レクサスUXのヘッドライトを加工者目線でレビュー

レクサスUXのヘッドライトに絞ったレビュー。まずはグレードによるヘッドライトの違いを整理。そして注目度が高く、加工ターゲットにもなりやすい「LEDウインカー」から「殻割りの難易度」まで、どこまでも加工屋目線でチェックしていく。
レクサスUXのLEDヘッドライトは、三眼と単眼があるのでその違いを知っておこう
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新型車のヘッドライトを、加工者目線でレビューするシリーズ。
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
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今回の題材は、レクサスUXです。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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去年の11月に登場して以来大人気。何か月も納車待ちになっているという、レクサス版コンパクトSUVですね。
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レクサスUXのヘッドライトは、同じLEDヘッドライトでも3眼プロジェクターと単眼プロジェクターに分かれますが、ここでレビューするのは上位ヘッドライトである3眼のほうです。
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3眼ヘッドライトと単眼ヘッドライトの違いは、プロジェクターの数のほかに、LEDウインカーか電球ウインカーか、アダプティブハイビームが付くか付かないか……などの点があります。
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最近のヘッドライトにしては、まだ差が少ないほうと言えるかも知れませんが……
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しかし、そうはいっても大きな差があります。「車を買ってから、この差に気づく失敗」は、避けたいところです。
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あの〜、「やっぱり3眼ヘッドライトが欲しかったな〜」となって、後からヘッドライト移植しようとしたら?
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レクサスUXの3眼ヘッドライトは、単体価格で49万2480円もするんです。 (※2019年1月時点)
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そこから、工賃などのプラス分を考えると……
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そもそもグレードを上げて、オプションで3眼ヘッドライトを付けられる価格になってしまいますから。
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ちなみに、上位の3眼ヘッドライトが付くグレードって?
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バージョンLでは標準装備。FスポーツやバージョンCだとメーカーオプション、ベースグレード(UX250やUX250h)の場合は、オプションでも選べない構成です。
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フムフム。
球屋デモカーはどれ? -
Fスポーツに、オプションで三眼ヘッドライトを付けた状態です。
3眼プロジェクターヘッドライト

意外にも流れない!? レクサスUXのLEDウインカー
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まず、トピックとしては、流れないLEDウインカーですね。
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流れない? 上位ヘッドライトなのに、シーケンシャルウインカーではないの?
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そうなんです。同じコンパクトSUVのC-HRでは、シーケンシャルウインカーが話題でしたが、レクサスUXのウインカーは、意外にも流れません。
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ここで、トヨタ・レクサス系SUVの純正ウインカー事情を整理しておくと……
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ふむ……。
レクサスUXは、ちょっと異色です。 -
ウインカー自体はこの部分です。
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流れそうな雰囲気ですけどね。
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そうなんですよ。造形だけで見ると横長で、このまま流しても違和感のないタイプのウインカーですね。
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ずいぶんとまあ、美味しいネタを残してくれたものですね。
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そうなんですけど、殻割りする加工者にとっては新手の〈壁〉も仕込まれていますので、その点については後述しますね。
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へぇ~、なんだろ。球屋のようなドMタイプには、それはそれで美味しい?
█ 純正ウインカー事情(2019年2月)
車名 | フロント | リア |
---|---|---|
レクサスLX | シーケンシャルLED | シーケンシャルLED |
レクサスRX | シーケンシャルLED | シーケンシャルLED |
レクサスNX後期 | シーケンシャルLED | シーケンシャルLED |
60ハリアー後期 | シーケンシャルLED | 電球 |
C-HR | シーケンシャルLED | 流れないLED |
レクサスUX | 流れないLED | 流れないLED |

