプには、白と黄色で切り替えができるものがある。これはそれぞれの色の良いところ取りができて人気が高いのだが、メリットばかりではない。最大の注意点は光軸調整。どういうことかというと……
悪天候時に「黄色」を使うから黄色で光軸調整しておくのが正解……という誤解
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色切り替え式のLEDフォグランプにおける、光軸調整の注意点について取り上げます。
●DIYラボ 本館:イルミちゃん
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白と黄色の2色切り替えフォグランプを使っている人は多いよね~。一番の売れ筋らしいよ。
●DIYラボ別館:ユキマちゃん
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そうなんですが、この〈色を切り替えるフォグ〉で注意しないといけないのが光軸調整なのです。
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と言うと?
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まず、DIYラボでは過去にも触れている通り「白と黄色のカットラインの高さが全然違う」……なんていうことが珍しくはありません。
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例えば「白」で光軸を合わせておいたら「黄色」ではズレるっていう話ね。
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そうそう。そして、そこでよくある誤解がこういう意見。
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そのココロは…?
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濃霧や大雪などフォグランプ本来の役割が発揮される場面では、黄色のほうが有利。だから黄色のほうを本来の性能で使えるようにしておくという考え方ね。
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なるほど。
理にかなっている。 -
いや、しかし、この考え方には落とし穴があるのよ。
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と言うと?
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重要なのはココです。
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……ん? つまり何が言いたいの?
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「黄色」でバッチリ光軸調整したときに「白」がそれよりも下向きになる……というLEDフォグランプならば、さきほど紹介した考え方でいいわけですよ。
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あ! ……だけど、逆パターンもあるのかッ。
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そうなんです。「白」のカットラインのほうが上だとしたら……?
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「黄色」で光軸を合わせたら「白」が上向きになってしまう…?
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そういうことです。
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「白」で点灯したときには、対向車に幻惑光を飛ばすことになるね。
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そのタイプだとしたら「黄色」で光軸を合わせるのは不正解ってことなのです。
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この場合は「白」で合わせるしかないんだ。でもそうなると……
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「黄色」で点灯したら下向きになりすぎるんだよね。
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悪天候時に役に立たないフォグになったら本末転倒では?
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しかし対向車に幻惑光を飛ばさないように光軸調整したら、そうならざるを得ない。
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どうしろっていうの?
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うーん、どうにもならない、ってことね。
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つまりこのフォグの限界ってこと?
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そうなんです。光軸調整をどう頑張っても製品の特性を変えられるわけではないからね。
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だったら「黄色」のカットラインが上にくるタイプを選んだほうがいいってことでは?
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本当はどちらの色でも高さがほとんど変わらないタイプが理想なんだけど……
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こういうタイプは少数派。一般的には「ズレるほうが普通」だと聞く。
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高さが変わるとしたら「黄色」が上にくるタイプの切り替えフォグランプを選んで、「黄色」のカットラインで光軸調整しておくのが無難だと思われます。
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だけど、中には「白のほうが見やすい」っていう人もいるよ? コメント欄でも少数ながらいたもん。
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それはもちろんそうだよね。
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悪天候時も白がいい、っていう人だっていないわけじゃない。
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でも絶対的に「白がよい」「黄色がよい」っていう人なら、2色切り替えフォグランプよりそれぞれの単色を買ったほうがいいということになるでしょう?
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それもそうだ。
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なぜ2色切り替えLEDフォグランプを選ぶかといったら、それは「イザというときは黄色が見やすい」と考えているから、じゃないのかな。
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でもサ、この間、晴天時に信号待ちで色を切り替えている人も見かけたんだけどアレは?
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ま……まあ、ギミック的に「面白いから2色切り替えを選ぶ」人も少なくないかも。
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そういう人はどっちの色で光軸調整したらいいのか、分からなくなってくるね。
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と……とにかく「カットラインが上にくるほうの色で光軸調整しましょう。でないと対向車に迷惑をかけるかも」ということです。
”2色切り替えフォグランプは「黄色」で光軸調整するのがよい。
「白」のほうはあくまでもファッションだから下向きでもいい。
▶ポイント
「白」と「黄色」のどちらのカットラインが上になっているかは、LEDフォグランプバルブの設計によって異なる。
IPFは2色切り替えの問題点を克服したが、これはイレギュラーな存在。
✔ 白と黄色で高さが変わらない製品を選ぶ
✔ 黄色が上にくるタイプで黄色に合わせて光軸調整
フォグランプをLED化するときの注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
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