工具大好き!
車のネジを落としたら、ピックアップツール(マグネット棒)の出番
車のネジを落として行方不明に…。というのはDIYのよくある話。そんな時に役立つのがピックアップツール(マグネット棒)。でも落としたのが樹脂製のクリップ・ピンだったら……どうするか?
マグネット棒(磁石棒)があれば、助けられるネジがある
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電装DIYに役立つ工具を学ぶコーナー。講師は電装のプロにして「工具大好き」な、DENKUL・岡本研究員です。
●レポーター:イルミちゃん
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今日は「ピックアップツール」の紹介をします。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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なんですか。
ソレ? -
いわゆるマグネット棒(磁石棒)ですね。隙間に落としたネジなどを、磁力でくっつけて拾うためのツールです。
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あ〜。なるほど。
そういうのも工具の一種ですね。 -
「頻繁に使うか?」と言われたら、そんなには使わない。しょっちゅうネジを落としたりは、しないので。
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まあ、岡本研究員は電装のプロですしね。
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でも、イザ落としてしまったとき! その時は「あ〜工具箱に入っていて良かった〜」と思うツールなんですよ。
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わかる気がする。
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そういう意味でも、安いモノで十分かなと思います。
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高いのを買わなくてもいいと。
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これね、ダイソー(100円ショップ)で買ったんですよ。100円(税別)で。
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安ッ!! 最近、岡本研究員は100均がマイブームになっているようですね。プロなのに、値段につられるところがまたなんとも……
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ム! 100円にしてはパフォーマンスが高いから、あえてここで話題にしているのです。
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ハイハイ。
そうですよね。 -
実は最近、こんなことがありました。
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あ。
体験談ですね。 -
DIYライフ店長の藤本研究員という人と、ホーンの取り付け作業をしていたんです。
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……なんかもう、嫌な予感がするのはナゼだろう!?
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で、エンジンルーム内にネジを落っことしたんですよ。
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落としたのは、DIYライフの藤本研究員ですね。
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もちろん、そうです。
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で?
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コロコロってエンジンルームの下のほうにネジが落ちてしまいましたが、腹下を覗いてみても、地面には落ちていないんです。
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どこかで引っかかってしまったんだ。
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そこで下からアンダーカバーをパンパンって叩いてみると、カラカラってネジが跳ねている音は聞こえる。
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アンダーカバー上にのっかってるという、よくある話ですね。
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で、開口部のほうからライトで照らしてみたら、奥のほうにネジが落ちているのが見えました。
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でも指も入らないから、届かない。
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「あ〜これ弱ったなぁ」って頭を抱えてる藤本研究員に、僕はこう言ってやったんです。
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ほう。
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「藤本さん、仕事は道具ですよ」と。
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それもなんかエラそう。
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で、このピックアップツールを、カチンカチンっと伸ばすわけですよ。
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ぜんぜんカッコ良くないぞ。
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感動する藤本研究員に、「ダイソーで100円(税別)ですよ」と教えてあげたところ、彼は次の日にピックアップツールを買いに行ってました。
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その様子が見えるようです。
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そして、この話には続きがあってですね。
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まだ続くんだ。
(漫才コンビ結成?)
ダイソーのピックアップツール。
救出成功。
樹脂のクリップを救出する方法
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その後、エンジンフードカバーを付け直しているときに、今度はクリップをポロリーンと、落としてしまったんですよ。
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また藤本研究員か!
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いや。
今度は僕が落としたんですけどね。 -
よく落とすコンビだなぁ。
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「あー、藤本さん。また落ちましたね。でも今のは『金属のネジ』ちゃいますよ」。
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そっか。樹脂製のクリップ相手だと、マグネット棒(磁石棒)ではお手上げなんだ。
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でね。こう言ってあげたんです。
「藤本さん、仕事は道具ですよ」と。 -
落としたのはアナタでしょーーー!
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粘着力の強い両面テープを使うのがオススメです。養生テープでは弱いです。
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まあ、ガムテでもいけそうです。
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というわけで、いずれにしても、「細くて長くて伸びる棒」が工具箱に入っていると、何かと便利なものですよ。
チョキチョキチョキ。
ピックアップツールの先に両面テープを付けて……(↓)
DIY Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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