LED打ち替えレシピ
LED打ち替え方法/エアコンパネル編
四つ足の3528はこうやって打ち替える
(作業編)
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純正LEDを外す
前回の記事で取り出したエアコンパネルの基板
純正チップLEDを外すときのコツ
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前回の(準備編)で、打ち替え用のチップLEDも用意できました。今回はいよいよ打ち替え手順ですね。
レポーター:DIYラボ イルミちゃん
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まずは純正のチップLEDを外す手順です。打ち替えは「外す」ほうが難しいです。
アドバイザー:イルミスタ 野本研究員
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基板を壊さないように、そ〜っと丁寧にやろ〜っと。
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しかしハンダの熱をかけすぎると、かえって基板を壊しかねないという側面があるので、あまりモタモタやるわけにもいかないのです。
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うぐ。……てことは短時間でパッパッと外せと?
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そうなんですけど、この純正LEDのハンダは「固い」ことが多いので、通常のLED自作のときのようにハンダがすぐに溶けてくれません。
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ムムム……じゃあどうするんですか!!
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まずハンダごての温度を上げておくのがコツ。温度調整が付いているなら420度ぐらいまで引き上げます。
ハンダごての温度を420度位まで上げる
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今回僕が使っているハンダごては温度調整機能が付いていますが、付いてないとすれば、外すときは「30Wぐらいのハンダごて」を使うのがオススメ。
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あの〜、熱をかけると壊れるって言ってませんでしたっけ? むしろ温度は下げるべきでは?
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温度を上げないと純正ハンダがなかなか溶けず、かえって長い時間熱にさらすことなるんですよ。
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なるほど。温度を下げるのは逆効果なんだ。
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それと今回外すのは「四つ足3528」なので、ハンダごて1本だと1箇所のハンダを溶かしているうちに、反対側が固まったりしてなかなかうまく外せません。
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そういえば今回のターゲットは手ごわい四つ足3528でしたね。最近のトヨタ車に多いとかいう……。
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こういう場合はハンダごてを二刀流でいくといいですよ。
野本流はハンダごての二刀流!
二刀流なら同時に4箇所のハンダを溶かせる
そのままチップLEDを挟んで浮かせる!
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あー、もう取れた! 上の3枚の写真を時間にすると1秒くらいでしょうか。
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二刀流は慣れが必要な面はありますが、慣れるとそれこそ非常にラクできます。
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実にアッサリ取れましたもんねぇ。ポロリンって。
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1本のハンダごてで、あっち側をグリグリ、こっち側をグリグリってやっていると、基板がめくれあがったりするリスクもあります。
1本だと片側ずつしか溶かせないので、引っ張ったりする必要もあり、その過程で基板が剥がれることも。
というわけでハンダごて二刀流を使って、純正チップLEDをすべて外しました〜。
次は基板上に残った純正のハンダをきれいに除去します。これは「はんだ吸取線」を使います。
ハンダ付けに失敗したときにも使う「はんだ吸取線」が、ここでも役に立つ
基板上の純正ハンダにあてて、その上からハンダごてを押しつけるとハンダが吸い取れる!
チップLEDが付いていた場所すべてのハンダを除去
キレイな基板になった!
次ページではいよいよ新しいチップLEDに載せ替えます。