レクサスUXに見る、最新型ヘッドライトの傾向
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「あえて流さない」というニュースを仕込んだレクサスUXのヘッドライト。そのデザインを見ていきましょう。
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ヘッドライトはロービームが3眼で、ハイビームのプロジェクターも含めると、全部で4眼ですね。
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メーカーは三眼フルLEDライトって呼んでいますが、プロジェクターの数でいうと、4眼ヘッドライトなんですね。
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そうなんです。
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上部のLラインは、デイライト兼ポジションランプになっていますね。
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デイライトを兼ねるということは、昼間から光っているんですね。
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ハイ。
昼間が強発光していて、夜は減光点灯します。 -
ちなみにデイライトのアクリル部分は、天面もライン状に光るんですよ。
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う~んオシャレ♪ アクリルを面発光ではなく、ライン状に発光させる技は、球屋・森田研究員もBR-Zでやっていましたよね~。
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今やなんでも標準装備される時代で、どんどんいじる余地がなくなっています。
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そのいっぽうで、シーケンシャル外しとは……ますます意外。
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しかしウインカーが流れない点を除けば、構成でいうと、同じSUVのレクサスNX後期モデルと同じですよね。
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参考までに、レクサスNXのヘッドライトはこんな感じ(↓)
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それ以前の、レクサスRX・レクサスNX前期までは、同じ3眼でも横並びでした。
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フムフム。
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プロジェクターが小型になって、横並びだったものが異形の3眼で並べられるようになった。これは同じレクサスのNX後期とかLCあたりからの流れですね。
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異形三眼は、最新型レクサスの特長なんですね~。

ハイビーム点灯時

✔ 単眼ヘッドライトのほうはバイビームなので、純粋に1個のプロジェクターのみ。



✔ 詳しくは、「レクサスNX後期のヘッドライトを加工者目線でレビュー」参照。
レクサスUXのヘッドライトカスタム余地はどこにある?
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さて、DIYラボ的にはここからが本題。そんなレクサスUXは、意外とカスタム層に人気があるようです。
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そうなんですよ。車が出る前から、球屋にも問い合わせが非常に多い車種です。
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その意味では、C-HRやハリアー層に似ているような。
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ですね。球屋のお客さんの中には、レクサスRXからUXに乗り換えたお客さんもいました。
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それはまた、なぜなんだろう???
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このあたりの車に乗っている人は、新しいモノ好きも多いので、どっちが上位とか大きいとかは関係ない人もいますよ。
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なるほどね。
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しかし例によって、「カスタムできる要素は限られてくる」ヘッドライトですね。
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ふむ。
何ができそうですか? -
せっかく残してくれた余地ですからね。
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あとはまあ、プロジェクターに間接照明を仕込む、サイドマーカーを光らせる。その位でしょうか。
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C-HRで盛り上がった、デイライト強発光も標準装備されてしまったし。
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そうなんですよ。同じ条件の新型クラウンではウインカーポジションができましたが、レクサスUXではそれもあんまり……。
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これと同じことは、できないの?
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理由はデザイン的な問題。レクサスUXは、ポジションとウインカーのラインが併設されている。これをウイポジ化するのは個人的にはあまり意味がないかな、と思います。
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クラウンの場合は上下に分かれていたから、良かったんですけどね。
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……またひとつ、カスタムメニューが消えました。
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ちなみにレクサスUXのヘッドライトにも、インナーっていうインナーはない状態です。
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レクサスRXとかと、同じような構造ですね。
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そうですね。フレームがあるだけで、アクリルを埋め込むような場所もない。
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……となるとやはり、純正の造形を生かしつつ、光らせ方に手を入れるしかない。
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まあ、球屋としてはまず、シーケンシャルウインカー加工のメニュー化に取り組みました(※詳しくルポ予定)。
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……そういえば、C-HRのときは熱分解できないヘッドライトでしたが、その点はどうなったのでしょうか?
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それは大丈夫。レクサスUXは、普通に熱で開くタイプのヘッドライトです。
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ほっ。
それは朗報。 -
しかし、ヘッドライトを開けたあとに、悲報が待っていました。
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……どーゆーこと???
まず、鉄板メニューは、ウインカーをシーケンシャル加工します


✔ 22系クラウンにおける球屋の加工メニュー例
シーケンシャルウインカー部を白でウインカーポジション(兼デイライト)として点灯させ、ポジション&デイライト発光部を拡大。
シーケンシャルウインカーではアンバー点滅に切り替わる、という技を実現している。
※詳しくは、「純正の完成度が高いクラウンのヘッドライトを、球屋はどう加工したのか?」参照。


DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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