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ルーフホワイト塗装の魅力はなに？ ルーフブラックとの違い

ルーフ塗装といえば「ルーフブラック」の方が知名度が上だが、ルーフホワイトも効果的なカスタム。実際にルーフホワイト塗装したモデル車を見ながら、ルーフホワイトの見え方の効果・塗装範囲などについても解説する。

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  ルーフホワイト塗装について解説したいと思います。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

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  ルーフブラックではなく、ルーフホワイトとな？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そうです。ルーフブラックほど知名度はないけど、ホワイトに塗る人もたまにいますよ。

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  ルーフブラック塗装の場合は、その効果として「車を低く見せる」という話がありましたが……



✔「ルーフブラック塗装の知識。プロはどうやって塗っているのか？」参照。

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  ルーフホワイトは、どういう狙いでやる技なのでしょう？

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  同じルーフを塗装するカスタムでも、黒と白では狙いが全然違うんですよね。

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  ふむ。

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  ルーフホワイトは、どちらかというと「可愛い仕様」を狙うときに効果的なカスタムなんですよ。

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  あー。

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  純正でルーフが白い車がありますが、水色とかピンクのようなパステルっぽい車体カラーに組み合わせているのが定番です。

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  言われてみればそうですね。

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  軽自動車のラパンなどが、まさにそのイメージ。

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  そういえば今回のモデル車もラパンだ。

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  ただ、今回のオーナーさんの場合は、可愛い仕様にしたいっていうよりは「今どきのラパンっぽくしたい」意図ですけどね。

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  そのために屋根まで塗るとは本格的な。

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  ベース車が年式的に古いラパンで、屋根も色褪せてきてしまっていたんですよ。そういう意味でも再塗装したいけど、どうせ屋根を塗るなら今どきのラパンっぽくしたい、ってことでホワイトルーフ塗装なんです。

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  なるほどね～。
  補修も兼ねてのリメイクなんだ。

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  ところで、ルーフホワイト塗装とは言いましたが、実は今回のラパンの塗装はルーフだけではありません。

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  ん？

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  よく見ると分かりますが、ルーフだけではなくピラー（車体側）まで塗っています。ドアの上のルーフみたいに見えるところも塗っている。


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  リア側に回ると、バックドアの上部まで塗っています。

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  あ、本当だ！

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  通常は、車の屋根の部分のモールとモールの間だけを塗るのがルーフ塗装です。

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  ちなみに、以前に紹介したZのルーフブラック塗装のときを振り返ると……

純粋な屋根のみ塗装


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  ふむ。
  窓の上の部分までは、塗装していない。

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  しかし今回は、ピラーやバックドアまで巻き込むように塗装しています。感覚的にはルーフ塗装というより「ハーフペン」に近いというか。

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  なぜそこまで塗ったんですか？

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  それはつまり、冒頭の話の通りで、今どきのラパンのルーフホワイトなどが、そうなっているからなんです。

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  なるほど。
  それを意識して塗装範囲を拡大させたのか。

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  ただし、こういう塗り方にはデメリットも生じます。

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  どんなデメリット？

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  それは塗装の段差が目立ってしまうという点ですね。

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  以前教わった、塗り分け塗装の段差（↓）と同じ話ですね。



✔「塗り分け塗装の段差を、小さくしたいなら…」参照。

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  屋根のモールとモールの間を塗装するだけなら、塗装の境界線はモールで隠れますから、塗料（塗膜）の段差が出ることは考えなくてもいい。

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  しかし、ピラーの途中で塗装を区切るとなれば……

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  当然、そこには塗料の段差が出来ます。これは塗り方で小さくはできますが、なくすことはできません。

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  減らすことはできるんだ。

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  そうですね。屋根を塗るときよりは「重ね塗りの回数を抑える」などの配慮はしますので。

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  なるほどね。

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  塗り手の立場からすれば、屋根を塗装するときはモールとモールの間にとどめておくほうが無難とは言えますが。

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  塗装にかかる費用も、かなり変わってきそうだし。

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  ルーフ塗装の料金については、次回整理しましょう。