純正ナビで音楽を楽しむ

---

純正ナビに外部アンプ（パワーアンプ）をつなげたい時に便利な「変換器」

純正ナビのまま、外部アンプ（パワーアンプ）をつなぐことはできる。ここでは、ハイレベルインプット入力なしの、一般的な外部アンプを追加する方法を解説する。サブウーファーの追加時にも役立つ。

• 

  純正ナビに、外部アンプを追加したいとして、どうすればつながるかを解説します。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

• 

  市販オーディオデッキではなく、純正ナビのままシステムアップ……ということですね。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  そうですね。しかし純正ナビは、市販オーディオデッキと違って、RCA出力を備えていない。つまり、一般的な外部アンプ（パワーアンプ）はつなげません。

• 

  フムフム。

• 

  なお、外部アンプ側がハイレベルインプット入力を備えている場合には、純正のスピーカーラインを入力できるので、つなげます。

マ

メ

知

識

✔ 純正ナビの内蔵アンプが増幅済みの信号（スピーカー用の信号）は、通常だと外部アンプには入力できない。

---

✔ ハイレベルインプット入力とは、スピーカー用の信号を受け取れるアンプ側の入力のこと。

• 

  あ、ハイレベルインプット入力は、「スマホの音楽を車で楽しむ」シリーズ（※）でやった技ですね。

  ※「純正ナビに、配線加工なしで外部アンプを取り付け（接続）する方法」参照。

• 

  そうですね。あのときは、純正ナビのスピーカーラインから、外部アンプを割り込ませる手法を解説しました。



ビートソニックのマイクロパワーアンプPA2。純正ナビと純正スピーカーの間に割り込ませる想定で開発された外部アンプ。

• 

  ただ、純正ナビに追加できたのは、上のPA2が、ハイレベルインプット入力を備えていたから、なんです。

• 

  フムフム。

• 

  でも、外部アンプ（パワーアンプ）には、ハイレベルインプット入力は持たず、通常のRCA入力しかない機種がいっぱいあります。

• 

  ……だから、そういう機種ではなく、ハイレベルインプット対応アンプを探しましょう、ってことでしょ？

• 

  いえ。違うんです。今日のお話したいのは、ハイレベルインプット入力を持たない、普通の外部アンプを、純正ナビに追加する方法なんですよ。

• 

  え!?
  そんなのできるの？

純正ナビに外部アンプをつなぐもうひとつの方法。純正ナビから出たスピーカー信号を取りだして、ライン出力（RCA出力）に変換します



---

• 

  そんな変換が、できるんだ。

• 

  こちら（↓）の変換器を使うと、できます。

スピーカー信号→RCA変換器



トランスデューサーラインケーブル「TL-20B」

• 

  これ、どうやって使うんですか？

• 

  ようするにスピーカー信号を入力すると……

入力側


• 

  RCAで出力する、ということです。

出力側


• 

  言ってしまえば、ただ間にかますだけですね。

• 

  ホー。意外とシンプルな話。

• 

  このユニットから出ている、切りっぱなしの4本線（左右音声それぞれのプラスとマイナス）を、純正ナビから来ているスピーカー線につなげて使います。

• 

  スピーカー信号の取り出しみたいな感じですね。



---

• 

  あとは、このユニットのRCA出力から、普通のRCAケーブル（赤・白）で、外部アンプとつなぐことができます。

• 

  へ〜。
  たったこれだけで外部アンプがつながるのか〜。

• 

  ようするに音声のレベルを変換する、アダプターみたいなものです。

• 

  ハイレベルインプット入力をアンプ側でやるか、このアダプターでやるかの違いですね。

• 

  そうですね。こういうアダプターは、純正ナビにサブウーファーを追加したいときなどにも重宝します。

• 

  社外オーディオデッキを組まない〈純正ナビ派〉の人は、「変換器」の存在を覚えておきましょう。