HDMIの知識

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セレクターと分配器の違い・HDMI編

セレクターと分配器の違いは、わからない人にとっては非常にわかりにくいが、近ごろ耳にする機会も増えてきたので、ここでHDMIをベースに解説する。理解のきっかけがつかめれば、かなりスッキリわかるはず。

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  「セレクター」と「分配器」。どっちも言葉はよく聞くけど、雰囲気的には似てますよね。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ……セレクターと分配器は、ぜんぜん違いますよ。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  そうなの？

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  セレクターとは、2つの入力のうち、どっちを受け取るかを手動または自動で切り替える、というものです。

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  ん～？
  よく分かりません。2つの入力ってなに？？？

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  セレクターといってもいろいろあるので、ここでは映像系で出てくるHDMIセレクターを例に説明します。

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  最近は車の機器でも、HDMI化が進んでいますね。

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  そうですね。デジタル信号で映像と音声の信号を送れるのが、HDMIです。



✔ きほん的な知識は「スマホと車のナビをつなぐ方法（第1回） HDMIってなに？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  で、HDMIセレクターはなにをしてくれるの？

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  例えばブルーレイプレーヤーを、カーナビのHDMI外部入力などにつないでいたとしましょう。



✔ 車のHDMIは、家庭用機器のHDMIとは、規格が異なる場合がある。その変換について知っておきたい人は、「カーナビに搭載されているHDMIの端子の種類と、変換方法」参照。

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  フムフム。

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  でも、スマホ（iPhoneやMHL搭載のAndroidスマホ）もHDMI経由でつないでミラーリングしたい、とします。

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  外部入力は1個しかない……。ワガママ言うな！

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  ……いやいや。そうじゃなくて、この場面でHDMIセレクターを使うんですよ。



ビートソニックのインターフェースアダプターIF21は、いわゆるHDMIセレクター

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  このIF21は、3つの入力を受け付けて、どれかひとつを出力するためのHDMIセレクターです。

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  ホー。ということは、3つのHDMI機器を1台のモニター（ナビなど）につなげられる!?

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  さようでございます。「3入力1出力のセレクター」、という風に表現しますね。

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  考えてみると、分配というより合流ですな。

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  単に合流させるというより、どのソースを拾うのか「選択」しています。「セレクト」しているから「セレクター」なんですよ。

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  な～るほど。

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  入力側の数はセレクターの種類によっていろいろですが、出力する側はひとつ……ということになります。

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  いっぽう分配器のほうは、出力の数を増やすのが目的。

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  出力を増やす……？

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  さきほどのHDMIの例でいうと、「同じ映像を、カーナビだけでなくリアモニターにも映したい」としましょう。

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  フムフム。

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  しかし、プレーヤーの出力がひとつなら、どっちかにしかつなげませんよね。

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  あー。

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  そのような場面で使われるのが分配器です。

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  ようするに、HDMIの信号を分けるんだ。

ビートソニックでいうと、IF33がHDMI分配器です




現行製品はAmazonでも販売されているビートソニック IF33A ※写真は旧モデル。

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  IF33は、1入力を2出力に分ける「2分配器」ですね。

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  ところでワタナベ研究員、セレクターと分配器は組み合わせてもヨイのでしょうか？

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  と言うと？

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  HDMI機器が複数あって、それをまずセレクターで選択し、その後、分配器をかませて、複数のモニターに映したい。

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  どうぞ。

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  それはやってもいいんだ。

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  大丈夫です。セレクターが出力したHDMI信号を、分配器で増やすことはできます。

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  セレクターと分配器を使いこなせば、車内で実現したいことができるかも知れません。