キーレス後付け完全ガイド(第3回)
キーレス取り付け方法/常時電源の取り方
今回の取り付け例はハイエースですが、他車種でも役立つ汎用的な取り付け方法をガイドします
取り付けモデル車はハイエース
キーレスを車両に取り付ける前に、ユニット側で車種ごとの事前配線作業が少々必要。これは車種によって作業が異なるため説明書を参照。
常時電源はキーシリンダー裏などが狙い目
-
まずは常時電源とアースの取り方です。
-
電源は最後にしなくても大丈夫ですか?
-
ハーネス(配線の束)とユニットの接続を一番後回しにするので、線はどの順番でつないでも問題ないです。
-
なるほど。
ではまず常時電源を取る場所は? -
特に決まりはないんですけど、しっかりした電源が取れる場所としては、例えばキーシリンダー裏などはオススメですね。
-
常時電源ならどこでもいいわけではない?
-
キーレスの場合は、ハザードアンサーバック機能があるので、合計で4つのウインカー球を光らせるだけの電源は必要です。
-
つまり、けっこう電気を喰う。
-
そういう意味では、キーシリンダー裏などはしっかりした根元の電源が取れるのでオススメなんですね。
キーシリンダー付近には各種の電源が来ている
ステアリングコラムカバーを外す
-
キーシリンダー裏から電源を取るために、まずステアリングコラムカバーを外します。
-
どうやって取るんですか?
-
ハンドルを90度回転させると、ステアリングコラムカバーを留めているネジが見えるのでそれを取ります。
-
ステアリングのネジですが、反対側にももうひとつありました。
-
通常は普通のネジですが、まれにトルクスネジの車種もありますよ。
-
左右のネジが取れたら、あとはハメコミだけの固定。ステアリングコラムカバーを下に引っ張れば取れます。
-
キーシリンダーにはACC電源、イグニッション電源、常時電源等が全部来ています。
ステアリングを半回転させてネジを外す
バコっと外れる!
常時電源を取り出す
-
次はこの中から電源を探します。線がいっぱいありますが……
-
キーシリンダーにつながっているカプラーの中にありますよ。常時電源はエンジンオフの状態で、検電テスターが反応する線です。
-
ちなみにキーシリンダー裏には、太い常時電源線も来ていて、本当はここから取るのが一番確実でオススメなんですが……
-
何か問題でも?
-
一般的なやり方でエレクトロタップで分岐させて取り出すには、線が太過ぎる場合があるかもしれません。
-
なおハンダで直結できる人は、こういう太線からも取り出せます。
-
今回はあくまでも、一般的な「エレクトロタップを使う方法」でいける線を選びました。
-
キーレス本体ユニットから出ている線のうち、赤線を常時電源につなぎます。
エンジンオフ状態で調べる
太線の常時電源線だとエレクトロタップでは厳しそう
赤線にエレクトロタップを付ける
常時電源線に割り込ませる
キーレスの取り付け方法(後編)に続く。次はウインカー線を取り出します!!
関連記事