デイライト新基準を満たせないなら「その他灯火類」として生きてゆく

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「その他灯化類」扱いだったデイライトに専用ルールができたが、かなり厳しい新基準を満たさないものは、デイライトと認められなくなっている。では、今まで取り付けていた社外品や自作のデイライトは、車検に通るのか。その辺が少々ややこしいので、ここで解説。

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  車検に通るデイライト連載の「番外編」です。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回の「車検に通るデイライトの条件」（※）では、後付けデイライトにとってかなり厳しい話をしてしまいましたが……

  ※「車検に通るデイライトの条件╱〈協定規則 第87号〉の重圧」参照。

  ●アドバイザー：IPF 市川研究員

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  ホント、おかげで憂鬱ですよ……。

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  ただですね、だからといって別に「今まで車検に通っていた後付けデイライトが、今後は車検に通らなくなる」という話ではないんですよ。

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  そうなの？
  開口部のテープLED、剥がさなくていいの？


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  今までと同じく、「その他灯火類」としてのデイライトであれば、ルールは今までと同じなのです。

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  あれ？ デイライトの規定が出来たのに、「その他灯火類」ルールは継続なんですか？

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  もちろんですよ。法規上でいうと「デイライト（昼間走行灯）」ではなく「その他灯火類」としてデイライトを付けるということですから。

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  なんだか、ややこしい！

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  ようするに、新しく出来た「デイライト（昼間走行灯）」のルールだと最大1440カンデラまで明るくしていいのですが、そのためにはデイライトとしての新基準を満たさないとダメ、ってことです。


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  1440カンデラのハードルは高い。

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  逆に言うと、要件を満たせないデイライトなら、「その他灯火類の範囲」でやればいいということです。

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  つまり、従来通り300カンデラ以下でいろ、と。

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  まあ、その言い方はともかく……、そういうことですね。

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  ここで改めて、その他灯火類バージョンのデイライトの注意点をおさらいしておきましょう。

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  新基準の話ではありませんよ〜。

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  まず、色は「赤はNG」となります。なお、デイライトはフロントに付けますが、その他灯火類としてのルールだとリア側はアンバーや白もNGとなります。

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  赤やアンバーは、ブレーキランプやウインカーと見間違う色だからNG、ということなんですね。

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  そうですね。正確にいうとアンバーは「リア側の、地上から2.5メートル以下の高さに使うのはNG」なのですが。



ほとんどの車の屋根の高さは2.5メーター以下。

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  ……てことは、デイライト風LEDはフロント側だからアンバーでもいいってこと？

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  保安基準上は禁止されているわけではありませんが、重要なウインカーと誤認する危険のある取り付け方は、避けたほうが無難かと思います。

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  そりゃそうですね。

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  というわけで、一般的にデイライトというと青や白が人気ですが、べつに緑でもいいということです。

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  ピンクでもいいですか？

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  ピンクとなると、検査員の目で見て「赤」と判断されないように、注意が必要になってきますが。

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  なるほどね。けれど、いろいろな色が使えるというのに、なぜかデイライトって白と青のみ、みたいな雰囲気があるような……？

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  それは基本的に車のイルミネーションは、「青」の人気が高いから、ですね。

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  売れるのは「青」ってことか。

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  あとはスタンダードで無難な「白」も当然人気がある。

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  青か白という決まりではなくて、単に人気があるから……なんですね。

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  明るさについては、何度も触れていますが、「その他灯火類」は、最高光度300カンデラ以下に押さえていないとダメです。

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  普通のテープLEDをペタっと貼った明るさなら、問題ないはずですね。

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  あとは点滅したり、明るさが変化するようなのはダメですね。

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  一定の明るさで、300カンデラ以下ということだ。

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  そして、高さの基準などはないのですが、フロントガラスの上方には、「青紫色の灯化を備えてはいけない」（※）というルールがあります。

  ※自動車運送事業用自動車をのぞく。

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  青紫デイライトを、わざわざ高い位置に付けるのはやめましょう。 かなり限定的な話ですが。