リアスピーカー関連

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スコーカーをリアスピーカーとして使った実例を解説

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通常はフロント3wayスピーカーの構築に使うスコーカー（ミッドレンジ）を、あえてリアスピーカーとして（フルレンジスピーカー的に）使う手法。プロが実験的にデモカーでやってみた実例を解説する。

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  「天井にリアスピーカーを取り付け（増設）する手もあり」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回はスコーカー（ミッドレンジ）をリアスピーカーとして使ったので、その点についても補足しておきます。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  そういえば、スコーカーっていうのは中音域を鳴らす専用スピーカーでしたよね。

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  フロント3wayスピーカーを構築するときに使うスピーカーです。ミッドレンジとも呼びますね。



基礎知識は「フロント3way（スリーウェイ）スピーカーとはなにか？」参照。

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  リアスピーカー代わりに使っても問題ないのでしょうか？

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  そこはスピーカーの特性によっても変わるでしょうが、今回使ったブラムのスコーカーは帯域幅としては200Hz～45KHzまで鳴るらしいんですよ。スペック上は。

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  けっこう低音から高音まで出せる、みたいなスピーカーなんだ。

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  そうなんです。ちなみに音の周波数帯を区切るためのフィルター（コンデンサー）も付属していましたが……


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  今回はフルレンジに近い使い方をするので、付属のフィルターは通さずに、DSPに直接つないでいます。

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  DSPも使っているんですね。

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  今回のミラジーノにはビートソニックのTOON X（DSP）が付いていますので、DSPのリア出力にブラムのスコーカーをつなぎました。


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  つまりリアスピーカー代わりに使ったスコーカーがどこまでの音域を再生するかは、DSP側で調整しています。

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  もともとスペック上は低音から高音まで出せるスコーカーだから、ほぼほぼフルレンジスピーカー的に使えるってことね。

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  なおTOON X（DSP）は、車種別の調整ファイルが用意されているのがウリのDSPではありますが……

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  ふむ。

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  しかしTOON Xが公式に公開している調整データだと、リアスピーカーのボリュームはけっこう落としていると思われます。

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  リアはあまり鳴らさないで、運転席の聞こえ方を重視しているから？

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  そういうことですね。理由としてはやはり、通常のリアスピーカー位置（ドア）だと、運転手の耳元に近いからなんですよ。

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  運転席の音をジャマしないように調整がなされているのね。

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  でも今回のモデル車のように、リア後部の天井にリアスピーカーを取り付けた場合は、純正状態とは状況が変わってきます。

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  もうちょっとリアも鳴らしてもいいかもしれない、っていう話。

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  はい。ということで、改めてDSPでの調整もやり直しています。

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  そこまでやった上で、トータルでいい感じに仕上がっているよ～、ということね。

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  その後、フロントにもブラムのスコーカーを追加して、フロントスピーカーも3way化しました。

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  フロント3way＋天井リアスピーカー、というスタイルになっている。


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  今までのカーデンではほとんどやったことないスタイルですが、やってみたらこれは意外とアリでした。

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  フロント3wayを構築するようなオーディオだと、リアスピーカーはほとんど鳴らさないイメージがあったけど……

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  リアスピーカーの位置次第によっては、その話も少し変わってきますね。

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  純正でリアドアにスピーカーが付いていない車なら、こういうステップアップ方法もあるよ、ということで。

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  天井にネジ穴を開けるのがイヤだ、という人にはオススメしませんけどね。