電工ペンチの正しい使い方
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圧着端子を付けることもできる
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電工ペンチをよく見ると、ギボシ端子を付ける穴とは別に、違う形の穴もありますよね。
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ホントだ。
ハート形ではない穴もありますね。 -
ここは圧着端子を付けるときに使う穴です。サイズが複数あるのはギボシ端子の穴と同じですので、サイズは端子に合わせます。
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上で使ったのはエーモンの「圧着接続端子」という端子ですが、ギボシ端子と並んでよく登場する接続端子です。
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こっちの端子は、点で押しつぶすカンジですね。
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そうです。だからギボシ端子とは使う穴が異なるんです。
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アースでよく使うクワ型端子は?
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クワ型端子や丸型端子はギボシ端子と同じ穴を使います。同じ付け方なので。
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なるほど。
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他には、丸型圧着端子というのを付ける穴もあります。
土管状の圧着端子も付けられる
圧着端子用の穴は点でつぶして圧着する
丸型圧着端子用の穴
こんなふうに圧着する
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へぇ〜。
それぞれの穴に、専用の用途があるんですね。 -
そうですね。電工ペンチ1本で、いろいろな端子を付けることができるようになってるわけです。
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真ん中あたりに、まだ使っていない穴がありますね? M4とかM5って書いてあるやつ。
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それは端子ではなく、ボルト切断用の穴です。
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ボルトを切断!? そんなことまでできるんですか!
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ネジが長すぎるといった場合に使えます……まあ、この機能はあんまり使わないかも知れませんが。
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決定的に電工ペンチが必要になる用途はやはり、「ギボシ端子をかしめる」「圧着端子を付ける」が挙げられるということですね。
ボルト径の合う穴に入れて閉じる
ボルトのネジ部分を切断できる
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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