LED自作コラム
RGBフットライトを作るのに必要なアイテム(部品・材料)は?
RGBフットライトをDIYで作るために、必要な材料(部品)は何か? を、LED加工のプロに聞く。光の色が変わるRGBフットライトは、単色のLEDフットライトより難易度が高そうなイメージもあるが、今どきはフットライトDIYに向きなケーブル類も揃っていて、初心者でも作れそう。
RGBフットライトにはコントローラーが必要
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RGBフルカラーLEDを車で活用する場面は、そんなに多くはないイメージですが、フットライトで使いたい人は意外に少なくありません。
●レポーター:イルミちゃん
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そうですね。イルミスタのお客さんでも、フットライトとアンダーLEDに関しては、RGB LEDを使いたいという人がけっこういますよ。
●アドバイザー:イルミスタ 野本研究員
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なぜ、RGBにしたいんでしょうね?
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理由は「気分によって色を変えたい」ということのようですね。ずっと「青だけ」「白だけ」では、物足りないと。
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では今回は、そういう人向けにRGBフットライトの作り方を教わります。まずは材料から。
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普通の単色のフットライトとの大きな違いは、RGBコントローラーが必要になることですね。
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RGBフルカラーLEDを制御するためのコントローラーって、いくつか種類があるんですよね。
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RGBフットライト用だとすると、どのタイプがいいんだろう?
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そこは毎回、お客さんと相談しながら決めていますが、最終的に24キーのRGBコントローラーに落ち着くことが多いですね。
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24キーRGBコントローラーが選ばれる理由は?
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リモコンの使いやすさです。リモコン無しで、本体ボタンを直接操作するタイプもありますが、フットライトの施工ではコントローラーは見えない場所に隠しますから……
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そっか。
色を変えるとき、リモコンがないと不便ですね。 -
で、簡易的なリモコンタイプだと、ボタンを何回も押して順送りで色を変更する方式になるため、それだと1発で好きな色にはなりません。
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フムフム。
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ボタンひとつで好きな色に変えられるようにはしたいけど、あまり細かいのはいらない……となると、24キーのリモコンタイプに落ち着くことが多いのです。
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なるほど。
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それから使うRGB LEDですが、イルミスタの場合、フットライトであればほぼ一択で「5050 RGB 3LEDパネルライト」を使っています。
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5050のRGBチップLEDを3個搭載で、フットライト用として十分な明るさがありますし、基板やチップLED単体で買ってハンダ付けしなくても、最初から完成品も販売されていますので。
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基板とチップLEDをバラバラに買って、自分でハンダ付けすることもできるんだ。
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できますけど、完成品でもそんなに高くない(1個╱380円 ※執筆時点)。完成品でいいと思いますよ。
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手間を考えるとそれもそうか。
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部品をバラバラに買って作るのは、むしろ単色のフットライトで、完成品には無い色がほしいとき、ですね。
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ふむ。
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でもRGBフットライトなら、そこまで手間をかける必要もないのです。
24KEY RGBコントローラー
エルパラで販売している「24KEY RGBコントローラー」
エルパラで売っている5050 RGB 3LEDパネルライト
RGBフットライトを作るときに便利な、4芯の分岐コードと延長コード
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それからRGBフットライトを作る場合は、配線コードが単色とは異なり、4芯線が必要です。
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「R(赤)」「G(みどり)」「B(青)」と、共通の電源線(※アノード・コモン)の4つが一体化している配線コードですね。
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それから、例えば運転席と助手席のフットライトだとすると、4芯で分岐させるコードも必要ですね。
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そんなのもあるんだ。
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こういう配線コードがあります。
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順番としてはまず、RGBコントローラーのあとにこの4ピンコネクタ用分岐コードをつなげ、配線を分けます。
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そのあとで延長コードをつないで、各フットライトのRGB LEDにつなげばいいんだ。
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そういうことですね。
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こういう専用コードがあるなら、4芯線だからって難しく考える必要はないですね。
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ハイ。ちなみに分岐コードには、三分岐・四分岐できるタイプもありますよ。
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こんなものまであるんだ。
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4分配を使えば、あとはその先に延長コードをつなぐだけで、四席分のRGBフットライトも作れますね。
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それはいい!
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ただし、4芯の延長コードは長さが最大1メーターまで。後席フットライトに取り回すには足りません。
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むむ。
ではどうするの? -
2本目を連結して、延長すればいいだけのことなんですけどね。
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なんだ。RGBフットライトといっても、思ったよりカンタンにできそう。
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なお延長コードを付け足すときは、コネクタに記載された矢印マークが向かい合わせになるように接続します。
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これを間違えると、RGBの信号が正しく伝わらないので……
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ここは注意ですね。
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あとは、RGBコントローラーに電源とアースを取るだけ。今回紹介した24キーのRGBコントローラーなら、本体側とDCジャックでつながり、反対側が切りっぱなしになっている配線コードも付属していますので、これがそのまま使えます。
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その先に取る電源は、普通にACC電源や、イルミ電源でよいのでしょうか?
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そうですね。普通のフットライトと同じです。夜だけ光ればいいからイルミ電源を取ってほしい、というお客さんが多いですね。
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RGBフットライトといっても、コントローラーが必要な点と、使う配線コードの違いを除けば、難しくはなさそうです。
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ただ、今回はあくまでもDIY向きなやり方を紹介していますが、実際にイルミスタで施工する場合は、こういった延長ケーブル類は使いませんけどね。
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……ほえ?
なんで? -
延長ケーブルは便利ですが、コントローラーとLEDの間にジョイント部分が増えれば増えるほど、そこが抜けて接触不良を起こすリスクも増えますので。
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ふむ。
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お店で施工する場合は、RGBの4芯線を1本モノでつなぐ取り回しにします。こんな配線(↓)を使って。
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LEDが切れた場合の交換作業に備えて、LEDの手前だけ、脱着できるようには処理しますけどね。
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プロとしての施工方法は、リスク回避に力点を置いているんですね。
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なお、RGBフットライトをイルミスタで施工する場合の料金は、5500円~╱1箇所となっています。
RGB用の延長コード
1メーターの4ピンコネクタ用延長コード
RGB用の分岐コード
エルパラで販売している 4ピンコネクタ用分岐コード
RGB用4P平行線
エルパラで1メーターあたり100円で販売されているRGB用4P平行線(品番:6451)。1本モノでは最大10メーターまで対応している。0.3スケアと0.5スケアの2種類。
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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