シガーソケットを増やしたい！

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増設用シガーソケットの電源を、ヒューズから取るときの注意点

シガーソケット（アクセサリーソケット）増設時の電源について。オススメの取り方はシガーソケット裏だが、内装をバラすのが面倒な場合、ヒューズから電源を取ることも可能。しかしそこには注意点もあるので、シガーソケット増設前に読んでおきたい。

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  前回はシガーソケットの増設方法を解説しましたが、今日はその補足です。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  ちなみに、前回のシガーソケット増設の記事はこちら（↓）

  ※「シガーソケット（アクセサリーソケット）を増設する方法」参照。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  記事中で増設したアクセサリーソケットの電源は、純正シガーソケットの裏の配線から取りました。


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  シガーソケット裏は、比較的電源が取りやすいから、という話でしたね。

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  ハイ。ゆえにオススメの取り方ではあるのですが、中にはバラすのが大変だとか、純正配線を加工したくない人もいると思います。

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  でも、それでは電源が取れないぞ。

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  その場合、ヒューズから電源を取るという手があります。


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  ヒューズボックスから取ってもいいんだ。

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  ただし、ヒューズボックスにはいろいろな種類の電源が来ているので、常時電源などから取らないように注意が必要です。

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  増設用シガーソケットの電源を、常時電源から取ると？

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  エンジン停止時も、電気を供給し続けてしまいます。

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  ということは、そこにドラレコなどの電装品をつないでいると……

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  バッテリーが上がってしまいますね。

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  そういうことか。

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  純正シガーソケットの配線から電源を取る場合は、純正シガーソケット自体と同じ制御になります。


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  シガーソケットは、ほとんどの車種でIG（イグニッション）電源か、あるいはACC電源が来ています。

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  つまり、エンジンオフで電気は遮断される。

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  だからシガー線から取るなら、特に何も考えなくて良かったのです。

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  なるほど、なるほど。

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  ヒューズから電源を取る場合は、何でもよいわけではなく、ACC電源またはIG電源を取る、という点に注意しておく必要があります。

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  なお、ACC電源とIG電源の違いが分からないという人は下記記事を参考にしてくださいね。



※「ACC電源とIG電源はなにが違う？」参照。

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  ヒューズから電源を取りたい場合は、ヒューズ電源が必要になります。

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  そこで、下の2つのアイテムを用意します。



Amazonでも販売されているエーモン 電源ソケット 貼り付けタイプ（1540）



定番のエーモン製ヒューズ電源。ヒューズ形状やアンペア数の違いでいろいろある。

✔ 選び方は「ヒューズ電源の種類と選び方」参照。

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  ヒューズからACC電源を取る方法については、下記記事を参考にしてください。



※「ACC電源をヒューズから取り出す方法」参照。

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  ヒューズ電源側にはもともとギボシ端子メスが付いていますので、電源ソケットのプラス線の先にギボシ端子オスを付ければ、ヒューズ電源とつなぐことができます。



※「ギボシ端子の正しい付け方」参照。

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  残るマイナス線のほうは、先端にクワ型端子などを付けて、ボディアースしましょう。



※「クワ型端子でボディアースするための知識」参照。

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  なお、エーモンの電源ソケットの中には、「電源ソケット（ヒューズ電源タイプ）」というのもありまして……



【Amazon.co.jp 限定】エーモン 電源ソケット ヒューズ電源タイプ (1542）

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  これは、電源ソケットとヒューズ電源がセットになっています。

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  え、そんなのがあるなら、最初からコッチを使ったほうがいいでしょ。隠し持っていましたね。

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  このタイプは、基本的にはドラレコやレーダー探知機の電源裏取り用となっていまして、貼り付けタイプのような「外に設置する形状」にはなってません。

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  あー、そういう違いがあるのか。

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  でも、ドラレコやレーダー探知機専用のソケットとして増設するのであれば、そもそもオモテ側の車内に出しておく必要もないので、このタイプがオススメできますよ。

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  オモテに2個欲しいのか、1個はウラでいいのか、考えて使い分けましょう。

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  アクセサリーソケットを増設する場合は、流れる電流の大きさについても注意しましょう。

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  LEDを付けるのとは、だいぶ違いそうですね。

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  ハイ。最終的にどの位の電気が流れるかは、電源ソケットにつなぐ電装品次第ということにはなるのですが、ソケット自体に上限があります。

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  エーモンの電源ソケットの上限？

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  そうですね。オーソドックスなタイプの「電源ソケット・貼り付けタイプ」を例にすれば、最大6アンペアまでという仕様になっています。



電源ソケット・貼り付けタイプの上限は6.66アンペア。この数字は製品によって異なる。

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  まあ、6アンペアもあればたいていの電装品は使えますよね〜。

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  だから、電源ソケットに付属している配線コードは、0.75スケアと太めの配線が使われています。

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  LEDの細線（0.2スケア相当）とは違って、配線が太い。

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  もしもヒューズボックスが遠くて配線を延長する場合は、0.5スケア以上を使うようにします。



エーモン製のダブルコード（0.5スケア・6m）。線が目立ちにくい黒/白ラインもある。

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  0.2スケアではダメ？

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  0.2スケアの細線には、最大でも2.5アンペアまでしか流せませんので……。

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  配線のほうが、限界を超える可能性があるんですね〜。

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  そうなんです。そうなると発熱したりして危険なので、アクセサリーソケット用の配線はそれなりに太いものを使っておきます。

█ エーモンの配線スペック

太さ（スケア）	最大電流
0.2スケア	2.5アンペア（12Vで消費電力30W以下）
0.5スケア	5アンペア（12Vで消費電力60W以下）
0.75スケア	6.66アンペア（12Vで消費電力80W以下）
1.25スケア	11.6アンペア（12Vで消費電力140W）
2スケア	16.6アンペア（12Vで消費電力200W）

※消費電力で表記されているので、電圧（12V）で割り算すれば、限界電流が分かる

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  0.5スケア以上なら、5アンペア対応となります。

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  なるほど。
  0.5スケアでも0.75スケアでもいいんですね。

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  そういうことですね。それ以上に太い配線を使う必要はありません。

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  ところで中塚研究員！

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  ハイ。
  なんでしょう。

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  ヒューズから電源を取るのであれば、ACC電源やIG電源に限らず、常時電源を取ることだって可能じゃないですか。

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  あの〜、私の話聞いてました？ 常時電源を取ったあげく電装品をつなぎっぱなしにしたら、バッテリーが上がってしまいますよ。

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  でも、逆に言うと、エンジン停止時も使用できるアクセサリーソケットということになりませんか？

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  それはそうですが、バッテリーが……。

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  ちゃんと忘れずに抜きますから、私！

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  絶対、忘れると思う。

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  なにか言いました？

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  いいえ。……しかし、そういう用途であれば、タイマー付きの電源ソケットを使うことをオススメします。

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  なんですかソレ？

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  ようするにエンジンオフになった瞬間から、30分間だけ電源を供給するとか、そういうことです。



詳細はAmazonのエーモン 電源ソケット OFFタイマー機能付（1543）

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  そんな便利な電源ソケットがあるのか〜！ そんなのがあるなら最初から出してくれればいいのに。

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  ……アハハ。

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  というわけで「エンジン停止時も使用できる！ シガーソケットの増設」にチャレンジしましょう。