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ルーフブラック塗装の知識。プロはどうやって塗っているのか？

ルーフブラック塗装は、車の屋根を黒に塗るカスタム。パーツのように取り外せないので、納車しないとできないにもかかわらず、ずっと人気が高い技。そんなルーフブラック塗装の効果とは？ プロの塗装方法も聞いた。

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  DIYユーザーのパーツ持ち込み塗装依頼と日々奮闘するほんだ塗装から、新たなレポートです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今日はパーツではなくて、車を納車してもらわないとできない技なんですが、けっこう頼まれることが多いルーフブラック塗装の話題です。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

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  ほー。
  天井を黒に塗るカスタムですね～。


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  ……それいえば、なぜ天井を黒に塗装するのでしょうか？

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  ルーフブラックの効果として、車が低く見える、というのがあります。だからスポーツカーや車高を低く見せたい車は、屋根を黒くする。

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  フムフム。

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  それにベンツなどの欧州車が、純正でルーフブラックだったりする影響は大きいでしょうね。そういえば、今度登場する新型フェアレディZもルーフブラックだし。

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  そういう車がお手本になって、カスタムの世界でも人気の仕様になっているんですね～。

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  ほんだ塗装でも、けっこう施行例が多いです。

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  ところで車の屋根を黒く塗装するなんて、ずいぶん大がかりな技ですが、一体どうやっているのか？

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  ルーフブラック塗装の作業の流れとしては、まずマスキングですね。

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  この場合、屋根しか塗らないんだから……

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  屋根以外は全部マスキングしないとダメってことですね。




✔ なお、車の一部を除いて全体をマスキングする方法は「広範囲をマスキング（養生）するときにプロはどうやっているのか？」の記事が参考になる。

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  うひ～。この時点でもう、DIYでやる現実味はかなり薄い気がします……。

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  マスキング後、車の屋根を800番くらいのペーパーで削って足付けします。

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  例によって、塗装前の足付けは必須。

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  ただし純正塗装を削り過ぎて、下地を出さないようにするのがポイント。

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  どうせ上から塗るから、同じことなんじゃなくて？

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  いやいや、下地が出てしまうと、上から重ねる塗料が縮む恐れがあるからです。

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  縮む、というのは隙間から塗料が下に入り込んでしまうイメージ。

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  そうですね。メッキパーツを上から塗装するときの注意点と同じです。

  ※「メッキの上から塗装ってできるの？」参照。

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  なるほど。

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  だから足付けは、なるべくカド等も含めて下地が出ないようにします。足付け後、シリコンオフして黒に塗装。

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  サフェーサーは吹かなくていいの？

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  この場合は、下地が出たりしていなければ基本的にはサフェーサーを吹く必要性はないです。パテも入ってないし。

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  なるほどね。
  もう終わりが見えてきた。

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  そうはいきません。ルーフブラック塗装で一番大変なのは塗装ではなくて、最後の磨きです。

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  そうなんだ。そこまでいったら仕上げだけ、っていう気がしますけど？

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  いやいや。
  黒の磨きは大変なんです。

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  なにが大変なんでしょう？

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  ペーパー目が、ものすごく出やすいから。パールやメタリックでは分からなくても、黒では細かい傷が見える。

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  あー。
  黒い車は洗車傷も目立つけど、あれと同じだ。

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  そうそう。1000番のペーパーを当てたら次は1500番→2000番→3000番……というふうに段階を踏んで、しっかりと磨き傷を消していって、初めてキレイに磨ききれるのです。

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  ……確かに大変そうですね。さて、そんな大変な技を、どうやって値切ろうかな♫

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  ……。