スモールランプ線からの電源取り出しはスプライス端子が便利╱後編
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スプライス端子で配線を分岐させる方法╱続き
配線の合流方法
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あらかじめ被覆を剥き取った純正配線に対して、分岐線の芯線をまきつけます。
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野本研究員は、ここで何周かしっかり巻き付けています。
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芯線の合流ポイントにスプライス端子をかぶせます
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そして電工ペンチのギボシ端子用の穴と同じ穴を使って圧着させますが、このとき大きいサイズの穴から少しずつつぶしてくるのがポイント。
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大きい穴から小さい穴へ移していくつぶし方なら、端子がキレイに折り込まれて芯線に食い込みます。
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真っ平らにつぶすのではなく、ハート形の断面で折り込むのはギボシ端子と同じですね。
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あとはビニールテープを何周か巻き付けて絶縁しておきます。
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確かに!
分岐ポイントがものすごくコンパクト。 -
AWG26(0.2スケア)などの細線同士をつなぐときは、普通のやり方だと端子が大きすぎて接触不良を起こすので、工夫します。
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0.2スケア線は最近よく出てきますもんね〜。
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芯線をからませるところまでの工程は同じですが、下写真のように分岐線を折り曲げて芯線をからませた部分に重ね、被覆ごと端子をかぶせて圧着させます。
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こうすることで太さを稼いで、芯線部にしっかり端子が接触するようにするわけですね。
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イルミ電源線などは純正配線も細線が増えていますから、このやり方も合わせて覚えておきましょう。
クルクル巻き付ける
一番大きい穴で軽くつぶす
一段階小さい穴へ移してつぶす
一番小さい穴で本締めする
ビニールテープやハーネステープ等で絶縁
細線同士の分岐の場合
細線分岐の場合はこうする
イルミ電源は配線から取り出すのが定番だが、中にはヒューズから取り出せる車もある。そのあたりの事情はDIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しているので、ぜひ見てね。
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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