キーレス後付け完全ガイド(第3回)
キーレスの取り付け方│前編
必要な「電源の種類」は?
キーレスエントリーの後付け方法を順を追って丁寧に解説。まずは取り付けに必要な5種類の電源について。各電源を取り出す意味がわかると、キーレスの取り付けは意外とシンプル。電気が苦手な人でも、『コレならできそう』ときっと思える。
このキーレス取り付け記事は、CEPのロックマンを使っています。部品選びは「後付けキーレスの買い方」が参考になります
キーレスに必要な電源は意外と少ない?
-
キーレスエントリーの取り付けって、なにをすればいいんでしょう? 見当が付かないんですけど。
●レポーター:イルミちゃん
-
キーレスの本体ユニットに対して、必要な「電源」と「信号線」を取っていく、という作業ですね。
●アドバイザー:CEP 岡本研究員
-
つまり純正配線から、それらを取り出せばいいんですね。
-
そうです。
それの繰り返し作業です。 -
純正配線から取り出す「電源類」って、具体的には何でしょう?
-
まずは「常時電源」と「ボディアース」ですね。
-
それはユニット自体の電源用ですね。
-
そして「ロック信号線」と「アンロック信号線」が必要になります。
-
え?
なんですかソレ? -
ドアをロックしたときに電気が流れる線が「ロック信号線」、アンロックしたときに電気が流れる線が「アンロック信号線」です。
-
純正のロック信号線とアンロック信号線を、どうするんですか?
-
後付けキーレスが、ドアをロックしたりアンロックしたりするためには、それらの線に割り込む必要があります。
-
そっか〜。後付けしたユニットからそれらの線に信号を流すことで、ロックしたりアンロックしたりしている。
-
そうですね。キーレスリモコンのボタン操作に応じて、純正配線に電気を出力するわけですね。
-
そして最後に「左右のウインカー線」が必要です。
-
ウインカー線? それ、キーレスと関係あります?
-
ロック・アンロックしたときに、ハザードを光らせる「ハザードアンサーバック機能」のために必要なんです。
-
なるほど。
そのためかー! -
これで必要な線は以上となります。
-
……え?
コレだけ? -
そうですけど?
-
なんか、もっと配線がワラワラ出てくるのかと思いましたが……
-
そうでもないです。電装品取り付けの中ではキーレスエントリー後付けはシンプルな部類ですよ。
-
がぜんヤル気がわいてきますねー! メッチャめんどくさいのかと思っていたんです。早く言ってくださいよ。
-
………。
ロック信号線とアンロック信号線を取る
詳しくは記事後半の「ロック信号線とアンロック信号線の取り方」で解説。
※ここでいうロック信号線とアンロック信号線は、ドアロック&アンロックしたことを検知する目的で取る線(ドアロックモーター線)とは異なる。
理屈を学びたい人は「ドアロック信号・アンロック信号の配線には2種類ある、という重要な知識」参照。
次ページからは、各電源を具体的に取り出す場所について解説していきます!
関連記事
- 細線、太線、中太線の違い。配線から電源取り出しするならどれ?
- キーレスで音が出るようにする方法
- キーレスを後付けする前に知っておくべきこと
- 後付けキーレスの買い方╱部品の揃え方
- エレクトロタップの正しい使い方
- ハンダ付けで配線同士をつなぐ方法
- 配線の分岐方法。スプライス端子編
- 常時電源をヒューズから取り出す方法
- ヒューズボックスからの電源取り出しでヒューズを飛ばす例
- 車からの電源取り出しで、トラブルを避けるコツ
- 常時電源の取り出し場所として、キックパネル裏は狙い目
- スマートキーは後付けできる
- セキュリティDIY取り付け完全ガイド(第1回)
- カーセキュリティ取り付け方法╱必要な電源と配線は?
- ドアロック信号・アンロック信号の配線には2種類ある、という重要な知識