車外の配線を防水でつなぐには?
車の外にLEDなどを取り付ける時の、配線の接続について。室内と違う最大の注意点は「防水」が必須であること。方法としては、防水タイプの接続コネクターを使う。または圧着端子でかしめた上、防水収縮チューブをかぶせる。なお通常のギボシ端子は非防水なので、車外では使えない。
通常のギボシ端子は車外では使えない
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車外にLEDなどを取り付ける場合、車外で配線を取り回すことになりますが……
●レポーター:イルミちゃん
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通常のギボシ端子や接続コネクターは防水ではありませんので、注意が必要です。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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……え?
では、どうやって配線をつなぐんですか? -
防水タイプの接続コネクターを使うか、圧着端子でかしめた上から防水収縮チューブをかぶせる方法などがありますね。
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ではまず、なじみのある圧着端子を使った防水接続を紹介します。
圧着接続端子
エーモンの圧着端子の中では定番モデル。詳細はAmazonのエーモン 圧着接続端子(3326)
防水収縮チューブ4Φ
詳細はAmazonのエーモン 防水収縮チューブ4Φ(1196)
圧着端子(防水仕様)のやり方
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途中までは、通常の圧着端子の付け方と同じです。
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まずは配線コードの被覆をむきます(※)
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芯線を端子に差し込んで圧着しますが、ギボシ端子とは違う穴を使います。
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ここまでは通常の圧着端子の付け方と同じ。
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このあと圧着端子に付属している絶縁用の収縮チューブは使わずに、防水収縮チューブを使います。
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切り出す長さは、端子の前後も完全に覆える十分な長さにしておきます。
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配線をつないだあとからでは入りませんので、先に通しておきます。
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配線がつなぎ終わったら防水収縮チューブを端子上にスライドさせてきて、ドライヤーで熱をかけます。
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圧着端子は片側から2本の配線を入れることもできるので、防水による分岐も可能です。
※もっと基本から学びたい人は
電工ペンチの正しい使い方 |
ワイヤーストリッパーの使い方と選び方 |
電工ペンチやワイヤーストリッパーで被覆をむく
ここで使用しているのは、【Amazon.co.jp限定】エーモン 電工ペンチ(1452)
芯線をよじってまとめる
配線を片側に入れて圧着
点でつぶして圧着する
防水収縮チューブを切り出す
防水収縮チューブを通しておく
反対側の配線も圧着してつなぐ
熱でチューブが縮む
これで防水接続完了!
防水コネクターを使えばもっとカンタン
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「防水ワンタッチコネクター」というシリーズなら、カンタンに防水接続や分岐ができます。
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へぇ〜。
そんなコネクターもあるんですね。 -
「接続用」「分岐用」「割り込み分岐用」の3つがあるので、状況によって使い分けます。
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これらのコネクターはプライヤーで閉じるだけ。電工ペンチも不要で、接続したり分岐したりできますよ。
便利な防水ワンタッチコネクターは、3種類あります
防水ワンタッチコネクター╱接続用
●2つの穴があるので、そこに2本の配線コードをさしこんで、プライヤーでぎゅっと挟めば配線の接続が完了。
●ギボシ端子や接続コネクターの代わりに使う。
詳細はAmazonのエーモン 防水ワンタッチコネクター 接続用(2892)
防水ワンタッチコネクター╱分岐用
●3つの穴があるので、1本を2本に分ける「分岐」が可能。1本の電源線と、2本の分岐線を入れてパチンと閉じれば分岐が完了するわけだ。
詳細はAmazonのエーモン 防水ワンタッチコネクター 分岐用(2893)
防水ワンタッチコネクター╱割り込み分岐用
●純正配線などに対して途中から割り込ませたいときに使う。つまりエレクトロタップ(配線コネクター)の防水バージョンといったところ。
詳細はAmazonのエーモン 防水ワンタッチコネクター 割り込み分岐用(2894)
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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