バルブ交換でLEDヘッドライト化
LEDヘッドライトH4(ファンレス)のDIY取り付け方法
LEDヘッドライトバルブ(H4)の取り付け方法。ここではファンレスモデルで実践。ファンレスはLEDバルブとドライバーユニットが別体なので、付け方はファン付きとは少々異なる面がある。※なおファン付きの取り付けは別記事を参照。
ファンレスとファン付き、取り付け時の違いは?
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LEDヘッドライトバルブ・H4タイプの取り付け方法を解説します。
●レポーター:イルミちゃん
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以前に、IPFのファン付きモデルを使った取り付け方法は紹介しましたが、今回はファンレスモデルです。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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それって、どう違うんでしょうか?
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ファンレスモデルは、LEDバルブとドライバーユニットが別体になっています。
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ファンレスの特長は、「ファンレスのLEDヘッドライトを買う前に、知っておくべき話」を参考にしてください。
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取り付けに関して言えば、バルブ交換後に、ドライバーユニットの固定が必要ですね。
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ファン付きより、手間が増える?
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ひと手間増えます。ただ、バルブ後部が小型化されているので、ヘッドライト後方スペースが狭い車などでの取り付け性はアップしているとも言えます。
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では、さっそく取り付けてみましょう。
IPFのLEDヘッドライトバルブ「141HLB」。
今回のモデル車:ハスラー
純正配線のカプラーを抜く
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まずは、純正のヘッドライトバルブにつながっている配線のカプラーを抜きます。
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今までに一度も外したことのない車の場合は、けっこう固いかもしれません。
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引っ張れば抜ける車種もありますが、ツメがあると、ただ引っ張るだけでは外れない場合もあります。
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H4は膨大な車種があるので、いろいろですよね。
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左右両側を挟むように持つと、ツメが解除されて引き抜けるケースなどもあります。
✔ 抜けない場合も、ムリは禁物。「ヘッドライトのH4バルブが外れない! コネクターの外し方は?」の記事を参考にしよう。
防水のゴムカバーを外す
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H4タイプのバルブの場合は、後部に防水用のゴムカバーが付いているので、これをめくるようにして外します。
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このゴムカバーは、バルブ交換後に付け直す(流用する)ので、なくさないようにしましょうね〜。
純正ヘッドライトバルブの取り外し
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次に純正ヘッドライトバルブを外します。H4の場合は、止め金(とめがね)で押さえるように固定してあるので、止め金を外してフリーにします。
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止め金による固定を解除すれば、バルブ本体を後部に引き出せます。
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なお止め金の形状は、同じH4でも車種によっていろいろです。どういう風に引っ掛けてあるかを見ながら、押さえを解除しましょう。
LEDバルブの台座を取り付ける
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IPFのLEDヘッドライトバルブは、先に台座(座金)を取り外します。一体のまま取り付けてしまうと、手が入らずに止め金固定ができませんので。
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素手だと手が痛い。
手袋をするとよいでしょう。 -
先に台座を取り付けます。カマボコ型になっているので、向きを合わせてハメコミます。
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そして純正バルブを固定していた止め金を使って、台座を先に固定します。
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台座の向きがズレたまま、無理矢理止め金のバネの力で固定すると、LEDバルブの方向も狂う。注意です!
純正の防水ゴムカバーを付け直す
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続いて、最初に外した純正の防水ゴムカバーを付け直します。
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この時の注意点。きちんと台座の根元まで密着するように押し込むことです。
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ヘッドライトの裏なので見えにくいですが……
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目に見える状態で説明すると、以下のような状況です。
ダメな取り付け例
かぶさっているだけで、台座の根元までゴムが密着していない。これはライト内に水が侵入する原因になる。
正しい取り付け例
台座に根元までしっかりカバーされた状態。実際の作業は見えにくいライト裏だが、これと同じ状態を作る。
LEDバルブの取り付け
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LEDヘッドライトバルブを取り付けるときは、上下のツメ位置を合わせて差し込みます。
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ツメ位置が合っていないと、差し込めない作りです。
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バルブを差し込んだら、時計回りに回転させることでロックする仕組みです。
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バルブ本体の固定は終わりました。
ドライバーユニットの固定
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残る作業がドライバーユニットの固定です。
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この箱を固定しないとダメなんですね。
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そうですね。フリーの状態にしておくと、配線が引っ張られて根元に負担がかかってしまったり、振動でこすれたりする。なんらかの固定は必要です。
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どこに付けましょう?
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ベストな取り付けは、しっかりとした平面があってタイラップ(結束バンド)で固定できること……なんですけど、そうそう都合の良い場所がなかったりもします。
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なるほど。
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場所がない場合は、太い純正ハーネスにいっしょに固定するといった方法を取ります。
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取り付け後に純正配線のカプラーとつなぎます。だから、純正配線とつなげる範囲内で、固定位置を決めます。
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なお、IPFのドライバーユニットは薄型に設計しているのもポイント。コアサポートの上に固定する場合などには有利です。※分厚いとボンネットに当たりやすい。
タイラップを通す穴があるので……
太めの純正ハーネスにくくりつける
こんな感じに固定する
あとは、まったく同じ手順で、反対側のバルブも取り付ければ完了!
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
DIY Laboアドバイザー:市川哲弘
LEDやHIDバルブでお馴染みのIPF企画開発部に所属し、バルブ博士と言ってもいいほど自動車の電球に詳しい。法規や車検についても明るく、アフターパーツマーケットにとって重要な話を語ってくれる。
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