アンビエントライト自作
アンビエントファイバーの光らせ方
アンビエントライト的な内装のライン照明を自作する方法。メイン素材のアンビエントファイバーはLEDを導光させるためのアイテムで、別途光源になるLEDが必要だ。そこでまずはアンビエントファイバーを光らせるのに最適なLEDについて解説する。
アンビエントファイバーと組み合わせるのに最適なLEDは?
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「アンビエントファイバーとは?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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アンビエントファイバーは「LEDの光を導光させる素材」ですから、単独では光りません。今日は光らせ方について解説していきます。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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今までの光ファイバー(イルミファイバー)用の光源は使えるのでしょうか?
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ハイ。例えば従来からある光ファイバー用パワーLED光源なども使えます。
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光ファイバー用PowerLED光源を使うときの注意点は、穴径3.5mm(※または今後登場する予定の3mm)タイプを使うことです。
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アンビエントファイバーのサイズはどれくらいだっけ?
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アンビエントファイバーの径は3mmですが、ベロの部分があると穴に差し込めないので、6ミリ程度ベロをカットして差し込みます。
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このときに完全にキレイに切り落とせるものでもないと思うので、光源側の穴径は3.5mmくらいでもちょうどいいかな、という感じですね。
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なるほど。
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ただ、ピッタリ同じサイズのものが欲しい、という人もいると思うので、今後エルパラでは3mm用の光源も充実させていく予定ではあります。
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まあ、3.5mmでも使えるよ~ぐらいの、僅かな差ですね。
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そうですね。そこまでシビアな問題ではないです。
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フムフム。
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ただ、パワーLEDを使った光源で注意が必要なのは、明るくなりすぎるケースも多いと思われる点です。
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あー。単体で見たらキレイでも、車内のアンビエントライトとして考えたら、明るすぎるかも。
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実際、LED加工専門店〈イルミスタ〉でのアンビエントファイバー施工例では、ごく普通の3ミリ砲弾型LEDを光源に使うケースも多いとか。
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昔ながらの3ミリ砲弾型LEDのほうが、アンビエントライトの明るさとしてしっくりくるんだ。
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ただ、本当にシンプルな3ミリ砲弾型LEDを使おうとしたら、抵抗を付けたり配線を付けたりしないといけませんよね。
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LED加工が得意な人にはいいでしょうけど、やったことがない人には難しめかな。
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そこで、この3ミリ砲弾型に抵抗と配線を取り付けたものを「光ファイバー用LED光源」としてエルパラでも販売しているんです。
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すぐにイルミファイバー用の光源に使える便利セットだ! 何でもあるなァ。
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これなら、収縮チューブに光ファイバーを差し込んで収縮させるだけで完成です。
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ただしLED1灯で光らせますので、明るいものではありません。「明るさを抑えた、落ち着きのあるイルミネーション」を作りたいとき用のものですね。
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アンビエントライトを自作する上ではもってこい、と言えます。
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明るくしたい人はパワーLED光源を使うといいですし、純正風に明るさを抑えたアンビエントライトを作りたい人には「3mm光ファイバー用LED光源」が向いています。
エルパラで販売している光ファイバー用PowerLED光源 3.5mm(9292)
LED加工で定番的に使われる5ミリ砲弾型より小さい、3ミリ砲弾型LED。
エルパラで販売しているDC12V 3mm光ファイバー用LED光源(9295)
光ファイバーを差し込んで……
※写真は最新のアンビエントファイバーではなく、従来の棒状の光ファイバーを使った例。
熱をかけてチューブを収縮させる
アンビエントファイバーの光源を仕込むときのコツ
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アンビエントファイバーを光らせるときの光源は、片側にセットすればいいのでしょうか?
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そこは長さによりますね。曲げ具合にもよるでしょうが、1メーター位までの長さなら、片側光源でもいけるケースが多いです。
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内装のパネルと内張りに沿って付けるものだから、それなり曲げて使うことが多そうだけど……曲げた先も、問題なく導光するのかな?
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極端に、例えばUの字に折り返したりでもしない限りは、普通に導光しますよ。パネルに沿って曲げていく分には、問題ありません。
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なるほど。
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ただ、途中に特にアールの強い箇所があるなら、両側から光源を入れたほうがキレイに光るとは思います。
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内装の形状によっても変わってきそうですねぇ。やりながら検討するしかないか。
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それから片側光源でも両側光源でも「光源に近い部分」はどうしても他の部分より明るくはなるので、光源は少し奥のほうに引っ込めるのがコツになります。
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光源に近いファイバー部分ごと、見えないところに隠すってことですね。
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そうですね。このあたりは施工時のポイントです。
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実際の取り付け方法は、場所によっても変わってくるのでこの連載で順に解説していきます。
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