アンビエントファイバー取り付け
アンビエントファイバーの取り付けをプロに頼むときの注意点
アンビエントファイバーの取り付けはDIYでも可能だが、より高い完成度を求めてプロに施工を頼みたい人向けの情報。なお以前に解説した「DIYでの取り付け方法」と「LEDに特化した専門店・イルミスタ流の取り付け方法」には違いがあるので、その点についても言及。
アンビエントファイバーはDIYでも取り付けできるが…
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「アンビエントライトの自作方法」の補足記事です。
●レポーター:イルミちゃん
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ここまでアンビエントファイバーのDIY取り付け方法について解説してきましたが、取り付けは〈イルミスタ〉でも行っています。
●アドバイザー:イルミスタ 野本研究員
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今日は取り付けをプロに頼むときの話。
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アンビエントファイバーの場合、ベンツの内装LEDをイメージして「ああいうのをやりたい」っていうお客さんが多いですね。
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お手本はベンツなんだ。
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そうですね。ベンツのRGBアンビエントライトに影響を受けている人が多いです。
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ではRGBアンビエントライトにしたい人が多いのかな?
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そこは分かれますね。RGBで施工する人もいれば、色は単色でいい、という人もいますので。
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フムフム。
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ただ、それ以前に注意点があって「イメージどおりのアンビエントライトが作れるかどうか」は、車にもよります。
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と言うと…?
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アンビエントファイバーは、パネルとパネルの間の隙間を狙った「ハメ込み方式」になっています。
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逆に言うと、隙間がないところには取り付けできません。
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それはそうだ。
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つまり、どこにどう取り付けできるか、というのは車種によってまったく状況が違うのです。
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内装のパネルやダッシュボードの形状は、車種ごとにバラバラだし……
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だからイルミスタとして初めて施工する車種に関しては、僕にもどう光らせることができるかは分からないのです。
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そういうことになりますね。
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ですので、一度車でイルミスタに来店して頂いて、実際に車の内装を見ながら「ココにこういうラインで光らせることは出来ますが、ココはできません」みたいな打ち合わせをする必要があります。
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なるほど、なるほど。
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デザイン的にこういうラインで光らせたい、と思っていても、実際にそのように施工できるかどうかは、車を見てみないと何とも言えません。
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ある意味では、車種ごとの構造で光らせ方のデザインが決まってくる、という感じかな。
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そういう面がありますね。
アンビエントファイバーの取り付け方法にもプロのコツと工夫あり
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DIYでやる人向けには「できるだけカンタンに付けられる方法」を提案しますが、いっぽうイルミスタで施工するときは、もう少し手を加えながら取り付けています。
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ホホウ。
それはどんなふうに…? -
アンビエントファイバーの固定方法も、ただ押し込むだけではないんですよ。
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そうなんだ?
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というのも、単に押し込むだけだと、時間の経過とともに出てきてしまったりするんです。
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なるほど……押し込むだけなら、そういうことはありそうですね。
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なので、イルミスタでの施工には極細ワイヤーも使っています。見えない場所で、裏側方向に引っ張って固定しているんです。
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ドアなどを例にすれば「ドア内張りの、裏側方向から引っ張って固定している」感じですね。
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ワイヤーを裏に通す穴を開けるってこと?
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いいえ。
隙間を使うんです。 -
隙間なんてあるの?
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アンビエントファイバーは、内張りやパネルのつなぎ目にはめ込みます。そのような箇所は「溶着やネジで、2枚のパネルをひとつに貼り合わせている」ので、隙間があるんです。
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その隙間を使って、極細ワイヤーを通しているんだ。
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そうです。いっぽうでアンビエントファイバー側は、くくるのではなく、ベロの部分にワイヤーを貫通させます。
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ベロはもともと隠す部分です。こうすると発光する部分にはワイヤーをかけずに、裏側に引っ張れる。
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ナルホド。
ベロを上手く使っているんだ。 -
従来側のイルミファイバーだと単なる円筒状でしたので、どうしても「くくる」固定方法が使えませんでしたが。
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くくるのはダメなのね。
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それだと、光ったときにはどうしてもワイヤーが見えてしまいますからNGですね。その点、アンビエントファイバーならワイヤー固定は可能です。
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なるほど~。
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ちなみにアンビエントファイバーの「ガワ」はシリコンなんで、シリコン用両面テープなども試してみたんですが、ぜんぜんくっつきませんでした。
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あらま。
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DIYで施工するときも、両面テープなどはまったく使えないと思ったほうがいいです。
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それで、野本研究員の得意な極細ワイヤーが出てきたのね。
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そういうことですね。
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「アンビエントライトの自作方法」のときは、そこまではしていませんでしたが……
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DIY向けの施工方法でワイヤーまで使い出すと、話が難しくなってしまいますからねぇ。基本的には「押し込むだけで取り付けできる」手軽さがウリの製品だし。
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ふむ。
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DIYの場合は、仮にあとから少し浮いてきても、また押し込めばいいと思いますが……お店で施工となると、そうはいかないわけですよ。
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確かにね。
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それで見えない箇所で固定する方法を考えました。
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DIYではそこまでするのはちょっと敷居が高いと思うので、より高い完成度を求める人は、LED加工専門店・イルミスタまでどうぞ。
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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