ネオピクセルRGB LED自作
極細&側面発光ネオピクセルRGBテープLEDの光らせ方。家庭用と車用の違い
最新型のネオピクセルRGBテープLEDの光らせ方を、初心者にもわかりやすく解説する。まず家庭用コンセント(AC100V)から電源を取る場合、リアル接続図を見ての通り、配線はそれほど難しくない。ただし電源容量はそれなりに必要。その点は要注意だ。
側面発光ネオピクセルRGBテープLEDは意外と電気を喰う
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「防水タイプの側面発光ネオピクセルRGBテープLEDも出たが、車では使えるものか?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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新型が出揃ったので、ここであらためて、新しく登場したネオピクセルRGBテープLEDの光らせ方を解説しておきます。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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新型チップを搭載したテープLEDでも「ネオピクセルはDC5V仕様」なのは従来品と同じ?
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そうですね。
その点は同じです。 -
では、DC5V電源が必要になりますね。
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そういうことです。まず、AC100Vの家庭用コンセントから電源を取る場合は、AC100VからDC5V電源を取るACアダプターが必要になります。
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一般的なLEDテープでは「AC100VからDC12Vに変換するACアダプター」を使いますが、それとは異なる点に要注意!!
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……それから、特に「超極細」や「側面発光」といった新型のネオピクセルRGBテープLEDを光らせる場合は、ACアダプターの容量にも注意が必要になります。
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というと?
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たとえば、側面発光タイプの場合。
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側面発光タイプのLEDが1mあたり120灯も並んでいて、とても明るいのはいいんですが、使用するACアダプター(※)は、4アンペアのものが必要です。
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1メーター光らせるのに4アンペアもの容量が必要だと。
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チップ数が多いというのもありますが、そもそもDC5V仕様のネオピクセルRGBテープLEDは、一般的なDC12VのテープLEDにくらべて電流が多くなります。
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それは、なぜなんでしょう?
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ネオピクセルは1粒単位で色や明るさをコントロールできることがウリですが、それだけに直列に2個、3個とつないで効率良く光らせる構造にはできないんですよ。
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普通のテープLEDの場合だと、3個直列とかで組まれているものが多いですよね。
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はい。1個あたり3VのLEDチップがあったとして、それを3個直列で組んで合計9V。そこに抵抗を付けて、DC12Vで光らせる仕組みなので効率がいいんです。
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ひとつの直列回路で3個まとめて光っているってことですね。
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それに対してネオピクセルは1個ずつ……つまり、テープLEDに並んでいるLEDチップがすべて並列に組まれていますので、トータル電流量はずっと多くなります。
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電気の容量が足りないとどうなるの?
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テープLEDの後ろのほうがちゃんと光らなかったり、色が再現できずに色が変わってしまったり、といった現象が起こります。
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なるほど。
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特にネオピクセルRGBテープLEDは、白色点灯させるときに、一番電気を使います。
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R・G・Bの3チップが全部マックス点灯するから。
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そのときのことを考えると、4アンペア位の容量が欲しいところです。
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容量計算のおさらいですが、この4アンペアはどこから出てきた数値なのかと言うと……
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新型の側面発光タイプの場合は、1m/120LEDで、消費電力が21W(Max)というスペックです。
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21Wを5Vで割り算して、約4アンペアですね。
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仮にDC12Vだったらアンペア数は半減します。それと比較すると、DC5VのネオピクセルRGBテープLEDは、どうしても効率が悪いですね~。
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1粒単位でコントロールできるメリットゆえの、宿命的なデメリットと言えます。
1粒単位でコントロールできるからこそ、グラデーションなどが表現できている。
接続図
超極細ネオピクセルRGBテープLEDの場合
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3535チップを使った、超極細タイプのほうはどうなんでしょう?
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このタイプもDC5Vの事情は同じですが、1メーターあたりのチップ数が60LEDなので、そのぶん消費電力は減っていて、約10W(Max)となっています。
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ということは、10W÷5V=2アンペアか。
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DC5V 2.5アンペアのACアダプターを使えばよい、ということですね。
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側面発光の4アンペアに比べたら少ないけれど、それでも1メーターで2アンペアは多め。
接続図
✔ ひとくちメモ
参考までに、ネオピクセルではない普通の5050 RGBテープLEDは、「DC12V 1.5アンペア」のACアダプターで1メーター点灯可能。
極細&側面発光ネオピクセルRGBテープLEDを車に付ける場合
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今回は、家庭用のコンセント(AC100V)から電源を取るパターンで説明してきましたが、車につなぐときも、想像以上に電流量が多い点には注意が必要です。
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そうですね。それから、車の場合はDC12V電源を、DC5Vに変換するためのDC/DCコンバーターが必要になります。
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「電流量が多い」ことを考えると、うかつに「細線などから電源を取るのは危険」とも言えます。
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短く切って使うなら、そのぶん消費電力は下がるので、話はまた別ですが。
エルパラで販売している DC/DCコンバーター 12V to 5V 3A(6261)
※電源取り出し場所で迷ったら、一番無難なのはイルミスタ・野本研究員が以前に解説してくれた、テープLEDの電源をバッ直で取る方法だ。
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