電装DIYの知識
AmazonプライムビデオやHuluを「車」で見る方法〜具体的なやり方編
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AmazonプライムビデオやHulu・Netflix・AbemaTVなどを、車のナビ画面で視聴する方法。技は非常に先進感があるが、やり方は比較的カンタンで、作業パフォーマンスが高いといえる。リアルな写真配線図を見て、この通りにつなげばよい。
ファイヤーTVスティックは必須。他に必要なモノは?
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「AmazonプライムビデオやHuluを〈車〉で見る方法」の続きです。
●レポーター:イルミちゃん
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今日は、具体的にどのように配線をつなぐかを解説していきますね。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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用意するものは……
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まずは、AmazonのファイヤーTVスティックが必要ですね。
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ファイヤーTVスティックから出力されたHDMI(デジタル信号)を、RCA(アナログ信号)に変換するのに必要なのが、ビートソニックのIF16です。ここでは電源ユニット付きの、IF16STAを使います。
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あとは、このIF16が出力するRCA(赤・白・黄色のケーブル)を、カーナビの外部入力につなげますが……
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しかし、こんな風に見えるカタチ(↑)で外部入力端子が用意されているケースは少ないです。メーカーオプションのカーナビなら、付いていたりしますけど。
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通常のディーラーオプションナビだと、外部入力はナビ裏にポートが用意されているケースも多いですよね。つまりナビを外さないとつなげない。
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そうですね。ナビ裏の外部入力端子が専用コネクター形状になっている場合は、「映像入力アダプター」というケーブルが必要になります。
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ただし、映像入力アダプターは車種ごとに使う種類が異なるので、確認をお願いします。
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そのあたりは「カーナビの外部入力とは? 映像入力アダプターの正しい選び方」で詳しく解説しています。
ファイヤーTVスティック
写真は旧モデル。※現行モデルの最新情報は、AmazonのFire TV Stick 4K Max参照。
✔ おさらい
●ファイヤーTVスティックがあれば、Amazonビデオ、Hulu、Netflix、AbemaTVなどがHDMI経由で(通常はテレビで)観られるようになる。
●Amazonプライム会員の場合は、Amazonプライムビデオも見放題となる。
ビートソニックのIF16STA。本体ユニット(IF16)と、電源ユニットが付属しているセット品。
純正カーナビの外部入力が分かりやすい例
AmazonプライムビデオやHuluを車で見る「配線図」
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ファイヤーTVスティックと、IF16本体との接続はカンタンです。HDMIを差すだけです。
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ファイヤーTVスティックには電源が必要ですが、これはUSB電源で動作します。
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フムフム。
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いっぽうIF16本体にも電源が必要ですが、これもUSB電源です。
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ということは、USB電源が2ついるんですね。
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そうですね。IF16STA(電源ユニット付き)をオススメする理由として、電源ユニットにはUSB電源供給ポートが最初から2つ備わっているんですよ。
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なーるほど。
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あとは2本のUSBケーブルで、このようにつなぐだけ(↓)
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そして、IF16本体のRCA出力(赤・白・黄色)に、RCAケーブルをつなぎます。
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この先は、車種(カーナビ)の種類に応じて、映像入力アダプターが必要になります(必要ない車種もある)
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配線図といっても、機器同士をつないでいるだけなので、いたってシンプルですね。
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あとは車両側からACC電源(またはIG電源)とアースを取ります。
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「外部入力につなぐためにカーナビを外している」状況だとすれば、ACC電源はナビ裏ですぐに取れます。
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あるいは、IF16本体の置き場所によっては、ヒューズのほうが近いかも知れません。
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アース線は、ボディアースすればOK。
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このように、電装品取り付けとしては、比較的カンタンな部類です。
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ACC電源とアースが取れれば、誰でも付けられそう。
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ビートソニックの社員の使用例ですが、グローブボックスの中にこんな感じで収めておいてもOKです。
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ただ、今回の接続方法だと、IF16STAの電源供給ポートが2つとも塞がってしまうので、スマホの充電は別の場所からできるように、準備しておく必要はあります。
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あ、そっか!
本当はスマホ充電用に2つあったのか。 -
動画配信サービスを車で見るために、スマホのテザリングを使うとすれば……スマホは充電ケーブルにつないでおかないと、どんどん電池がなくなるので。
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なんか、こういうことをやり始めると、USB電源が不足してくる。
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確かにそうですね。
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ああ、もう、「空きスイッチホールがあったら、USBで埋めたい」気分になりますね!
リアル配線図
やり方は「ACC電源をナビ/オーディオ裏から取る方法」参照。
やり方は「ACC電源をヒューズから取り出す方法」参照。
初歩的なことは「クワ型端子でボディアースするための知識」参照。
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000
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