GW直前スペシャル(第1回)
車載工具で社外ホイールは外せない! 遠出する前に「真の車載工具」を揃える
誰にでも起こりうる緊急事態として、タイヤのパンク・バーストがあるが、一般的な車載工具のレンチでは、社外ホイールが外せない(タイヤ交換ができない)ことが多い。ドレスアップカーにはドレスアップカー用の、車載工具が必要なのだ。
遠出をする前にタイヤのパンク&バーストへの備えを!
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GW直前スペシャルとして、緊急危機対応シリーズをお届けしたいと思います。
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……まさか、そのためにヘルメットとか買ったんじゃないでしょうねぇ。
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さて! GWと言えば車で遠出をする人も多いと思いますが……
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なにが言いたいのよ?
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遠出といえば恐いのはタイヤのパンク&バーストです。皆さん!
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……縁起悪いわねぇ。
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注意喚起に、縁起もへったくれもありません。
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自分なりの「エマージェンシーキット」を準備しておきましょう。
●アドバイザー:スパイス 佐藤研究員
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なにソレ?
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ドレスアップカーが車載しておくべき、「真の車載工具」です。
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なんか盛り上げようとしているみたいだけど、車載工具なんて最初から積んであるでしょう?
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……なんて言っていると、出先でパンクしても、タイヤ交換できない事態に陥ります。
いよいよゴールデンウィーク突入♫ 浮き足だって、仕事どころではない人も多いと思いますが……
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
……ちょっとなによ、その格好? あんたが一番、浮かれているわね。
DIYラボ別館:ユキマちゃん
社外ホイールを履いているなら一般的な「車載工具」では不十分
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社外ホイールを履いている車の場合、注意すべきは、車載工具だけではタイヤ交換できない(ことが多い)という点です。
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ええーッ!?
車載工具の意味がないじゃん。 -
車載工具というのは、あくまでもノーマルホイール向けなので。
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そこで! GWに遠出するのであれば、「最低限車載しておくべき工具」をおさらいしておきましょう。
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まず、盗難防止のロックナットを付けている人は、ロックナットを外すキー(専用ソケット)ですね。
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これを家に置いていくと、破壊しない限りホイールが外せなくなりますので。
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……事態が、タイヤのパンクだけでは済まなくなりそうですね。
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それから、ロックナット以外の残りのホイールナットも、純正ナットではない人が多いと思いますが……
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そ、そうなんだ。
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ホイールを交換している時点で、ホイールナットも交換している人が多いです。そしてホイールナットのサイズは、純正ナットと同じとは限りません。
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と言うことは?
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車載工具に入っているレンチでは外せないかも、ってことです。
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車載工具のソケットレンチは分厚いので、社外ホイールのナットホイールに入らなかったりするし……
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それって、出先で気づいても遅いのパターンです。
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そもそも、社外ホイールの場合は、薄口のソケット(アダプター)が付属していたりしますが……
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このアダプターを家に置いていったら、意味がない。
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あるいは、ホイールを交換している人は、薄口のクロスレンチ(十字レンチ)くらいは持っておくのが、一番安心・確実です。
このレンチは純正ホイール・純正ホイールナット用
アダプターを中継する
薄口ソケット形状のものを購入して、普段から車に積んでおく
三角表示版(三角停止板)は、自分で買って車載しておくべきモノ
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あとは三角表示版(三角停止板)ですね。これは用意しておかないと。
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これもなんとなく、車載工具で積んでありそうなイメージがありますが……
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え。
そんなの、車載工具に含まれているんじゃないの? -
このような認識で、実際は積んでいない車がほとんどだと思われます。
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通常、車載工具には入ってませんね。純正でエマージェンシーキット的な、オプションを買っていれば別ですが。
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自分で買わないといけないのかッ!! 知らなかった……。
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ちなみに、DIY用品メーカーでお馴染みのエーモンからも、三角表示板(三角停止板)は出ているんですよ〜。
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なお、高速道路でパンクして停止してしまったときなどは、三角表示板の設置は義務ですからね。その時は、持っていないと違反になりますよ。
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パンクした上に違反で切符切られたら、泣きっ面にハチ感がハンパない。
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そんなことより、高速道路でパンクした時は、何より二次災害を防ぐのが第一。
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それと、安全面からはこれが一番重要な話なんですが……
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フムフム。
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タイヤがパンクしても、道路上でタイヤ交換するのは絶対にやめましょう!! 後続車に跳ねられる危険があります。
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道路上で立ち往生している状況なら、ロードサービスを頼るのが正解です。
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特に高速道路上、100キロで走行している車の横でタイヤ交換など、本当に恐ろしい話。
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確かに、二次災害のほうがパンクより恐い……。
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自分でタイヤ交換するのは、パンクしたあともちょっとは走行可能で、安全な場所(道路外)まで移動できたときだけにしておくべきです。
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心得のあるDIYユーザーは、かえって危険を冒す可能性があるかも……。
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そうです。危険な状況で、ムリに自分でタイヤ交換しようとしないこと。これが最も重要な話です。
エーモンの三角停止板(6640)
DIY Laboアドバイザー:佐藤峻一
元カスタムガレージスパイス代表。足回りに強く、得意技は勝負ツライチだが、実用性重視のセッティングも高いレベルで実現。ドレスアップ全般に明るく、不思議な包容力があってDIYユーザーにも人気。
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