内張りはがしのニュース
エーモン内張りはがし(新型)の先端形状ラインナップ比較
新しくなったエーモンの内張りはがしの詳細チェック・前編。メインの樹脂タイプは6本(先端形状は7種類)あるので、サイズや特長を順番に解説する。どんな作業シーンに向いているかもわかる。
エーモンの新型内張りはがし①:ニードルタイプ
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「エーモンの内張りはがしが全面的にモデルチェンジ…!」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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エーモンの新作・内張りはがしは、先端形状の違いで6種類の樹脂タイプがあります。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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この他に金属製の内張りはがしとセット品がありまして、全部で8つのラインナップになっています。
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それでは、ひとつずつ違いをチェックしてみましょう。
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まずは、ニードルタイプです。
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ニードルタイプは先端がかなり細くて、薄い内張りはがしです。
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狭い隙間に差し込みやすそう。
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ルームランプのレンズカバーや、カーテシランプのレンズなどを外すときや……
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あるいはドア内張りのねじが隠れていたりする、ドアハンドルカバーの取り外しに最適です。
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従来モデルでよく使っていた黄緑の内張りはがしと似た用途ですが、従来モデルはけっこう厚みがありました。新型のほうがだんぜん作業性が上がっています。
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細く薄くなったのはいいけど、折れたりしないのかな。
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いや、強度が上がっているからこそ、細い形状が作れたのです。
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なるほど。この極細・極薄内張りはがしは要チェックですね。
新型の内張りはがし②:ストレートタイプ
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次はストレートタイプです。
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従来の定番モデルである内張りはがし(1427)でも採用していたような先端形状ですが、新型は薄いです。先端は1ミリ厚です。
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ニードルタイプに次ぐ薄さですが、こちらはトンガリ形状ではない。
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薄くて平たいので、スイッチパネルや化粧パネルの取り外しに向いています。
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なるほど。
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先端部はきっかけ作りのために極薄で、先端を超えると、同じ厚みのままフラットに奥まで入れられる形状になっています。
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その形状が向きな、具体的な使用シーンは?
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例を挙げると、ドアのスイッチパネルを外すシーンです。ドア内張りを外すためにはココも外さないといけない車種が多いのですが……
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このスイッチパネルは、ツメが手前だけでなく奥にもあるのです。
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フムフム。
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なので奥まで届くように、先端から手元まで真っ直ぐフラットに同じ厚み(6ミリ)になっているんですよ。
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へぇ~。よく考えられているな。さすが内張りはがし定番メーカー。
新型の内張りはがし③:スタンダードタイプ
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次はスタンダードタイプを紹介します。
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ようやくスタンダードが出てきましたね(↓)
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これがスタンダードと呼ばれるのはナゼなんでしょうか?
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ドア内張り・ピラー内張り・クリップ外しなど、幅広く使えるタイプだからです。
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守備範囲が広い、万能型なんだ。
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新型の内張りはがしを「どれか1本だけ買って試したいな~」というなら、スタンダードタイプがオススメです。
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そういえば、従来モデルの定番である内張りはがし(1427)の二股形状と似ていますね。
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二股形状は踏襲していますが、新型はより薄くて、角度もアップしています。
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硬くなっているのでクリップも外しやすくなりましたよ。
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新型は、従来品よりも薄くて強度も上がっているんですよね。
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はい。
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じゃあ、ドア内張り全体を外すときも安心して使えますね。
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そうですね。ただ、ドア内張りのような大型の内張りを外す場合には、専用モデルもありますよ。
新型の内張りはがし④:ワイドタイプ
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ドア内張り全体を外す場面に特化しているのが、ワイドタイプです。
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スタンダードと比べると、横幅がワイドになってる。
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それだけでなく、裏側(側面)にリブが立っているのがポイント。このリブによって厚みが増しています。
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この形状にはどんな意味が?
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差し込んでいくことで、ドア内張りと鉄板の隙間を広げていくんです。
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もうひとつ特長がありまして、先端のツメの開き方が違います。
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スタンダードに比べるとちょっと開き気味ですね。
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ツメの開きが大きく、さらに長くなっていることで、クリップの根っこの部分に入るようになっているんです。
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ドア内張りのクリップをとらえるための形状なんだ。
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そのあたりの設計まで含めて、ドアの内張り外しをメインに考えた内張りはがしです。
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まさに特化型モデル。
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新車のドア内張りをはじめて外そうとする場面などは、最高に役立つ内張りはがしに仕上がっていますよ。
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ドアデッドニングをやるなら、コレがいいのかな~。
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ただ、ちょっと特殊形状なので、これ1本で幅広く対応というのは、難しい話です。
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ふむ。
厚みがあるからね。 -
そうですね。例を挙げるとオーディオパネルの取り外しなどには、不向きですね。
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そういえば、ナビ・オーディオ周りのパネルを外すんなら、どれがいいんだろう? それも定番作業だよね。
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内装のパネル取り外しには、それに相応しいモデルを用意してあります。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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