電装DIYのきほん
Neo Pixel(ネオピクセル)LEDテープを、ハンダ不要で扱えるコネクター類
Neo Pixel(ネオピクセル)のLEDテープは、高機能ゆえの取り扱いの難しさがあったが、最近は格段に使いやすくなった。それは専用コネクターが出てきたから。ネオピクセルLEDテープがどう使いやすくなったか、コーナー処理や連結方法などを例に具体的に解説。
専用コネクターを使えば、ネオピクセルLEDテープも使いやすくなる
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LED通販大手のエルパラが、最近力を入れてラインナップを拡充しているのが、ハンダ付けが不要になるコネクター類です。
●レポーター:イルミちゃん
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Neo Pixel(ネオピクセル)LEDテープ用のコネクター類も増えたので、紹介しておきたいと思います。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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ネオピクセルとは、ICチップを搭載していて、1個単位で色や明るさをコントロールできるLEDのことです。
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基本的な配線方法は、「Neo Pixel(ネオピクセル)LEDテープの光らせ方」で解説しています。
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今日は「カット(切断)したとき」や「コーナーの処理」などに便利なコネクターを紹介しましょう。
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ネオピクセルLEDテープの場合も、カットして使えるのは普通のLEDテープと同じ。
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ネオピクセルの場合は、LED1個単位でカットできるのが特長です。
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しかし、カットすると、残りのLEDテープには配線がなくなってしまう点はネオピクセルでも同じこと。
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今までは皆さん、どう処理されていたのでしょうか?
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配線をハンダ付けし直すことになりますね。なお、ネオピクセルLEDテープは3芯なので、3本の配線をハンダ付けし直す必要があります。
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ふむ……。「2本目からはハンダが必須」と言われると、困る人は多いかと。
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そんな場合に便利なのが「3芯電源コネクター」です。
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コネクターのフタを開けて、カットしたネオピクセルLEDテープを差し込んで、コネクターの電極に挟みます。
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電極同士がしっかり接触していることを確認したらフタを閉じて、パチンと音がするまで挟み込みます。
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特に工具はいらないようです。
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コネクターの反対側は、ネオピクセルLED専用コントローラーに合う形状の専用コネクターになっているので、そのままコントローラーとつなぎます。
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カットしたネオピクセルLEDテープの再利用が、ぐんとラクになります。
1個単位で色が変えられるので、なめらかなグラデーションなどが表現できる。
通常のLEDテープは「3個直列で1ユニット」になっていたりする。その場合は3個単位でしかカットできないが、ネオピクセルLEDテープは、1個単位でカット線が入っている。
エルパラで販売している10mm3芯電源コネクター(6383)。10ミリ幅のDC5V・ネオピクセルLEDテープに使用可能だが、144LED╱mタイプには使用不可。
矢印の方向に注意。逆だと点灯しない。
ネオピクセルLEDテープのコーナー処理や連結処理に使えるコネクター
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次は、ネオピクセルLEDテープを、連結するときの処理方法です。
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フムフム。
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例えばコーナー(カド)の処理ですね。1本のLEDテープだと直角には曲げられないので、切って2本に分けて、向きを変えたりしますよね。
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通常だったら、いったん切断して、配線をハンダ付けしてつなぎ直す場面。
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そうですね。今までは、3本の電線をハンダ付けして、橋渡しに延長する必要がありました。
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それはネックですね。
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そういう場面で便利なのが、このコネクターです。
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付け方は電源コネクターと同じで、ネオピクセルLEDテープを差し込んで、コネクター内の電極に挟みます。
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そのまま、連結する2本目のネオピクセルLEDテープにも付ければいいんだ。
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ネオピクセルLEDテープの端についている、データの流れを示す矢印マークの向きだけは注意しましょう。
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あとはパチンと閉じれば、2本が連結されて、1本モノと同じように信号が伝わります。
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もうひとつ、2本のネオピクセルLEDテープを、連結させるコネクターもあります。
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これは、どういう用途?
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ネオピクセルLEDテープを連結して、長くするときのコネクターですね。そんなに使用頻度は高くないかもしれませんが。
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なるほど。
隙間ができない連結。 -
とはいえ、LEDチップ間の距離は少しだけ空いてしまうんですが……60LED╱mのタイプで使ってみた限りでは、それほど違和感はなく見られるかと。
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カットして余ったネオピクセルLEDテープ同士を連結させたい場面などでは使えそうです。
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今回登場した3種類のコネクターを合わせると、ハンダ不要で、このように配線できます。
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ネオピクセルLEDテープを扱う難易度が、だいぶ下がったと言えるのではないでしょうか。
データの流れる方向を示しているので、1本目はコネクター方向に矢印を向けるが、2本目はコネクターから出て行く方向になる。
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