古い車のメンテナンス

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パワステオイルが減る場合は、単に補充するだけではダメ

古い車でパワステオイルが減っていても、「補充」では解決策にならない可能性が高い。それはどういう場合か。まずはパワステオイルが減る原因と、減ると車がどうなるのかを知っておこう。

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  放置系オイルシリーズ・第3弾です。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  パワステオイルのメンテナンスの解説です。

  ●アドバイザー：シャルマン 岡田研究員

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  パワステオイルなんて、一度もマトモにチェックしたことがない……という人も多いかと思います。

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  まあ、パワステオイルはさすがに、日常的に点検している人はほとんどいないでしょうね。交換サイクルも長い車が多いと思います。

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  パワステオイルの交換時期の目安は、あるのでしょうか？

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  少なくとも1年、2年で交換するオイルではないです。4～5年で交換すれば十分かと思いますが、実際には8年、10年と無交換の車も多いと思います。

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  そんな状態で、問題が起こらないの？

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  長年放置していたパワステオイルがらみで多いトラブルは、ステアリングを切ると異音が出るパターン。

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  どんな異音ですか？

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  ステアリングを切ったときに「ギー」とか「ウィーンウィーン」という異音がする場合、たいていはパワステオイルにエアが噛んでいるのが原因です。

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  パワステオイルの中に、空気が入ったんだ。

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  そうですね。エアーが噛むと油圧がちゃんと伝わらなくなるので、引っかかりを感じたり、重くなったりするケースもあります。

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  エアーを噛んだのは、なぜなんだろう？

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  パワステオイルはポンプから出て行くホースと、戻ってくるホースがあって、循環していますが、オイルが減りすぎて油面が下がると、そこから空気が入ってしまう。

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  つまり、パワステオイルが減りすぎが、エアーを噛む原因ってことか。

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  対策としては、「パワステオイルがそこまで減る前には、しっかり補充しましょう」ですね。

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  しかしパワステオイルは、基本的には減らないオイルです。ブレーキオイルと同様に。

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  え？ でも、パワステオイルが減ったからエアーを噛んだんでしょ？

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  それはつまり、パワステオイルがどこかから漏れているっていうことなんです。そっちを疑わないといけない。

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  本当の原因はそっちかッ！

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  そうなんです。「ステアリングを切ったときの異音や違和感で、パワステオイルの漏れに気づく」パターンは多いですよ。古い車では定番です。

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  減ることがないからこそ、減っていたら漏れのサインってことかー。

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  逆に言うと、エアーが噛むまで減っていなかったら、異音も出ないから、減っても分かりにくいオイルです。

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  なるほど。でもそこまでパワステオイルが減る前に気づくようにはしたいですねぇ。

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  パワステオイルの量は、冷えているときと暖まっているときでは違います。ゲージに「HOT」「COLD」が書いてあるので、それに合わせてチェックしましょう。


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  でも、パワステオイルが漏れて減っているんだとしたら、「補充」は解決策になりませんよね。

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  そうですね。
  漏れていたら、修理しないといけません。

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  ……その場合はまた別の話になってくるけど、とりあえず発覚しただけでもヨシとしよう。