車の配線でアルミ線が増えていることは、電装DIYにも影響がある問題

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車の配線はもともとは銅線が主流だったが、アルミ線に置き換わりつつある。それはなぜなのか。電装DIYへの影響や問題点についても、押さえておきたい。

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  車の配線でもどんどん増えてきている、アルミ線の問題について取り上げます。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  アルミの線？
  なんの話ですか？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  配線の中身である、導線の素材の話です。

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  導線の素材とはまた……マニアックなところを突いてきますね。さすが配線マニアの隊長だ。

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  今までは銅が多かったんですよ。


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  そういえば「導線」と「銅線」って、書くとき混同しやすいんですよね～。

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  ところが、最近どんどん増えているのがアルミ線なのです。

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  なんで銅からアルミに変えるんだろう？ やはりコスト面かな？ 銅は高いから。

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  あと銅よりアルミのほうが軽い、というメリットもあると思います。

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  なるほどね。車の中を走る配線の量は膨大なものになっているだろうからなぁ。

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  そうですね。最近の車はセンサーも増えて、配線がとにかく多い。導線の値段や重量もばかにならないものがあると思います。

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  ちなみにアルミ線が増えているって、トヨタ車の話ですか？ そのへん進んでそう。

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  いや。トヨタに限らず、他自動車メーカーも含めて、アルミ線は増えている傾向です。軽自動車でもありますよ。

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  そうなんだ。

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  アルミ線の登場は、昨日今日のことではなくて、実は何年も前からあるにはありました。5～6年前の車から見かけています。

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  だとすると、今頃になって隊長がアルミ線を取り上げるのはなぜ？

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  最近ますます、アルミ線が増える傾向があるからです。新型車では、あちこちに使われるようになってきました。

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  その話題をDIYラボで取り上げるのは、単なるトリビアではなさそうですね？

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  もちろんです。アルミ線は、DIYで車の電装系をいじる人にとってはけっこう影響のある、やっかいな問題なので。

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  ……やっかいな問題？

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  配線が、銅からアルミに変わると、なにが問題なのでしょうか？

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  アルミ線は、ハンダ付けができないんですよ。ハンダがのらない、というか。

この場面で困る！


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  なにぃ。

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  銅線だとハンダが染み込んでいく感じでハンダ付けできますが、アルミ線の場合は、ぷるんと浮くような状態になります。

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  弾かれてしまう的な。

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  そこでまず「ハンダ付けで配線をつなぐことができない」という問題が出てきます。

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  むむむ。

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  それから、銅線に比べるとモロいのも問題。すごくモロいので、切れやすい。

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  特に心配なのは、どんな場面でしょう？

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  例えばエレクトロタップなどを使うとき、注意が必要になってきます。

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  どう注意したらいい？

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  もともとエレクトロタップは配線の太さに応じて使い分けることが重要ですよね。

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  それについては、DIYラボでも詳細に解説しています（↓）



✔ 基本的なことは「エレクトロタップ（配線コネクター）の正しい使い方」参照。

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  例えば赤いエレクトロタップを使わないといけない場面で、細線用の白いエレクトロタップを使って断線させてしまうケースは、銅線でもありうる話ですけど……


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  フムフム。

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  銅の線であれば、導線が数本切れる、くらいのレベルで済んでいたものが、アルミ線となるとパキーンっと切れてしまったり。

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  バッツンといってしまう可能性があるんだ。

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  そうなんです。で、切れてしまったとしても、ハンダ付けして戻すこともできないわけですよ。

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  そういうことか！
  確かにやっかい！