車とアウトドア
意外とメリットが多いサンシェード(日よけ)の自作
サンシェードを自作する? そんなの安価な既製品がいくらでも売っているのにわざわざ作る意味なんてある? と思うかもしれないが、今回紹介するのは単なる「日よけ」ではない。高性能な遮熱・断熱材を使って、真冬(あるいは真夏)の車中泊の車内環境を劇的に変える高性能サンシェードを作ろうというお話。
遮熱・断熱材を使って高性能サンシェードを自作する
-
今日の話題は車のサンシェード(日よけ)です。
●レポーター:イルミちゃん
-
夏や冬の車中泊にも役立つ、高性能サンシェード(日よけ)を作る方法について解説していきます。
●イルミスタ・アウトドア:長さん
-
え?
自分で作るの? -
そうです。そうです。
DIYで作るのです。 -
そんなの安価な既製品がたくさん売っていると思うのですが……?
-
そういう普通のサンシェードの話ではなくて、もっと本格的な遮熱・断熱材を使って、窓から入ってくる冷気を遮断しようという計画です。
-
断熱材でサンシェードを作るんだ。
-
そうです。以前に車で使っている人も多い遮熱・断熱材「メタルシート MS-2」を紹介しましたよね。
-
以前は車のフロアに断熱材を貼るために紹介しましたが、今回はこれを使ってサンシェードを製作するのです。
-
ホー。
そういうことか! -
ちなみにコレで窓ガラスピッタリのサンシェードを作ると、まったく光を通さないのでマックラになります。
-
なるほど。
-
全面の窓に貼ったら、家のシャッターを全部閉めたような状態です。
-
よく寝られそう。
-
ここからが本番ですが、断熱材なので「遮光」だけでなく「断熱」「保温」「防音」といった効果もあります。
-
もはやサンシェードっていうレベルではなくなりますね。
-
そうですね。ガラスの冷たさはまったく感じなくなるので、効果はかなりあります。
-
ほほう。
-
夏場だとしたら、冷気を逃がさなくなるので、エアコンの効きが良くなります。
-
真冬と真夏に特に効きそう。
-
通常、冬場は車内ですごしているとガラスが結露しますが、結露しづらいというメリットもあるんですよ。
-
そんな効果もあるんだ。
-
普通にカーテンをして車中泊をしていると、結露でビシャビシャになったりしますから、ここもけっこう大きいポイントかなと。
-
「結露防止」っていう要素まで加わるのね。確かにメリットが多いな。
-
あとは自作すること自体のメリットで、自分のフロントガラスの状況にピッタリのサンシェードが作れます。
-
窓の形ピッタリに作れるから、ってことね。
-
それもあるけど、フロントガラスってドラレコとかETCとかいろいろ用品が付いているじゃないですか。
-
ふむ。
-
そうすると既製品のサンシェードだとその部分は浮いてしまったりするわけですよ。
-
そりゃそうね。
-
しかしメタルシートで自作するなら、その部分はカットして逃がすことができますから、自分の車(フロントガラス状況)にピッタリ合うサンシェードが作れます。
-
なるほどー! 手間はかかりそうだけど…。
-
しかしメタルシートMS-2を使う最大のメリットは、その「加工性の良さ」にありますから。
-
そういうことか~。
-
だからこそ、この遮熱・断熱材を使ってサンシェードを作るのがオススメなのです。
GS(ジーエス)製のメタルシート(MS-2) 本来は住宅用なので30メートル巻きだが、イルミスタでなら1メーター単位での購入が可能。
断熱材を使った自作サンシェードのデメリットは…
-
さきほどからメリットばかり言っていますが、デメリットはないの?
-
あえて言うなら、見た目的に「うーん」という状態になることぐらいでしょうか。
-
まあ、断熱材を窓ガラス全部に貼っている状態ですからねぇ。
-
でも寒いときに車内で寝るにあたっては、そんなところを気にしているより、性能が大切だと思うんですよ。
-
そりゃそうだ。
-
あとは普段しまっておく場所を考えないといけませんね。
-
ふむ…。
-
折り曲げると跡が付いてしまうので、丸めたりして保管することになります。
-
けっこう場所は取りそう。
-
ルーフカーゴネットなどを付けている車なら、その中に入れておくという感じになるのかなと。
-
車中泊にはたまに行くだけ、という人なら、家とか倉庫で保管しておいてもよさそう。
-
そうですね。軽いので持ち運びは苦になりません。
-
次回は実際にサンシェードを自作する方法について教わります。
関連記事
- 車で使っている人も多い遮熱・断熱材「メタルシート MS-2」の魅力
- 住宅用遮熱・断熱材「メタルシート MS-2」を、車用として購入するときの注意点
- DIYでもできる、車のフロア(床下)への断熱材施工方法
- LED専門店〈イルミスタ〉が車中泊に便利なフラットキットを開発中…!
- 車中泊でフラット化させるキットを、セミオーダー方式で実現
- スタッキングできるフラットキットが〈たまに車中泊〉仕様に最適過ぎる
- スタッキングできる車中泊用フラットキットに、200系ハイエース(標準ボディ)用が登場
- ひとりで車中泊するなら「フルフラット」より「ソロフラット」キットで
- 車の網戸「カーウインドウネット」で防虫対策
- ラゲッジルームを保護する専用マットがある
- 車内の収納ポケットを前席シート間に新設する、という発想
- 車内にジャケット置き場を設けるカージャケットハンガーが、地味に便利
- 車内の天井に張るフックロープの実用度はいかほどか?
- 車中泊で使える! 電気を使わないクーラーの自作方法
- 車で使うLEDダウンライトの選び方。家庭用と車用はどう違う?
- ジムニーで車中泊するならうってつけの電装DIYカスタム
- ブレーキを踏まないでエンジン始動できたら、車中泊にも便利
- ハイエースの車中泊にうってつけの電装DIY
- USB充電ポートをラゲッジルームに埋め込む方法
- 車内でモノを吊るすのに便利なバンジーコードで、「物干し」を増設
- 電装品の電源をスイッチでポータブル電源に切り替える方法