タブレット車載ガイド（第5回）

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エアコン吹き出し口（ルーバー）にタブレットを取り付けるメリットとデメリット

タブレットの取り付け位置として、エアコン吹き出し口はどうなのか。定番的な場所だが、何がメリットなのか。また敢えてデメリットについてを、よりしっかりめに検証する。なおエアコンルーバー（エアコンフィン）の形状はさまざまなので、固定スタンド（ホルダー）選びにも注意が必要。

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  「タブレットのベストな車内取り付け位置」を模索するシリーズ。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回は、エアコン吹き出し口（エアコンルーバー）に固定するメリットとデメリットを検証します。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  エアコンの吹き出し口は、スマホホルダーの固定位置としても定番ですよね。

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  そうですね。取り付けポジションが高くなるので見やすいし、付けた端末が邪魔になりにくいのもメリットです。

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  「画面の高さ」という意味では、一番高いところはダッシュボードですが……

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  しかし、スマホよりも大きいタブレットの場合、ダッシュボード上は保安基準上NGになる確率が上がります。



✔ ダッシュボード形状にもよるが、10インチ級のタブレットをこの位の高さに取り付けると、法的にけっこうギリギリになってくる。

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※「タブレットやナビを車に取り付ける時の保安基準「前方視界基準」とは？」参照。

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  前方視界基準を満たしつつ、なるべく高いポジションに持ってこようとするとエアコン吹き出し口のほうが有力候補になりますね。

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  ナルホド。

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  ただ、車によってエアコン吹き出し口だけが上に盛り上がったダッシュボード形状も、たまにありますけどね。

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  ……ム。
  そんなのもあるのか。

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  そんな盛り上がり形状のエアコンダクトに、大きめのタブレットを付けたりすれば、前方視界基準を満たせなくなるケースはあり得ます。

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  今回の話は、普通の水平なダッシュボードなら、という前提ですね。

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  そうです。普通はダッシュボードが水平で、それより下にエアコン吹き出し口が付きますから、前方視界に影響が出ないようにタブレットを取り付けることは可能です。

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  エアコン吹き出し口にタブレットを固定する場合は、当然ながらそれ専用のスタンドが必要になりますね。

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  ハイ。
  ビートソニックにも専用のスタンドがあります。



ビートソニックのQBF14



QBF16ルーバータイプ

✔ 詳細はビートソニック公式サイトのスタンド・エアコンルーバータイプ参照。

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  ちなみに車のエアコンフィン形状も、水平フィン・垂直フィン・丸型フィンなど車種によっていろいろですが、それらを含め、ほとんどのルーバーには対応可能です。

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  なぜ、2種類もあるの？

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  エアコン吹き出し口にタブレット・スマホスタンドを取り付けるときは、エアコンルーバー（フィン）に差し込めるかどうか、という問題があるからです。

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  つまり、エアコン吹き出し口専用スタンドでも、入らないケースがあるってこと？

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  それはあり得ますよ。エアコンルーバーは、車種によっていろいろな厚み・奥行き・間隔があるので。

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  ……そうなんだぁ～。

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  そのためビートソニックの場合も、適合寸法の違いで2種類のスタンドを用意しています。


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  しかし、それでも全ての車のエアコン吹き出し口にマッチするものではありません。

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  それが先ほどの、ルーバーの寸法の問題。

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  ルーバーの厚み・奥行き・間隔などによって、適合・不適合があります。そのあたりをチェックしてから購入しましょう。

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  例えば、ビートソニックのルーバータイプの条件は、こうなっています。

QBF14の適合サイズ



QBF16の適合サイズ


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  自分の車のエアコンルーバーの寸法と照らして、チェックしてみてください。

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  逆に言うと、なにも考えずにエアコン吹き出し口用のスタンド（ホルダー）を買うと、失敗する可能性がある……ということです。

エアコン吹き出し口へのタブレット取り付けは、デメリットもあります



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  ふむ。

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  まず、エアコンのルーバーが動かせなくなること。


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  この方式で付けるときは、私なら、そのエアコン吹き出し口からは風が出ないように設定しますね。

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  風の向きがコントロールできないから？

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  それもあるし、冬の暖房で力強く温めてしまうのは、端末的に良くはないですよね。逆に夏場なら、端末を冷やすのはいいのかも知れないけど。

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  それもそうか。

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  だから冬は、ココから風を出すのを止めてしまうほうがいいですね。

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  いずれにしても、エアコンがノーマルに扱えなくなるのはデメリット。

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  それと、そもそもエアコン吹き出し口がちょうどいい場所にない、という車種もあります。

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  あー。

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  例えばモデル車のハイエースも、運転者がタブレットを見るにはちょうどいい場所がない。

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  付けられるところに付ける、という手法だとこうなる（↓）ものの……



✔ 端末サイズによっては助手席側のエアバッグにカブってしまうので、どっちにしてもNGな取り付け例。

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  エアコン吹き出し口の位置は選べない……。

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  対して、デッキやナビは見やすい（操作しやすい）位置にあるものなので、CDスロットや1DINスペースのほうが、多くの車種でいいポジションにタブレットを固定できる。

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  なるほどね。それでワタナベ研究員のイチオシは、前回のCDスロットだったんですね。

  ※「タブレットを車に取り付けるなら〈CDスロット〉は狙い目」参照。

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  そうですね。エアコン吹き出し口も車種によっては好条件になりますが。

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  良い位置と言えるかどうかは、車種によってだいぶ条件が変わる、ということですね。