LED自作コラム
LEDネオンチューブとは? 従来のテープLEDとの違い
最新のLEDネオンチューブをここで紹介。ジャンル的には「テープLED」だが、従来品との違いは何か。DIYをたしなむユーザーなら、知れば知るほど創作意欲をかきたてられそう。
新手のテープLED・LEDネオンチューブとは何か?
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エルパラが販売を開始した、LEDネオンチューブについてレポートします。
●レポーター:イルミちゃん
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これは、内部に収めたテープLEDの光をシリコンで導光させてライン状に光らせる、というものです。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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シリコンチューブの中に、テープLEDが入っているんだ。
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ちなみに内部に入っているLEDは、すべて白色なんです。
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ほー!
では、チューブの色がカラフルなんだ。 -
はい。
チューブ自体の色で、発光色を変えています。 -
それって黄色や緑のLEDを使うのと、どう違う?
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例えば、黄色のLEDなどでは明るさを出しにくい面がありますが、白色LEDなら明るさを出せる。これがメリットですね。
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なるほど、なるほど。
LEDは白が一番進化しているから。 -
あるいはピンクのLEDは、だんだん白っぽくなってしまう傾向がありますが、その心配もありません。
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しかしその代わりに、シリコンによって明るさがスポイルされそうですけど……?
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そうですね。実際のところ「明るさ」では、以前に紹介したCOBラインテープLEDのほうが明るいです。
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そういえばCOBラインテープLEDも、光り方はライン発光だから同じような製品ですね。
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ライン発光という意味ではそうなんですが、今回のLEDネオンチューブは使い方がちょっと違うんですよ。
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ふむ。
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LEDネオンチューブは、正面発光のテープLEDを、縦に収めているんです。
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ちなみに中身のテープLEDは、2835チップLEDが細かくビッシリ搭載されています。
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2835?
よく出てくる3528ではなくて? -
2835は、3528の高電流版で、主に照明用のチップLEDです。
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その2835がいっぱい入っているから、シリコンで横方向に導光しても明るさが出せるんだ。
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そして発光面に向かって照射していないので、粒々感が出にくく、キレイに間接発光します。
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ホホウ。
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さらに大きなメリットは、従来のテープLEDでは難しかった「横方向のカーブ」も自在に描ける。テープLEDを縦に使っていますので。
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あー、ナルホド! こういう曲がり方は、従来のテープLEDやCOBラインテープLEDでは、無理だ。
エルパラで販売している、LEDネオンチューブライト
COBラインテープLED
ライン発光+クネクネ曲げられるのがLEDネオンチューブ
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横方向に導光させているっていうのは、そういう意味があるのか~。
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そうですね。このLEDを使えば、文字の形に曲げて、ネオンの看板なども作れますよ。
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なるほど、なるほど。
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長さは5メーターと1メーターがあり、途中で切断することもできます。
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そのへんの自由度は、通常のテープLED同様ですね。
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間接発光のキレイさがウリなので、文字看板用途だけではなくて、間接照明として使うのもいいと思います。
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フムフム。
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シリコン導光によって明るさは犠牲になるから、メインの照明用としては弱いですけど……
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照明用ではなくて、何かの形に光らせたり、色付きの間接照明を作る用途に適している。
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そういうことです。
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創作意欲をかきたてられるLEDですね~。
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なお、自由自在に曲げるために、さまざまなホルダーも用意されていますよ。
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LEDネオンチューブの具体的な扱い方については、次回勉強します。
LEDネオンチューブは、キレイにアールを描けるのが特長です
✔ 周辺パーツについては、エルパラの「ネオンチューブライト関連アイテム」参照。