工具大好き!
200円のケーブルカッターでも、「工具のメンテナンス」で性能を出し切ればスゴイ!
工具の基本メンテナンスを、電装のプロに聞く。普段の手入れをまったくしていないなら、簡単なこのやり方で、工具の動きが劇的に変わる。モデル工具は200円のケーブルカッターだが、ニッパーやペンチなども同じ方法でOK。
コスパ最強! 200円のケーブルカッターとは恐るべし
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今日は、工具の動きがギシギシ悪くなってきたときに効果的なメンテナンスについて解説します。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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フム。誰かさんのように新しい工具ばかり買ってないで、今ある工具を大切に使う。大切な視点です。
●レポーター:イルミちゃん
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……。
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で?
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その前に、モデル役の工具なんですけどね。
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そんなの、いくらでもあるじゃないですか。
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いや、でも、僕の工具は、使ったあと毎回ちゃんとメンテナンスしているから、特に問題はないんですよ。
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……あっそ。
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で、今回の話に最適なのが、100均(100円ショップ)で買った、このケーブルカッター!
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って、なにまた買ってるのよッ!! しかもニッパーは、高いの持ってるクセに。ドイツ製のやつ。
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いや、これはニッパーではなくて、配線カット専用のケーブルカッターですから。
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はあ。
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しかしそれにしても、こんな専門的な工具が100均(100円ショップ)で売っているのがスゴイ。そう思いませんか? 思わず買いますよね。コレは。
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100円なら、まあいいか。
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200円だったんですけどね。100均も、最近は全部100円なわけじゃないんで。
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……。
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そして、実際に使ってみると切り心地もいいし、このコストパフォーマンスの高さには驚きました。
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ほう。200円で配線カットが快適になるならば……それはスゴイかも。
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どちらかというと一般家庭向けというより、特殊工具的なケーブルカッターが、なぜ100均で売っているのか? はよく分かりませんが。
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確かに。
ダイソーすごすぎる。
岡本研究員の工具箱。縦置きできる、便利なボックス自体が自作である。どのように作ったかは、「工具の縦置きにこだわる! 収納DIY」参照。
ダイソーのケーブルカッター。
ケーブルカッターは、その名の通り配線を切断する専用工具。ニッパーでやっている人も多いと思うが、断面の仕上がりなどで差が出る。
電装のプロが(個人的に)やっている工具のメンテナンス
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ただし、この200円のケーブルカッター、強いて気になる点を挙げるなら、買ったばかりのときは少々、動きが鈍かったんです。ギスギスするっていうか。
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200円で文句言うなッ!
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前から愛用している、数千円する高級なケーブルカッターに比べると、動きが鈍いっていうか。
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まあ、そっちは数千円したんでしょ。10倍以上の価格差を考えたら仕方ない。
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ところが!
直ったんです。その症状も。 -
どういう意味?
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いつもの工具のメンテナンスをやっただけで、動きも軽くなって、劇的に使い心地が良くなったんです!
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いつものメンテナンス?
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特別なことではありません。掃除して、潤滑油を差しただけですけど。
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つまり、本来の性能が出し切れていなかっただけなんだ。
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そうなんです。ちょっと仕上げが甘かった程度の問題かな〜と。
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なるほど。
その差はお手入れで埋められる。 -
そうです。そこまでやったらもう、コスパ最強のケーブルカッターですよコレは!
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それではココから、岡本研究員が日常的にやっているメンテナンス方法を紹介します。
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最初はまず、パーツクリーナーで掃除します。
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下にはウエスなどを敷いておきましょう。
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このパーツクリーナーは、汚れやホコリ、古い潤滑油成分などを全部落として、いったんリセットする意味合いですね。
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パーツクリーナーを拭き取ったら、次は潤滑油を差す。僕が使っているのは、定番のKURE 5-56ですね。
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KURE 5-56を使うのは、サビ防止と潤滑油としての意味合いです。
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普通ならここですぐ拭き取りますが、僕の場合は、このまましばらく放置します。
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しっかり浸透し、馴染んだところで、ウエスなどで拭き取ります。
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……というわけで、車の電装のプロである岡本研究員が、普段からやっている工具のお手入れ(メンテナンス)方法でした。
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普段メンテナンスをまったくしていないなら、このお手入れで、工具の動きが劇的に変わりますよ〜。特にニッパーやペンチのような、可動する工具にオススメです。
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で、これをやったら、200円のケーブルカッターでも十分な性能になってしまったと?
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そうなんですよ。コスパでいったら、ダイソーのケーブルカッターは驚異的といっていいレベルです。
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メンテナンス方法の記事なのか、ダイソーのケーブルカッター紹介なのか、よく分からなくなってしまいましたが、高くても安くても、工具は大切にね。
ギコギコ開閉させる
パーツクリーナーを拭き取る
シューシュー
ギコギコギコ
DIY Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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