ネオピクセルRGB LED自作
防水タイプの側面発光ネオピクセルRGBテープLEDも出たが、車では使えるの?
ネオピクセルRGB LEDテープ情報。最新型の側面発光ネオピクセルを搭載した、防水のテープLEDが登場している。ちなみに防滴よりも性能が上の「防水」。車にも使えそうなネオピクセルRGB LEDテープの本命? と期待したいところだが、デメリットもある。
側面発光ネオピクセルRGBテープLEDの防水モデル
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「ネオピクセルRGBテープLEDの新型を、エルパラが販売開始…!」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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側面発光のネオピクセルテープLEDについては、シリコンチューブで覆われた防水タイプも出ました。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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クリアドームのような「防滴」ではなくて、「防水」なんですね。
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ハイ。
水のかかる場所でも大丈夫です。 -
ではグリル裏などに貼っても……
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ただし、防水なのはあくまでもテープLEDの基板部分の話です。配線やコネクター部分は防水ではありません。
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そのあたりは自分できっちり防水処理しないとダメよってことですね。
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それから、シリコンチューブに覆われている分だけ、テープ幅は非防水タイプより広くなります。
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ええっと、非防水タイプは8ミリ幅でしたが……
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シリコン防水タイプは実測で10.7ミリでした。
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なるほど。しかしそれでも、普通のテープLEDとほぼ同じ幅。
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そうですね。シリコン防水の中では細め、ということになります。
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そして防水タイプも、非防水タイプと同じくメーターあたり120個のLEDを搭載。
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そうなんです。
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でも、もともとそれなりに熱がシビアなのに、シリコンで覆ったら放熱的には厳しそうな気もしますが……。
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はい。確かに非防水タイプに比べたら放熱性は下がっています。
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寿命が短くなったりしないのかな。
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ただ、ネオピクセルRGBテープLEDは、通常の使い方だと、流れたり色を変化させたりしているので、LEDの3チップ(R・G・B)を全点灯させる状態はそう多くはありません。
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言われてみれば、マックスの電流を流すタイミングは多くはないか。
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そうなんです。だから意外と大丈夫……とは言えますが、白色点灯時は全チップが全点灯しますので、かなりの電流が流れます。そういう使い方は、特にシリコン防水タイプは不向きです。
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白点灯にしたいなら、そもそも単色の白いテープLEDを使ったほうがどう考えても良さそうです。
白点灯(※RGB全点灯)は、あまり使わなそうなLEDではある。
防水タイプのネオピクセルRGBテープLEDは、車用途では不向き?
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車で使うとすれば、シリコン防水タイプの新型ネオピクセルRGBテープLEDが一番オススメなんですかね?
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う~ん。正直言って、車ではあまりオススメできません。
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えッ? せっかくの防水タイプなのに?
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懸念事項としては温度変化の大きい場所で使うと、結露が心配なのです。
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結露……。
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シリコンチューブで覆われた防水テープLEDというのは、内部が空洞です。
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そのため、点灯させて温まった状態から急速に冷え込んだりすると、内部で結露が発生する可能性があります。
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……そういう弱点があるのか。
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例えば、グリルライティングに使ったとすると……車のエンジンルームなどは、特に温度変化が激しい場所ですよね。
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冬場は、エンジン停止後にいっきに冷えるし……。
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ですので、シリコン防水タイプというのは、車にオススメのようでオススメできない面もあるのです。
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なるほどね~。
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ただ、実際に車で使われている人はたくさんいますけどね。
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とはいえ、結露の懸念があると分かっていて使うのもビミョウだし……ここはバランスを取ってクリアドーム(防滴)のネオピクセルRGBテープLEDがあればいいのに、とは思うけど。
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しかし、クリアドーム(防滴)タイプのネオピクセルRGBテープLEDは、現時点では取り扱いの予定がないですね。
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そうなんだ。
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特に側面発光の場合は、クリアドームを作ろうにも樹脂がキレイに盛れないというか、端に位置するLEDチップが出てしまうと防水にならないし。
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あ~、確かにLEDチップが真ん中にいる正面発光とは事情が違いますねぇ。
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というわけで、新型が出てもなお、ネオピクセルRGBテープLED自体は、車の外装ではオススメしにくい面があります。この事情はあまり変わっていないんですよねぇ…。
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最初から全部デメリットを語ってくれるエルパラ・平川研究員のアドバイスは、リアルに参考になりましたが…。
✔ ひとくちメモ
クリアドームはテープLED基板を樹脂で埋めて固めてあるので、内部に空洞はなく、結露は発生しない。
なお、ネオピクセルRGBテープLEDはDC5V仕様のため、そのままでは車の12V電源にはつなげない。
車で使うには12Vを5Vに変換するDC/DCコンバーターが必要になる。
※詳しくは、「Neo Pixel(ネオピクセル)LEDテープの光らせ方」参照。
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