車検に関する話題
H4(ハイ・ロー切り替え)ヘッドライトのLED化は配光性能が問われる時代へ
2015年9月1日、車検の時のヘッドライトの測定方法が変わりました。これに関する続報です
LEDヘッドライトバルブは配光に注意!!
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今回のレポートは、そもそもはIPFが9月に発売開始した「H4(ハイ・ロー切り替え)LEDヘッドライトバルブ」のための取材でしたが……
●レポーター:イルミちゃん
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そういえば、そうなんですよね。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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しかしその記事を書く前、市川研究員に聞いた9月1日からヘッドライトの車検時の測定方法が変わったという話題を速報でUPしたら、これが大変な反響を呼びました!
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やはり皆さん車検は気になるんでしょうね。
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…というわけで、IPFのLEDヘッドライトはひとまず横においといて……
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……え?
横に置くの? -
皆さんが気にしているのですから、車検の測定方法の変更について、もう少し詳しく教えてもらわないと。
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確かに。
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それを知っておかないと、安心してLEDヘッドライトなんて付けられない。それがユーザーの心理でしょう!
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それは、その通りですね。実際のところ今回の変更は、LEDヘッドライトバルブにとって一番深刻ですから。
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え、深刻とは?
どういう意味ですか? -
例えば昔ながらのハロゲンバルブであれば、フィラメントの位置が純正球とまったく同じなので、交換しても配光が出るのは当たり前です。
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そういうものなんだー。では、HIDは?
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HIDもほぼ同じ光源の位置ですし、360度の方向に光を出すのも純正球と同じ。ただし光量が強くなることで配光が崩れる心配はありますが。
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なるほど。では今話題のLEDヘッドライトだと?
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LEDは光源が360度均一に光ってはいません。なので光源の位置がしっかり作られていないと、純正のリフレクター側にきちんと反射しないんですよ。
H4ヘッドライトは
ほぼイコールでマルチリフレクタータイプ。
つまり
純正リフレクターに反射した光で地面を照らすので、プロジェクターライトより配光がシビア
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しかもH4のハイ・ロー切り替えは、ほぼ全車がマルチリフレクターヘッドライトです。プロジェクターヘッドライトなら、まだカットラインは出ますけど。
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……よくぞこのタイミングに合わせて、H4のLEDヘッドライトバルブを発売しましたね〜。それは自信の表れととらえてよいのでしょうか?
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時期はたまたま。先行して発売中のウチのH11やHB3/4系LEDヘッドライトも、配光性能を重視した設計です。H4は遅れての発売になりましたが……。
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なるほど、配光にこだわっていたから、こんなに時間がかかったんだ!
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うぐ……。
まぁ……否定はしません。それがIPFの開発姿勢なんで。 -
じゃあこのLEDヘッドライトバルブ、リアルにヘッドライトテスターにかけてどうなるか見てもいいですか? 自信あるなら、問題ないはずでしょ!
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それは面白いかも知れませんね! 本当の車検シーンを再現したほうが、皆さんの参考になると思います。
新製品バルブで、一番にアピールされるのはルーメン等ですが、それは敢えての後回し☆ LEDヘッドライトは車検に通るのか? を、次のページで先に検証!
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
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