後付けヒューズのかませ方
- 1
- 2
ここでは車両から電源を取り出したときに、後付けでヒューズをかませる方法について具体的に解説。管ヒューズを配線の途中に割り込ませるためには、「ヒューズホルダー」を使えばいい。
細線(0.2スケア等)で電源を取り出す場合のやり方
-
前のページの解説で、後付けヒューズの必要性は分かりました。
●レポーター:イルミちゃん
-
それでは、ここからは具体的なヒューズのかませ方を解説していきます。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
-
必要な材料は、当然ながらヒューズですね。
-
そうですね。ここではLEDを取り付けるという想定で、「ミニ管ヒューズ」というアイテムを用意します。
-
あの〜、こんな細い管みたいなの、どうやって配線コードに付けるのでしょうか? すぐぶつかって割れそうだし。
-
このガラス管ヒューズはムキ出しで使うのではなくて、「ヒューズホルダー」にセットして使うんですよ。
-
エーモンのヒューズホルダーには最初から両端に配線コードが付いているので、配線の途中に割り込ませることができます。
-
なるほどね〜。
こんなアイテムまで用意されているのか。 -
このホルダーの中にヒューズを入れて、電源を取り出したプラス線の途中に割り込ませます。
-
今回は0.2スケアの細線で電源を取り出した例なので、ギボシ端子は使えません。そこで「接続コネクター」を使ってミニ管ヒューズホルダーをつないでいます。
ミニ管ヒューズ
エーモンの「ミニ管ヒューズセット」。写真は旧モデル。現行製品についてはAmazonのエーモン ミニ管ヒューズセット(3665)参照。
ミニ管ヒューズ用のホルダーを使う
Amazonでも販売されているエーモン ミニ管ヒューズホルダー(2845)。0.2スケアの細線付きなので、LED用の電源など細線への割り込みに最適。
リアル配線図 0.2スケア線の場合
0.5スケア線で電源を取り出す場合のやり方
-
もしも0.2スケア線ではなく0.5スケア線だったら? 純正配線が細線とは限りませんよね。
-
その場合はミニ管ヒューズホルダーではなく、普通の「ヒューズホルダー」がありますので、そちらを使います。
-
こっちが太い配線コード用なのか〜。
-
中のヒューズもミニサイズではなく、普通の「管ヒューズ」を組み合わせます。
-
え〜っと、この場合は細線ではないんだから、「ギボシ端子」を使ってもいいわけですね。
-
そういうことです。配線図としては下のようになりますね。
-
もしもヒューズが飛んだら、ヒューズホルダーの中のガラス管ヒューズだけ交換すればいいということだ。
-
ハイ。ただし、ヒューズが飛んだ原因を解決してからにしましょうね。でないとまた飛びますから。
ヒューズホルダー
詳細はAmazonのエーモン ヒューズホルダー(Y74)。このタイプは付属コードが0.85スケア。
ミニではない通常の管ヒューズ
写真の「管ヒューズ 0.5アンペア」は廃盤になっており、現行の管ヒューズ(単品)で一番容量が小さいのは1アンペア。詳細はAmazonのエーモン 管ヒューズ 1A(3651)
リアル配線図 0.5スケア線の場合
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
関連記事