20インチのタイヤサイズの選び方

20インチのタイヤサイズの選び方をわかりやすく解説。まず基準になるのが車高。「フェンダーの隙間が埋まる位」なのか、「タイヤにしっかりカブるまで」なのか。目指す車高が決まれば、おのずとタイヤサイズは見えてくる。前後サイズの組み合わせについても考察。

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  20インチに履くタイヤについて、「サイズの選び方」を教わります。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  20インチはサイズの選択肢が多いから、いろいろ迷うんですよね〜。

  ●アドバイザー：J-LINE 氏家研究員

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  だいたい、普通の人は225/35（ニーニーゴ/サンゴー）とか235/30（ニーサンゴ/サンマル）とか言われても、差がよく分からないっていうか……舌噛みそう。

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  まあね。
  「どれがいいんですか？」ってよく聞かれますよ。

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  やっぱりね！
  では今日は初心者向きに教えてください。

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  まずは一般的な履き方。
  20インチタイヤの定番サイズは、245/35R20です。

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  35扁平で、なおかつ極端に細身ではない？

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  そうです。
  無難で安心感のあるサイズですね。

一般的によく使われる245/35R20



ルッチーニ・ブォーノスポーツの245/35。外径680ミリ。適応リム幅：8J〜9.5J

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  一般的な履き方より、もうちょっと外径を抑えて「多少車高を下げても、ハンドルが切れるようにしたい」という人なら、225/35R20あたりを使っていきます。

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  同じ35扁平だけど、細身のタイヤを選ぶわけですね。

35扁平の中では細身の225/35R20



外径666ミリ。適応リム幅：7.5J〜9J

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  細くなったぶんだけ、同じ35扁平でも245より外径も小さくなります。

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  比べてみると……けっこう違うんですよねぇ。

225/35R20 と 245/35R20の比較



外径の差でいうと、225/35のほうが14ミリ小さい。

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  細いタイヤがいい。でも30扁平はちょっと薄すぎて心配……ということで、225/35を使う人は多いですよ。

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  極端な低車高にするわけじゃないなら、アリですね。

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  そうですね。「タイヤとフェンダーの隙間が完全に埋まればいい」とか「タイヤに少しだけカブせたい」といった車高にマッチするタイヤです。

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  225/35R20と外径がわりと近いのが、245/30R20になります。

30扁平だけど細身ではない245/30R20



外径656ミリ。適応リム幅：8J〜9J

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  へぇ、そうなんですね。扁平率が違うのに。

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  扁平率は、タイヤの幅に対しての厚みのパーセンテージ。30扁平でも、太くなれば厚みも増えます。

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  なるほど。

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  フロントに225/35、リアに245/30を使う履き方は定番です。リアを太くしつつ、前後の外径を近づけられる。前後の外径の誤差は、少ないほうがいいですから。

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  そうやって前後の組み合わせを考えたりするのか〜。

225/35R20 と 245/30R20



外径666ミリ（左）と外径656ミリ（右）。その差は10ミリ。

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  低車高向きなタイヤは、30扁平の中でも細身の225/30R20や235/30R20です。

低車高に有利な225/30R20



外径は644ミリ。適応リム幅：7.5J〜8.5J

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  ルッチーニの225/30は、9.5Jに組むとリムに届かないので引っ張って9Jまで。9.5Jなら235/30がオススメです。

少しだけ大人（？）な235/30R20



外径650ミリ。適応リム幅：8J〜9J

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  このクラスは、薄くて細身ということですね。

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  それはつまり、外径も小さいということです。

同じ30扁平での外径比較



30扁平の場合は、トレッド幅が10ミリ細くなるごとに、6ミリずつ外径が小さくなっていく。

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  30扁平の場合は、トレッド幅が10ミリ細くなると、その30％の3ミリ薄くなります。つまり上下の厚みが3ミリずつ減れば、外径は6ミリずつ小さくなる。

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  なるほどォ。扁平率だけでなく、トレッド幅による外径差まで理解すれば、さらに緻密なドレスアップが可能なりますね！